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75 家康 しん君伊賀越えを行う

堺には現在、徳川家康、本多忠勝、本多正信、井伊直政、服部正成

そして穴山梅雪あなやまばいせつ信君のぶただ)等がいる。


平次  「お伝えしたします、明智光秀謀反、

     十次郎殿、出陣し織田様を逃がす模様」

徳川家康「なに!!誠か!!」

平次  「文をお預かり致しておりまする」


{(注:現代訳)明智光秀が裏切った。京に攻め込むんだって。

 徳川様は、服部半蔵殿の故郷を通って逃げるといいよ。

 手伝えないけど頑張って逃げてね。

 教えてやったんだから、もしもの時は雇ってね。

 銭儲けさせるよ。まだ色々あるよ。

 Ps、真田家は相手にすると厄介なので味方にした方がいいよ}


徳川家康「なんじゃこれは!!」

本多正信「私にも、どれどれ・・・一大事で御座いますな」

本多忠勝「なんと!(拙者が祈ってつかわそう)」

徳川家康「明智の謀略では無いのか?」

本多正信「親を貶める謀略を、わざわざ致しますまい」

徳川家康「これからどうするか・・」

本多正信「我々も、準備致しませぬとなりませぬ」

徳川家康「策は有るのか?」

本多正信「まず、この文が謀略の類ならば、我々には損は御座いませぬ。

     元々、京には挨拶に行くだけに御座います。

     なんも得にもなりますまい。

     それに、責任は明智におわせれば宜しいでしょう」

本多忠勝「なんと!(小賢しい)」

徳川家康「そうするか。いや、こやつは仕官を願っておるようじゃが、

     明智が、滅びると思うておるようじゃのう」

平次  「十次郎様は、必ず負けると申しておりまする」

本多忠勝「なんと!(南無阿弥陀仏)」

徳川家康「実の父親の負けを予測しておるとは、本当に明智の子か?」

本多正信「少々、知恵の回る童で御座いましょう」

徳川家康「そうか、真実で有るならば、召し抱えてもよかろう」

本多忠勝「なんと!(稲(九才)の婿にしてやろう)」

徳川家康「その方、急ぎ京に向かい、様子を探って参れ。

     半蔵、十人ほど伊賀者をこの者に付けるが良い」

平次  「ハッ!!」

服部正成「畏まりました」

徳川家康「弥八郎(本多正信)今後どうするか、策を練るぞ。

     平八郎(本多忠勝)は、穴山を見張れ。

     万千代(井伊直政)この事を悟られぬよう、誰も近づけさせるな」


そして・・・


徳川家康「穴山殿、一大事でござる。(手は震えながら)」

穴山梅雪「徳川殿、如何成された(なんと情けない)」

徳川家康「大変でござる。お・織田殿が明智の謀反により・・・

     (迫真の演技じゃ)」

穴山梅雪「討たれたと申すか(信長め、ざまあみろ)」

徳川家康「左様、拙者はこれより、仇討ちに参る所存(行かぬがのう)」

穴山梅雪「まさか・・無謀でござる(死ぬ気か、愚かな)」

本多正信「お待ちくだされ、それでは死にに行くようなもの、

     穴山殿もお止めくだされ(わしの考えた策に乗るかな?)」

穴山梅雪「そうじゃ、行っては成りませぬぞ(行け阿呆)」

徳川家康「止めるのなら、わしは腹を切る(観よ、会心の出来じゃろ)」

井伊直政「殿、成りませぬ(流石です、殿)」

本多正信「そこまで仰るなら、我々もお供致します。

     穴山殿は、殿が御立派に出陣したとお伝えくだされ。

     (段取りどうりじゃ)」

穴山梅雪「後の事は、お任せくだされ(コイツら阿呆じゃ、付いていけぬ)」

徳川家康「穴山殿には徳川の兵と共に、わしの弔い合戦の指揮をとってくだされ。

     (させぬがのう)」

穴山梅雪「お任せくだされ、必ずや織田殿の無念を果たしましょうぞ。

     (するか阿呆。いや待てよ、上手くいけば三河、駿河、甲斐が

      取れるやもしれぬ)」

徳川家康「おお・・これで安心して、織田殿の元へ向かえまする。

     (先に浜松に帰って、お主の領地を戴くがのう)」

本多正信「では、急いで準備して参ります(殿、あともう少しですぞ)」

徳川家康「半蔵、形見にわしの羽織を、浜松へ届けよ。

     そして、穴山殿の護衛に付き伊賀を案内せよ。

    (危ない伊賀の山道を行け)」

服部正成「畏まりました。必ずや穴山殿をお届け致します(あの世へ)」

徳川家康「くれぐれも頼んだぞ(あの世へ)」

穴山梅雪「御武運を、御祈り致しますぞ(わしの)」

井伊直政「最後までお供致します(見事です、殿)」

本多忠勝「南無南無(穴山、哀れじゃ)」


徳川たぬき穴山あなぐまの騙し合いは幕を閉じた。


後に、(穴山)信君伊賀越えと呼ばれる出来事は、こうして始まった。

(注:神君→信君)


服部正成「穴山様、(地獄の道は)こちらに御座います」

穴山梅雪「少し、休ませてはくれぬか(山道辛い)」



その後、穴山梅雪を見たものはいない。



井伊直政「船の用意が整いました」

徳川家康「では、帰るとするかのう」

本多忠勝「まずは、何処を攻めますな」

徳川家康「様子見に決まっておろう。事は慎重にじゃ」

本多正信「(真田の件も気がかりじゃが・・・)」


結果は徳川たぬきの勝利である。

大河ドラマのキャラを参考にしています。

ほとんど真田丸です。

井伊直政だけ違います。

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