葵姉
私が俊を好きになったのは中学2年の時。
私は前から結構やんちゃな性格してたから親が再婚して新しい生活が始まってもぐーたらな生活は治らなかった。
それでもその時小学6年だった俊は私を起こして遅刻しないように連れてってくれようとしてた。
最初はめんどうだった。いきなり出来た弟でそんな弟が馴れ馴れしく私の世話を焼く。そんな事が嫌だった。
いつも遅刻して、凛に怒られて、そんな生活をしている私にいつでも話してきてくれる。ちゃんと学校に行こうよって声をかけてくれる。それが段々可愛く思えてきちゃって、それからよくリビングでゲームして遊んだりして気づけばすっかりブラコンになっていた。
でもやっぱり血の繋がりがないし、そんな異性が傍にいれば嫌でも意識してきてしまう。
こんなに私のことを心配してくれる見てくれる人家族以外ではいなかった。
だから恋に落ちてしまったんだ。
でもその面倒みの良さは俊がその時から私達の事を家族だと思っていたからなんだって理解した。
私達が俊の事を好きと言っても俊は嬉しかったのかもしれないけど全然狼狽えることなくいつも通りだった。
そしてデートをして気づいた。私は俊の事を家族として好きなんだって。みんなが俊の事を好きって私も恋だと思った。でも私の好きはみんなと違うのをデートで感じた。
これからは家族として、ブラコンの姉として俊と一緒に生活して行ければいいと思う。
ここまで読んでいただきありがとうございます