第一話。4度目の正直
最近発売された、とあるゲームがある。
それは人気ガンゲームの最新作で、売れ行きが凄く、社会現象にもなりつつあった。
そしてそのゲームを発売日から徹夜し続けて3日目のある男がいた。
「あぁっ!くそっ、、!これで3連敗だぁ、、マジかークソゲーだな!まったく!」
その男こそ、高校生にしてニート生活を送っている自称スコーピオン。プレイヤー名スコーピオン。そして、右手に封印されし力を宿すもの。岡田正也、17歳だ。
発売されて、3日目、一睡もせず続けたお陰か、普通のプレイヤーとの差が大きく広がり始めた、が、、、
「仲間が弱くて勝てねぇぇえーー!」
と、まぁそんな感じで3連敗。ついに本気を出すことにした俺氏は4度目の正直を果たすため戦場に向かった。
ちなみにこのゲームは一回戦5分。8人1チームの2チーム戦。先に50キル、もしくは、ゲームラウンド終了時により多くのキルをしたチームの勝利。というルールになっている。
ゲームスタートまで、3.2.1
「オールプレイヤーキル!!!」
いつもの宣言をしながらゲームが始まった。
「フーッ、、ここは戦場。死ぬ?ハハッ笑そんなのあってはならないことだ。」
自分にその言葉を言い聞かせた。
今回使うこの銃は命中率重視、やや攻撃力控えめのアサルトライフル。サブ武器はサバイバルナイフ。爆弾は地雷。いちようアサルトライフルにはサイレンサーと、弾丸拡張機を付けてある。地雷は2つある。
弾は総弾数120発、拡張機で30発の所を40発に変更している。
「さぁ準備ができた!やるか!」
今回のステージは草原、建物がちらほらあるステージだ。
「このステージは見渡しがいいから敵を発見しやすい。かなりはやく終戦するステージだな」
まず、スポーン地点の家に隠れて様子見をした。
「おっと、あの、木の裏に1人いるな」
銃を構えた。敵が少しだけ体を出した所を狙うために木の横に照準をあわせた。右か左かどっちから体を出すかは分からないが、勘で右に照準を合わせた。
「なかなか出てこないな、無理やり出すか」
ということで俺氏は照準はそのままで威嚇射撃をした。
すると、敵はこちらに気がついた。しかし、もう手遅れだった。
敵がこちらを見ようと体を左に出した。
「きたっ!」
そのチャンスを俺氏は逃さなかった。照準の中心点に敵が来たのとどうしに射撃をした。
バババババッ!!
戦場にサイレンサーにより少し小さくなった射撃音が響いた。
命中率を重視した銃から発射される弾は全て、敵を捉えた。
「よしっ!1キルー!」
敵は崩れ落ちた。見事な作戦に俺氏は少し興奮しながら次の敵を探した。