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涼風と冷風の境目
黄昏時
久しぶりに更新です。
季節の移ろいを感じながら、真面目にぼんやり過ごしていました。
それは不真面目だろうって?
そうかもしれない。
人にもし生きる意味があるのなら、僕は一度それを終えたんじゃないか、と。
走って走って走って、到達地点というか、すとん、と膝をついて地面に座し、呆然と空を見上げる……そんな感じだった。
そして、思ったんだ。
もしかしたら、やっと、生まれたのかもしれない、と。
振り返るには過ごした時間は長過ぎて。
忘れるには、早すぎる。
中継点のはずの現在が、ようやくたどり着いた、原点のような。
或いは、一周廻って、再びスタート地点に来たような。
そんな不思議な心持ちと涼風が重なって、ただ雲の行方を眺めてみていた。
今までは「倒れるわけにはいかなかった」人生でもあった。
建物が一本でも柱を失うと瓦解するように、倒れたとて、倒れられぬ理由があったのだ。
しかし今は、何かが通り抜けていったあとのちいさな脱け殻のように、ほんの少しの安堵と、全身の疲労だけが場を満たしていた。
灯火は、消えていない。
僕の肉体は、思った以上に長持ちしている。
それは、喜ばしいことだ。
ぽうっと光る一本の蝋燭を頼りに、ゆっくりと立ち上がる。
風に揺らぎながらも消えない炎は、ちっぽけなプライドか、昔見た夢か、未来への展望か。
それとも、僕自身なのか。
今日も一歩、そっと歩んだ。




