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1-3

「不幸にもルナ様は、侍女に色んな初めてを奪われるのです……げへへ」

「ま、待ちなさい! 正気ですか!?」


 上からポタリと涎が落ち、頬を濡らした。

 マズい、この女、私以上にやべーやつだ!

 くッ、腕も、足も動かない……ぁ、ああ!


「極上の女を弄ぶ以上に幸福な事などありませんからねぇ〜」


 悪魔のような笑顔。

 艶やかな唇が徐々に迫ってくる。

 うん、逃げ場は無かった。


「ぶ、無礼者! やめ、やめて!」

「さぁ、観念して下さい。新婚初夜、ですよ……ふふふ」

「待って、助けてッ! だ、誰か──ぁ、ああああ!!!」



 ☆☆☆


【R18表現の為、小説家になろうの規約上、本文掲載を行えませんでした】


 ☆☆☆



 すっかり暗くなった室内で、一人の女は啜り泣き、もう一人の女はベッドに腰掛け一服していた。勿論、泣いているのは私だ。


「こんな……ふ、不幸だわ……」

「ふぅ、なんて幸福な一日でしょうか」

「もうお嫁にいけませんわ……」

「ソルがもらったので大丈夫ですよ」

「本当に、私を嫁にするつもりなのね……」

「ソルに二言はありません」

「……元気になったら、逃げるかもしれませんよ?」


 ソレイユに問い掛けると、口元を耳に寄せ囁かれた。


「でも、よかったでしょ? ルナ様」


 その問いに対し、私は絞るような声でこう答える。


「……よかった……です」

「なら、今日から新婚生活スタートです! よろしくお願いします、ルナ様!」


 なんだかよく分からない内に、私は侍女の嫁になった。

 こうして、厄災令嬢と暁光侍女の奇妙な生活が始まってしまったのだ。

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