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9/21

冬との境目に。


以前書き散らした文章が見つかったので、そのままのっけてみる。オンラインで書いたものなので、一人称は公向けです。

色々暴走しているなぁと笑ってもらえたら何よりです(笑)


-------




私は、身体と心が離れやすい人間だ。

その辺りは良し悪しで、助けられたこともあれば、四苦八苦したこともある。

ただその感覚は、言葉で表すのは難しい。


飲まず食わずで稼働していても、倒れるまで気付けないほど感覚に疎かったり。

五感で世界の感覚を感じたならば、刺激が強すぎて、必死で着地を続けても疲弊して、再び身体から離れたりする。

集中が始まれば集中しすぎて、やはり倒れるまで気付けない。

それが途切れると、凍ったように動けなくなったり、時間の感覚が曖昧になったりする。

その繰り返しの中、繰り返しの負荷をできるだけ外に出さないように、世間に馴染めるようにと、ひたすら必死に生きていたりする。


遠い世界に近づくために努力してきたが、その度に、価値観の壁を感じてきた。

私にはどうしても、普通という概念を飲み込むことができそうにない。

何故なら、私と似た価値観を持つ人間が少なからずいることを知ったからだ。

そして、それぞれのかたが同じ悩みを抱えていたから。

加えて私自身も、普通という概念に日々疑問を感じていたからだ。


普通、に物申したいわけではない。

ただ、普通、が常識とされる世間は、私としては不思議に思える。

私が世間の常識を不思議に思うことは「普通」ではないかもしれないが、「普通」ではないかもしれないと考えるのは、「普通」という概念が流動的だと考察してきたからだ。

「普通」を「当たり前」と結びつける現象こそが、私個人にとっては謎そのもの。

しかしそれが「常識」とのことであるゆえに、努力して馴染んでいるだけだ。


私は、客観的に見て、私の思考が世間的に「変」であることは認識している。

そして、世間の中にあって「変」であることは、大なり小なり他者を苦しめることも、経験として学んできた。

私は、他者を苦しめたくはない。

しかし「変」が「私の普通」である私にとっては、他者を苦しめないために、自らを殺して半ば服従のように生きるほか、折り合いの手段が見つからなかった。


そうこうするうちに歳月は流れ、私は、私自身が酷く苦しんできたことを知った。

前述の通り自らの感覚に疎いゆえ、自分でも気づけたのは、ぎりぎりの時だった。


私にとって「世間の普通」とは、そこまで命を削らねば馴染めぬもので。

それでも馴染まねば生き難いのが現状で。

だからこそ、たまに言いたくなってしまうんだ。


普通とは、皆の当たり前ではないということを。

当たり前とは、人間が作った認識に過ぎないことを。



例えば、世界地図は、国によって見方が変わる。

それぞれの国民は、それぞれの土地に立っているからだ。


ならば国内においても、ひいては個人間においても、その現象は起きて然りであろう。


けれど、小規模になるほど見えにくいのかもしれない。


目に映るものさえも概念に過ぎないかもしれない…歴史により築かれ土台に安定した世界の中、各種の区切りは必要なのかもしれない。

しかし、そこに座ったままでは見えぬものの迷いにも、時折耳を傾けてほしいと、願わずにはいられない。


叫ぶことすら知らずに、淘汰されてゆくものは、数多だ。






今ここに存在する、と、私は断定できない。

そもそも、誰が断定などできるだろうか。

目に見える世界ほど、見えぬものはないだろう。

だからこそ私たちは、各々の人生なるものを認識し、歩むのではなかろうか。


君に問う。

君は、そこに居るかい?

そう思うのは、何故だろうか。

生きている、とは、何なのか、説明してはくれないか?

人間とは自然、自然とは、人間の思考を超えるだろう。

もし、自然をあらゆる流れと仮定したならの話ではあるが。


例えば、地面は空かもしれない。

空は、地面かもしれない。

世界とは、そんなものだと私は思う。


歴史上のどこかの誰がが、我思う、ゆえに……と記したあの一節。

実に面白いと感じる。


確かに、在るのだろう。

私たちの存在が主観的にしか立証できずとも、何かを思う私たちは、その瞬間瞬間に確実に存在しているはずだ。

但し、それを実証できるのは、己のみ。

つまり、在って無い、無いが、在る。


どこかの誰かがこう言うかもしれない。

あなたは人間だと思っているが、人間と認識させられた鳥だったんだ、と。

いやいや、と苦笑いして否定したくなるそんな馬鹿げた話も、現実かもしれない。

何故なら、否定できるのは我々が我々を人間だと認識し生活しているからであって、我々が人間というものだと決められるのは、我々しかいないからだ。

もしかしたら私たちは水かもしれない。火かもしれない。他の何かかもしれないし、何でもないものかもしれない。

現実とは、ある意味夢でもあるだろう。


だからこそ、私は思う。

空を、見上げて羽ばたきたいと。


窮屈ではないかい?

