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ある秋の出来事

作者: とある精神科患者

 秋分の日の午後、新しい米の倉庫も移動させてから暇になった。

別にお金もないしどこにも用事がないのでいつもの散歩道である淡路県民局の裏の山道を上っていった。後ろから少年少女の声が聞こえる。

山道の途中には木が立っていてその下に誰かが作った木製でできた休憩用の椅子があるからそこで休む。

3人の少年少女が話しながら通って行く。

しばらく休憩してからまた歩き始める。すると後ろから作業服を着た何人かの男性を載せた車がやってきたので道をあける。

運転していた男性が会釈する。

紅葉の川が流れる付近で道は二つにわかれている。

さっきの車は国土交通省のものだったか、役人が視察に来ているようだ。

確かに役人がこの付近を視察するのも多くなったがバイパス計画はこの裏山付近まで関係しているのだろうか。

少年少女、役人に何かを質問しているが役人はわからないようだ。

少年少女は私にこの付近のなんとかという家があるかどうか訊いてきたが私は住人の名前はよくわからないと応えた。

すると右の道を行けばどうなるか左の道を行けばどうなるかと言われるので右は平岡農園方面、左は山奥の集落があるが古い屋敷がある程度というように応えた。

ここで役人が話に割り込んできてすみません、少しよってくれませんか、この辺の写真を撮るのでと言われたので少年少女3人と私は左の方に道をよる。

少年少女は左に行くと決めたようなので左の道を行こうとする。

そこで、私ははっとしたので少年少女を追いかけて言う、ここから先は一応抜け道もあるが直線距離で行くと出口までは子供の足ではとてつもなく遠い。

すると少年少女、じゃあ、やっぱり帰るかという結論になったようだ。

私は右の道を進み山の御堂で鐘を鳴らし目を閉じて手を合わせ般若心経を暗唱した、御堂にはお供え物が捧げられていた。

すると先ほどの少年少女が橋の方の椅子に座ってお茶を飲んだりお菓子を食べたりしている。

これからどうするのと話しかけられたので私はここまで散歩に来ただけだからもう下に下って帰るかなと言う。

そういえば今、何時だろうと少年少女は言うので、ウォークマンにある時刻で応える。まっ、3時7分ってとこだな。

少年少女は4時までに帰ってこいって言われてるしそろそろ帰るかと言う。

ああ、それは私も無難な選択だと思うよと応えると山を下って行った。

少年少女もまた私と同様、山を下って行った。

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