表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/21

涼風と冷風の境目

黄昏時


久しぶりに更新です。

季節の移ろいを感じながら、真面目にぼんやり過ごしていました。

それは不真面目だろうって?

そうかもしれない。


人にもし生きる意味があるのなら、僕は一度それを終えたんじゃないか、と。

走って走って走って、到達地点というか、すとん、と膝をついて地面に座し、呆然と空を見上げる……そんな感じだった。


そして、思ったんだ。

もしかしたら、やっと、生まれたのかもしれない、と。


振り返るには過ごした時間は長過ぎて。

忘れるには、早すぎる。

中継点のはずの現在が、ようやくたどり着いた、原点のような。

或いは、一周廻って、再びスタート地点に来たような。

そんな不思議な心持ちと涼風が重なって、ただ雲の行方を眺めてみていた。


今までは「倒れるわけにはいかなかった」人生でもあった。

建物が一本でも柱を失うと瓦解するように、倒れたとて、倒れられぬ理由があったのだ。


しかし今は、何かが通り抜けていったあとのちいさな脱け殻のように、ほんの少しの安堵と、全身の疲労だけが場を満たしていた。


灯火は、消えていない。

僕の肉体は、思った以上に長持ちしている。

それは、喜ばしいことだ。


ぽうっと光る一本の蝋燭を頼りに、ゆっくりと立ち上がる。

風に揺らぎながらも消えない炎は、ちっぽけなプライドか、昔見た夢か、未来への展望か。

それとも、僕自身なのか。


今日も一歩、そっと歩んだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