一歳の誕生日でやらかす…
「ママ~なにしてるの~?」
「うふふふふ、秘密よ♪」
まあ、知ってるけどな…
俺はようやく一歳になったのだ!
いや~、子供の成長は早いもんだ…
と言うか、実際この世界の子供の成長早くね??
いやまあ、サンプルが俺と姉ぐらいしかいないもんだから確証はないが…てか俺記憶持ちだから対象外やん。
姉が3歳にしてあんなに受け答えできるだけ喋れたり、魔法を使えたらするのってよくよく考えればほんまの天才じゃね??
まぁ、それはさておき…
私ことマグスは今日誕生日を迎えたため、家族は誕生日会に向けて準備をしている。
なにもらえるのかなー?楽しみだなー?と子供じみたことを思いながらも、目の前で、あわただしく準備している両親が目に入る。
あのー、嬉しいんだけどね?あえて、言わせ貰いたい…
誕生日ケーキ!!でかすぎ!!
止めてよ!?もはや、ウェディングケーキみたいになってんぞ!?おい、メイド長!!なに追加で“まだのせますか?”って母に聞いとんねん!とめろや!!誰がそんなに食うねん!?母もそれに了承すなし、父も黙って見てるだけじゃなくてとめろぉ!!
隣にいたお姉さまを見ると「うふふ、美味しそうね!」と独りごちっていたが…
お姉さま…、太り増すよ…それはもう増し増しに…
ギロッ!!
あっ…はい。さいですか。
止めて下さい、あなたの睨みだけで人が殺せそうです。 てかなんで分かったんですか?エスパータイプですか??
姉の視線に耐えきれなくなった俺は全速前進でハイハイで緊急退避した。
…鋭すぎん?…人間の域とは思えないんだが、そもそもあれで4才児か?ありえん。
ゾワッ
鳥肌が全身を駆け巡る…
まあ、話題を変えよう…うん……
そういえば、魔法もついこの間、使えるようになったのだ!
魔力の核を掴んだというか、ようやく知覚した感じである。
だから最大魔力量なら姉にも負けないくらいになったと思う。暇があれば常に増やすようにしてたしな。
知覚するのに結構苦戦していたけど、心を落ち着かせて瞑想したらすんなりと出来た感じである。
やはり瞑想…瞑想は全てを解決する!
そして、誕生日なのだが、おそらくプレゼントを貰えるのだから、せっかくのお返しといった形で、家族の前で初めて魔法をお披露目しようと思う。
フフフッ、驚く顔が頭に浮かぶぞ!
◆
「「「マグス、お誕生日、おめでとう!!」」」
「あいあと~」
「はい、マグス、これはママからよ~」
と言って、神話の絵本をくれた。
「はい、マグス、これはパパとお姉ちゃんからよ。」
と言って、お姉たまは俺に木剣をくれた。
まさか、あのいつも赤子の俺に厳しいお姉たまがプレゼントをくれるなんて…なんて優しさに溢れているお姉さまなのだろうか。じ~~ん。
「早く大きくなって、私とそれで沢山勝負しましょ!」
前言撤回!!
俺の感動を返しやがれ!
ただ単に戦闘がしたいだけじゃねーか!
あとこれは後で聞いた話だが、なぜ木剣かと言うと男の子といえば木剣といった脳筋父の仕業であった。
なにしてん?普通に魔法の本よこせよ
まあ、ともかくプレゼントをもらった訳だし、お礼でも言っておくか
「ママ、パパ、お姉ちゃん、ありあと~」
俺が笑顔でそう言うと、お姉たまが抱きついてきて、頬をすりすりし始めた。
「さあ、ケーキでもたべましょうか」
「そうだな、食いきれるか?ハッハッハッ…」
ケーキに気圧されてんなぁ…父
「ちょっとあって、ボクあら、みんあにお返しとして、見せたいのがあうの~」
ケーキを食べる前にそう言って、俺はストップをかけた。
「うふふっ、なにかしら?」
「なんだ?」
家族や、この家にいる使用人達の視線も浴びながら着々と体内でエンジンをかけていく。
「お姉ちゃん、少し離れてて」
「わかったわ」
充分身体があったまってきたところで俺は無詠唱で(詠唱があるのか知らんが)四大魔法を使った。
火・水・土・風と
「すっすごいわ!一歳でここまで使えるなんて!」
「まさか、ここまで使えるとは、3歳で魔法を使い始めたフランマも凄いが、一歳でマグスは…もはや天才だな!!」
「凄いわね!!さすが私の自慢の弟だわ!!」
と、お姉たまは赤色のポニーテールを揺らしながら俺に抱きついてきた。
かっ髪の毛が鼻に…
はっ…はっ…
「はっくしょん!!!」
ブワッ!!!!!
「「えっ」」
俺の今使っている風魔法の制御を思わず緩めてしまい、ケーキにぶち当たって、俺から前方位にいるママとパパが全身にケーキを浴びた…
それだけでなく、天井や床、窓や物にまでもかかった…
し~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん
きっ気まずい…
お姉さま!!助けてください!
「美味いわね!」
そう言ってテーブルの上にある残っているケーキを食べていた!
食欲旺盛だな!!
二人はフリーズして動かないし…
ま、まぁいいか!
取り敢えず逃げるように俺はその場を離れた