6 十次郎 訂正される
十次郎「お館様は、信長様と爺に聞いたのですが」
珠子 「それはですね、信長様は信忠様に家督を譲り、
信忠様がお館様で、信長様が上様と呼ばれるそうですよ」
爺 「そういえばそうでした。これはうっかりしておりました」
たしか、本能寺の変の後、清州会議で織田家の跡取りに
三法師という赤ん坊を、秀吉が推薦するはずだ。
三法師はまだ生まれてもいないだろう。
年齢的には、信長の孫ぐらいか。
もしかして、三法師の父親が、織田信忠ではないだろうか。
十次郎「上様は、どのような人なのですか?」
珠子 「金平糖を貰いましたよ」
信長は、子供には優しいのか。
乙寿丸は、雪を触りながら遊んでいる
そういえば、母親の姿をまだ見てなかった。
十次郎「母上は今、どこにいるのでしょうか」
珠子 「母上は、お空の向こうで私達をみまもっているでしょう」
母親、死んでいた。乙寿丸の年齢からして最近か?
珠子 「十次郎は母上が恋しくなりましたか」
さて、なんと答えるか
十次郎「母上が亡くなってから、父上が変わって仕舞われたような、
気がするのです」
珠子 「そういえばそうですね。あまり、話さなくなりました」
十次郎「姉上がお嫁に行かれては、ますます寂しゅうなりまする」
珠子 「十次郎はまだまだ甘えん坊さんね」
乙寿丸「あねうえ、しゃむい」
珠子 「あらあら、火鉢に当たりましょうね」
珠子と乙寿丸は部屋に戻った。
僕と爺は見回りを再開した。
爺は、 お館様=信長 ご嫡男=信忠
十五郎は、お館様=信長 上様=信忠
だと思っていました。
金平糖は、フロイス→信長→光秀→珠子の順に
渡った設定です。