9 十次郎 勘違いされる
家臣Z 「おぬしら、若様になにか聞かれたか」
家臣DX「あれはなんだったのじゃ」
家臣EX「わしは姫様の歳を聞かれたぞ」
家臣達の前に爺があらわれる。
家臣Z 「森殿、今日の若様は一体何だったのでしょうか」
爺 「あれは皆を試されたのです」
家臣DX「試された?」
爺 「左様、戦場では咄嗟の判断が生死を分けまする。
質問に早く答えられねば、役にたたぬであろうともうしておりました」
家臣EX「なんと!」
爺 「まあ精進なされ」
爺は去っていった。
家臣Z 「もしかしたら、今後もするやもしれぬぞ」
家臣DX「出世にも響くかもしれぬ」
家臣EX「しもうた、間違えたかもしれぬ」
家臣Z 「どうしたものか」
その後、明智家家臣に質問に答えられるよう
無駄な努力をする者が現れるのだが、それは別の話である。
爺 「今日は、見回りをなさらないのですかな」
なにか余計な事を言ったか?
十次郎「あれはたまにやるのが、一番効果的なのじゃ」
爺 「では週に一度行いますかな」
十次郎「月一でよい」
爺 「ではそのように」
月に一度、見回りをしながら家臣達に質問をすることが決まった。
どうしてこうなった!
光秀はまだ出ません。