どうして、目に見えるものを現実と信じられる?


世界は広くて果てしなく、存在さえ不確定な一瞬一瞬のきらめきだというのに。

当たり前を取り払ったら、虚無だけではないんだ。

無という有がある。

その全ては、無限の可能性なんだ。


私は、どこへでも飛んでいきたい。

宇宙と人が呼ぶ、あの果てしなさは、手を伸ばさなくても手のひらにあると、感じているから。

だから、この空気……大気、空の果てに、旅したかった。

未知を知りたい。知的好奇心と言えばそれもそうなのだが、私として生かされている今、見られるものは全て見てみたい。

地球はとても広く感じるけど、丸く繋がっているだろう?

始点と終点が結ばれるのが証明されているなら、より遠くも知ってみたくなる。

宇宙から地球を見てみたいし、宇宙の果てが本当に果てなのか、知りたい。


宇宙とは、始まりと終わりがない感じがするけれど、もし何かが起点ならば、思わぬ我も在るのかもしれないし、全ての論理が塗り替えられる。

それも面白い。


過去も未来も、時間の流れさえ、歴史による。

歴史とは、築かれたものだ。


だから私は、何冊本を読んでも歴史なんて知ることができないし、だからこそ、たくさん読むのだと思う。


私は、だから、信じられるんだ。


99パーセントは、1パーセント。

1パーセントは、99パーセント。


安全にも慢心できないかわりに、どんな窮地も、必ず望みはあると。






紙一重、だと思う。

誰かは同じ病気でも亡くなり、誰かは助かる。

一瞬の時の流れ、選択、どこにいるか。

偶然というにはあまりにも酷で、必然というには難がある。


私は、一歳の時、「病院」で呼吸停止を起こして「仮死状態」になった。

そしてそこに「専門医」がいて、人が少ない廊下でなく「待合室」にいた。

この条件が全てあったから、私は蘇生されて……助かった。

ちょうど、救命できる医師がいる日だった。


その近日、同じ症状の同じ年の子が…専門医がいない日で、命を落とした。


症状は全く同じ、気管支の弱さ。

なのに、生死は、一瞬で。


私は……生きた側になった自分を責めないけど、日々、分かれ道という感じに飲まれそうになったりする。

異様な危機感、とでも言えばいいだろうか。

虫の知らせ、あるいは、勘。

小さなころからあったそれは、もしかしたら、その時に「紙一重」を身体で感じていたからかもしれない。


ただ、私のほうが何故生きた側になったか、それについては今でも迷う。

名も知らぬその子は、とっても優しくて愛が深い大人に育ったかもしれない。

かたや私といったら、自他ともに認めるKYだし、自己中、それに冷たくもある。

私が、今まで生き残ってきた意味とは何だろう?


私に、できることは、あるのだろうか?


ちょっとふわふわした話になるけれど、一度仮死状態になって蘇生された子は、此の世と彼の世の境目に生きるという。


私は…なんとなく、それを信じている。

否、信じざるを得ない状況が多々あったからだ。


目に見えぬものは、あるのだろう。

仮定にすぎないが、それでも。

生と死さえ、概念なのだから。


もしかしたら、こちらが彼の世だったら?

それはそれで、一興だ。


断定できないこの素敵な世界は、どこまで走っても抜け出せない迷路で、どこまでも走れる夢の国。

できないことは、ないのかもしれないね。

なんて、ぶっ飛んだ仮定になるけど。


技術とは、技術ゆえに技術であって、技術以外の技術もあるかもしれない。

未知とは、そんなものだろう。


目の前に映る景色が儚く貴いのは、今しかそれがそれでないからだ。



-------



……以上です。


やぁ、本当にお疲れ様でした。

僕自身も、どんな心境でこれを書いたのか、半分くらいぼんやりしています。


まあ、いつも半分くらいぼんやりしていますが。

そんなこんなで、今回は過去録でした。

頭痛くなったら一緒にお茶でも飲みましょう。


境目の日っぽくなったかなー。



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