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おわり
すっごくすきだった。
別れても、とっても。
わたしが彼の目を見て、あ、もうだめなんだなって思ったように、いまわたしの目を見られたら
毎日恋しくて恋しくて泣いていること。
誰も悪くなんかないのになにもかもを後悔していること。
健吾をすきですきでたまらない気持ち。
すべてが伝わってしまいそうで、声を交わすことはおろか目さえもそらしつづけた。
わたしはたくさんたくさん健吾を想って泣いた。
そしてそれから
半年後、
卒業式を目前に
健吾は死んだ。
自転車ごと車にとばされて
さむいさむい、雪の降る夜。
わたしはそれを受け入れるのに
一年かかって
この春、高校生になる。