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魔王になんて、なりたくない!!(泣)  作者: 雪ノ宮リアノ
第壱章 転生から始まる物語
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メイドさんの紹介②






「ま……さ…。ご子息…魔法………すごく……ない…………を誇って……ます。」


「そうか、すばらしい! ……よ、引き続き、……の威力と………の向上………訓練をよろしく頼むぞ。」


「はっ」


シュンッ


「フハハハハ!いずれ、余を越えし者となるだろう、そのときが楽しみだ!」




「ふぁ~~」


「マグス様。そこで御眠りになられては風邪をひいてしまわれますので、寝室へお運び致します」


俺が縁側で日向ぼっこしながら少し横になってあくびをしていると、メイドのニクスが俺をひょいっと抱き上げた。


 この美少女はメイドのニクス。


白銀の髪に銀の瞳、透き通るような白い肌をもつ、こりゃまた巨乳の美少女メイドさんなのだ。


現に今も抱き抱えられている状態でもたわわに実ったマスクメロンが俺に当たってかたちをかえているのだ。


 ふぅ~。煩悩退散、煩悩退散。


 エルフ族の特長と言ったら満場一致で美男美女と言うことだろう。

 だが、俺は違う…


 

 俺は〝耳だ!と言うだろう。



 別に耳フェチではないよ?

ただ、さっきってから抱き抱えられてるおかげで、間近で魅惑のお耳を見ることができる!


 こう…なんだろう…


 目の前で動いてるもの見ると、つい目で追いかけてみたり、触りたくなるよね


 だから触りたい!

 たま~に、ピクッと動くのが実に可愛いらしい!


 よし!

さりげなく、気づかれないようにそぉーとっ手を伸ばすと、俺はある重大なことに気づいてしまった…


 俺、手足短くて、届かんわ…

 俺はやらかした誕生日会から1年たったのだが…

 

 そっか…そうだよな…たかだか1、2歳の手足なんぞ短くて当然の如しですもんな…


くそぉーーーーー!


 俺は諦めきれず何度も手を伸ばしたのだが…


ガチャ パタン



 どうやら部屋に着いたようだ…


 むっ無念!…


 俺はその後、疲れたように眠ってしまった…

寝る前、普段、その無表情な顔が少し笑顔になって見えた…



 もしかして…触ろうとしたのばれてたり?






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