BANに至った経緯。
少し長い話になってしまいますが、お暇であればお付き合い下さい。
自分、太古の昔に読み専としてなろうに来たですが、五年ほど前に一度なろうを離れていました。
なろうで何か嫌なこと等があった訳ではないのですが、その頃リアルが大変でモチベ低下がひどく、「この先今までのように作品を読むのを楽しめないかもしれない」と思いつめ、何も言わずにログインしなくなってしまいました。
これを読んでいる方でその時の知り合いだった方はまず居ないと思いますが、急なことでご心配おかけした方が居たかもしれないと思うと本当に申し訳なかったと思いますね……。
その後はネット小説自体から離れていたのですが、2021年の初夏頃にとある切っ掛けから他小説サイトで作品を読むのを再開し、その後最近までそこで活動していました。
自分にとってその小説サイトは……本当に良い所でした。
定期的なコンテストや公式の企画などで新たな作品と出会える機会が豊富で、特に短編作品との出会いの機会が多く、読み専だった自分は長編の更新を待ちながら短編を楽しむような形で飽きることなく様々な作品を楽しみ続けることが出来ました。
その過程で様々な短編作品から受けた刺激やコンテストという場におけるある種の「縛り」が化学反応を起こし、ついには(日記みたいなエッセイを書いたことはありましたが)読み専だった自分がエッセイではない「物語」を書くに至るほどでした。
作品との出会いに恵まれ、作者さんとの出会いに恵まれ。
本当に楽しい時間でした。
いや、なろうが楽しくなかった訳ではないですからね?(フォロー)
転機となったのは2023年の3月からそこで始まっていた周年イベント。
その中の企画の一つに、2~3日ごとに運営から出されるお題に沿って作品を完成&投稿する(主に作者にとっての)地獄の短編ブートキャンプ企画がありました。
今年のお題は全7個。約半月の長きに渡って繰り広げられた狂宴でした。
ちなみに去年は11個でした。正気の沙汰ではない。
2022年の際はほぼ読む側での参加だった自分でしたが、その後物語を書き始めたこともあり今年初めて書く側としても参加し、どうせならと全てのお題作品を完成&投稿することで達成出来る皆勤賞を目指していました。
中々に鬼畜なお題もありつつ、苦しみながらもネタを捻り出しなんとか書き進め、ついに最後のお題で作品を完成させれば皆勤賞達成! という所まで来ました。
そして最後のお題が発表される3月15日の正午前。
アカウント停止措置を受けました。
いやあびっくりしましたね。朝にフォロー作品の更新チェックをして、昼過ぎにさて最後のお題は何かな? とサイトを開いたらアカウントがありませんでしたからね。何が起きているか分からず、何度ログインし直そうとしたことか。
「もしや?」と思いメールをチェックすると正午少し前に利用停止通達メールが届いていて、「ああ、ついに自分にも災厄が降りかかって来たか……」と脱力してしまいました。
ちなみにその理由としては「適切に読んでいない作品に評価を付けた」というものでした。
元々そのサイトでは、作品に評価を付けた相手が分かるという仕様を悪用した「とにかく多くの作品に評価を付け、そのお返しの☆を自作品にも付けてもらう」という俗に「☆爆」と呼ばれる実に姑息な手法がありまして。
そのため短編作品が多いイベント企画を読む側としても楽しんでいた自分が、
「(長編のような「長さ」ではなく複数の短編という「数」という意味で)多くの作品を読んで、多くの作品に評価を付けた」ことがその基準に引っかかったのだと推測されました。
明確な基準の分からないこと故、あくまで推測でしかありませんが。
そもそも周年イベントにおいて「多くのエピソードを読む」「多くの文字数を読む」という企画があったのでそれはどうなの……と思ってしまいましたが、多分運営としては長編作品を沢山読み進める(評価数はそんなに増えない)のを想定していたんだろうなあ、と今では思います。
単純に各お題を様々な形で生かした作品の数々が面白くて沢山読んでいた&自分が元々楽しめた作品には応援の意味を込めてなるべく評価を付けるというスタンスだったのですが、その活動方針と運営の思惑のあまりの噛み合わなさっぷりに頭を抱えてしまいました。
そして一番釈然としなかったのは、通達メール内に「事前に『評価を見直せ』という修正警告メールを送った」「その指示に従わなかったから停止した」という文面があった事です。
そんなの届いてなかったんですよね。
当然自分の見落としかと思ってメールボックスや迷惑メールボックスなども探してみましたがやはり来ていない。なので実質的に警告無しでのBANでしたね。
そのサイトにおける他の方のBAN体験談では一応そういった警告が来ていたそうですが、どうして自分には来なかったんだろう……。
ともあれ、それによりサイトに上げていた作品は全て消滅。
というかDLするなどサイト外部への保存を全くしていなかったこともあり本当に完全消滅でした。
でもそれ以上に、二年の間に様々な作品に対して書いて来たレビューが消えてしまったのが辛かったです。
自作品は大まかな内容を覚えているので書き直せても、書いて来たレビューを再び書き直すのはそれとは訳が違うのですから。
個人的にこのBANには「ショック」ではなく「失望」や「虚無感」のような感情を強く抱きました。
去年の周年イベント時にも他の方が同じ形でのBANにあっていたので、「短編が多く評価を付ける数も増えるのに、それによって不正を疑われる」というあまりにもあまりな「誤BAN」があるのは認識していました。
それでも自分が沢山読む&評価を付けたい作品に評価を付け続けていたのは、運営の提示する作品への評価基準を始めとして、自分が様々な面で配慮を欠かさず活動してきた自負があったからでした。
「例え何らかのシステム的な基準に引っかかっても、実際にコメントやレビューを見てみれば不正や違反行為ではないことはすぐ分かるだろう」
「今までの自分の活動を見てもらえばそういう利用者じゃないことはすぐに分かるだろう」
そんな風に思っていたんだと思います。
全くそんなことは無かった訳ですが。
「どういう風に活動してきたか」に一切配慮してもらえず、ただ何かしらの数字を基に、何の挽回の機会も与えられずBANされた。
約二年ほどの積み重ねがそんな風に一瞬で消された。
今までの様々な配慮は全くの無駄だった。
その事実にただ打ちのめされてしまいました。
これがBANに至った経緯でした。
これを読んでいる方は自分がその小説サイトでどう活動していたかなど知る由もない方々になるでしょうし、ここに書いてあるのも全て自分の主観的な情報なので、「不正者が必死に言い訳しててウケル」と思われても仕方ないとは思います。
ですが思ってもコメント等で書くのは勘弁して頂きたいです。本当に辛いので……。
記憶や経験以外の全てを失い、それでもとりあえず(その小説サイトではBAN後のアカウント作り直しはOKなので)アカウントを作り直しました。
こんな目に遭ってしまいモチベが地に落ち、まず何をすればいいかさえ分からなくなり。
それでも、この時点ではまだその場所での活動自体は続けるつもりではありました。
この後更なる非情な仕打ちに見舞われるまでは。