序文
前作とは全く雰囲気違いますが私大好き現代ファンタジー(ローファンタジー)です!
誤字報告お待ちしています。
漢字力無いのでたくさん待ってます!!
読みにくくてごめんなさい!
なろう用に書いたものではないため一つが長いかと思いますが編集するとよくわからなくなる自分がいるので申し訳ないのですが何卒、よろしくお願いいたします。
始まるよ!
名もなき怪鳥
序文
物心ついたころにはすでに知らない人に育てられていた。
始めは皆笑顔で迎えてくれた。
でも、その顔は段々と“恐怖”に怯えていくのを何度目にしたことだろうか。
私を引き取った家には“幽霊”がやってくる。
始めは“なぜか”解らなかった。
無意識のうちに見える“モノ”を追ってしまい、
結果、
家を追い出されるような惨事を招く。
ある家は火事に、
ある家は詐欺に、
またある時は泥棒に
殺人、
事故、
沢山の惨事で皆、心にも体にも重傷を負ってしまった。
始めはそんな家にいる事を不便に思った他の親戚が引き取ってくれた。
でも、段々と私を引き取りに来てくれる人はいなくなっていき、
ついにはたらいまわしの様に投げ捨てられる形で次の家へ行くことになっていた。
私は成長するにつれ、見える“モノ”は増えていった。
それは“幽霊”と言えるモノでは無く、
“妖”と呼ばれる類のものだと知ったのはその妖本人から教えてもらったことだ。
その話を当時の引き取り先の夫婦に話をしたところ心療内科へ行くことになってしまった。
もう、何件の家を回ったかなんて覚えておらず、
短いと一週間も立たずに追い出されることもあった。
長くても、記憶にある限り三か月持てばいい方だ。
今、私の前で酒におぼれる男性。
現在の引き取り先の男だが、家事炊事が出来ず、一日中酒を飲んでは寝るだけの生活をしている。
「バイト行って来ます。」
「やめる事をちゃんと伝えて置け、明日朝一で出ていけ。」
振り返ることなく発せられる声、
こうして今日も追い出された。