エピローグ
夏休みも後1日。
長いようで短く感じた。
でも明日からはまた学校が始まる。大学生の結菜お姉ちゃんと陽葵お姉ちゃんはまだ休みだから家にいるらしいけど。
そして今俺は栞姉の課題を手伝ってる。
結局最終日までに終わらず俺が手伝うことになっている。毎日毎日少しづつやらせようとしていたのに栞姉はそれを躱してぐーたらしていたので自業自得なのだが泣きついてきてそれにやられてしまった。
なんだかんだで栞姉にはほっとけないものがある。だからだろう。
それから3時間くらい経ちやっと栞姉の課題は終わった。
本当なら1時間もあれば終わるのに、栞姉が分からない分からないと聞いてきたり、葵姉や凛姉が遊びに来たからだ。
そのせいで遅れてしまった。
そのせいで夏休み最終日は特になにもせずに終わることになった。
次の日。
「ジリリリリリリリリリリ」
布団の中からもぞもぞ手を出し音の正体を止める。止めたことにより音が止み至福の時間がやってきた。今日から二学期だがまだまだ眠たいだから俺は2度寝をするために布団の中に潜り直す。
━━━━━ふにゅ。
腕が柔らかいものを掴む。
むにゅむにゅ。
なんだろう。デジャブを感じる。
「あっ、俊、くん」
何か艶めかしい声が聞こえてくる。
それを聞き意識がハッキリとし布団を剥がす。
そこには案の定、栞姉が俺に抱きついて寝ていた。
「栞姉!!起きて!!」
「ううん、どうしたの⋯⋯」
目を擦りながら、首傾げて聞いてくる。
━━━━━ドタバタドタバタ。
「俊君!大丈夫!?」
すごい勢いで走り込んできて、扉を開ける陽葵お姉ちゃん。今日もか・・・・・。
「陽葵お姉ちゃん、おはよう」
俺が朝の挨拶をすると
「おはよう、俊君!」
笑顔になって返してくれる。
その後すぐに栞姉ちゃんを掴んで連れていく。
毎日毎日ご苦労様です。
俺も制服に着替えて、1階リビングに行く。
リビングには栞姉、陽葵姉ちゃん、結菜お姉ちゃん、が座ってご飯を食べていた。
「おはよう、俊ちゃん」
「おはよう」
そして今日もまたこの賑やかな食卓でご飯を食べる。
今日から二学期。相変わらずうちの姉達は超ブラコンで困っているけど、それでもこんなに楽しい時間を過ごせる今がとても楽しい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これにて『5人のブラコンお姉ちゃんが俺を落とすために必死です!』完結です。
最初から結末は決めてたと言いましたが、結局この物語で1人を選ぶことは私には出来ませんでした。
なので変わらない日常。この物語の冒頭と似たような感じで締めさせていただきます。
またなにかネタなどが出てきたら番外編、それか続編として書きたいのでその時はよろしくお願いします。