海2
休憩後は結菜お姉ちゃんと凛姉が休憩に回ることになった。
そして陽葵お姉ちゃんと栞姉が今度は参加する。
俺と葵姉は引き続き参加だ。
「それで何やる?」
「砂遊び」
栞姉が砂遊びと言う。栞姉はあんまり動きが早くない。海でも泳がずに浮かぶだけだろう。
「それでもいいけど流石に他のことで遊びたいし⋯⋯あ、そうだ向こうにある岩の方を散策してみない?」
陽葵お姉ちゃんがそう話す。
それなら面白いからいいかもしれない。
何か生き物がいるかもしれないし。
「じゃあそうしようか」
「「「賛成」」」
みんなで岩のところに向かう。
岩のところには窪みなどがありそこに海水が溜まり何かいる。
岩の側面にはヒトデなどもくっついていて星型の生き物が見える。
「結構色々いるね」
「海藻とかも流れてきてるからね」
「確かに〜」
─────あぁん⋯⋯はぁはぁ
ん?
「何か聞こえない?」
「え?」
─────はぁん⋯⋯あぁ
「!?聞こえた!」
「これって⋯⋯あれだよね?」
葵姉と陽葵お姉ちゃんは気づいたらしい。
栞姉は気づいているのかいないのかわからない。
「どうしよ、覗く?」
「葵姉流石にそれはダメでしょ」
「じゃあ戻りましょ、鉢合わせなんかしたら気まずいったらないし」
夏だし、海だからこういった陰でハメを外す人もいるのは分かってるけど実際遭遇するとなんとも言えない。いくら付き合ってても外でするなんてアブノーマルなことよくできるな。
「あれ?どうしたの?みんな」
俺達はそのまま結菜お姉ちゃん達のところに戻ってきた。
さっきより早く戻ってきたのでどうしたのかはてなマークを浮かべてる。
「いや、ちょっとね」
「うん、なんて言うか疲れた」
「お昼になるし少し休憩しようかな」
「じゃあ海の家で食べようか」
みんな貴重品だけは持ち海の家に行く。
昼時なだけあってそこそこ混んでいたが席を座り注文をする。
「焼きそば3つ、カレー3つ、フランクフルト5本お願いします」
結菜お姉ちゃんが注文して俺達はそれを待つ。
しばらくしてからそれぞれ食べ物が届いた。
俺と葵姉、陽葵お姉ちゃんがカレー。
凛姉に栞姉、結菜お姉ちゃんが焼きそば。
フランクフルトは食べられそうな人が食べるという事になってる。
海の家でのカレーはやはり美味しい。
よくお祭りに売ってる焼きそばなんかも家で作ったりするよりも美味しかったりする。場の雰囲気というかそういったものがより美味しく感じさせるのか特別感があると美味しいと思う原理でもあるのかもしれない。
みんなそれぞれ食べきり、食休みをしながらお昼過ぎは何するかを話し合っていた。
次の休憩は俺と葵姉で他の4人が遊ぶらしい。
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