両親の良心
はぁぁぁ~。転生してから一ヶ月が経った。(自分で数えた。)
俺はこの一ヶ月を普通の赤子のように悠々と暮らしていた訳ではない。
むしろ剣と魔法の世界に転生したという珍しい体験をしている訳だからね?
ほら?俺TUEEEとか、チート無双とかしたい訳じゃん?
でもね~、簡単にできたら皆が皆そうなる訳だから、実の言うところ全然できないってのが現状である…
でも、俺は諦めない!チーレムは全人類の夢である!
おっと、誰かがはいってきたようだ。
「マグス~、ご飯の時間でちゅよ~。」
この人は俺のお母さん、ルーナと言う人で金髪で藍色の瞳をして、出るところは出ている。
それにめっちゃ美人で、道ですれ違えば十人中十人全員が振り返るほどである。
なにやら、俺に哺乳瓶を向けてきた。どうやら昼食の時間らしい。
そろそろお腹もすいてきたし飲むか…
本当に仕方なくである、仕方ないのである。
俺が飲み終わってママんが部屋から出ていった後にイケメンの一歩手前ぐらいの男が入ってきた。
「マグス~。元気にしてるか~。」
このオレンジ色の髪に赤色の瞳。まるで太陽みたいな明るさをもつこの男はソル。俺のお父さんだ。
誰隔てなく助け合いをする男だ。
しかし、誰もが善人だと言うが、ぶっちゃけ言うと俺はこの男が苦手だ。
なぜなら…
「よーし!マグス!高い高い、いくぞー!」
加減というものを余り知らないのだ。
「そ~~~れっ!!」
赤子が相手であろうが…
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」
俺は約10メートルぐらい上に投げられたのだ。
良かった天井が高くて…
って!良くねーよ!
ジェットコースター顔負けの恐怖だわ!!
例えるならナイアガラの滝の上からヒモなしバンジーするぐらいと同じ?ぐらい怖いよ!
この人に人の心というものはないのだろうか?こんなにも危ないことをさせて…
何回か繰り返した後にルーナが入ってきた。
「ちょっとあなた~?お話(物理的)しましょうか~?」
と言ってソルの頭を掴んで行った。
父親は脳筋であるが故、圧倒に頭が足りない。
つくづく思うが、よく母と結婚できたものだ…
夕食の時にだが、顔がパンパンに腫れていたのは言うまでもない…
極力見ないようにした。目が合うと悲しい目をしていたため、すごく気まずかった。
そういえば、俺の顔を鏡で確認したところ、残念風イケメンになりそうな顔立ちで、黒髪の黒色の瞳だった。
まあ、この世界にしては黒髪なのは結構珍しいが…まぁ染めれば厄介ごとは回避できると思いたい。
今の所チーレムを目指してはいるが、それ以上に面倒事は避けたいし、目立ちたくはないというのが今の方針である。
だから産まれたとき皆、驚いたとママが言っていたが、まぁそれぐらいはしょうがない。
それに名前が…
前世では随分と古風な名前でキラキラネームに憧れたものだが、今世の名前である“マグス”という名前は確か魔法使いを意味する名前である。
魔法使いなるの確定してんのかワレェ…
ともかく、いざキラキラネームになってみると、案外呼びにくいものである。
そういえば…
この前、ルーナが魔法を使っているところを見たのだ。俺がまじまじ見ているとルーナがもう少ししてから教えるからね~と言われた。
くっ!子供扱いしやがって…
ともかく俺はそんな母を見返すために、赤子でもできる努力するのだった。
まぁ、早寝早起きによる丈夫な身体づくりぐらいだが…