表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/103

5  十次郎 ガラシャと出会う

午前の勉強の時間が終わり、

休憩しながら、次にすることを考えた。


十次郎「爺、城の見回りをするぞ」

爺  「若様、見回りは家臣がするものですぞ」


見回りは方便で、本当の目的は城の探索なのだが、

ここで諦める訳にはいかない。


十次郎「見回りする者は皆、大人であろう。

    子供の目線でしか、見えない問題点があるやもしれぬぞ

    たとえば子供は、大人より音に敏感じゃ。それに目も良い」

爺  「確かに、これは爺の盲点でした。」

よしこれで城の探索ができる。

僕は立ち上がり、探索を始めようとすると、爺が着いてきた。


十次郎「爺、部屋で待っておいても良いのだぞ?」

爺  「爺は、若様の目線を見とう御座います」


なんだかやりにくい。


僕と爺は城の見回りを始めた。

中庭には雪がすこし積もっている。

中庭に綺麗な着物を着た、中学生ぐらいの女の子と、

5才くらいの男の子がいた。

?? 「乙寿丸、こっちですよ。」

乙寿丸「はい、あねうえ」

女の子が、手招きして男の子を呼んでいる。


?? 「乙寿丸、虫さんがいますよ」

乙寿丸「むしゅさん」

?? 「突っつくと丸まりましたよ」

乙寿丸「まるゅまった」


もしかしてこの女の子は、ガラシャではないか。

声をかけてみるか。


十次郎「姉上、なにをしているのです」

珠子 「乙寿丸と、雪遊びをしているのですよ」


雪遊びをするほど積もっていない。


十次郎「乙寿丸、楽しいか」

乙寿丸「あにうえ、ゆき、ちゅべたい」


5才と思ったがもう少し下だな。

ガラシャは年上だし、織田信長や豊臣秀吉と、

会っているかもしれない。

だが、いきなり聞くのは変なので、


十次郎「姉上、熊千代様はどんな人ですか?」

珠子 「熊千代様ですか?見た感じでは硬いかんじですね」


よく解からない。

珠子 「十次郎は、私の事を、心配しているのですか?」


いやアナタはこの中で、一番長生きする確率が高いのですけどね。


十次郎「熊千代様は、名門細川家の者。明智家を下に見ていて、

    姉上が肩身が狭い思いをするのではないかと心配するのです」

珠子 「大丈夫だと思いますよ」


大丈夫ですけどね。

女の子だし少し褒めるか。

十次郎「それに姉上は美しく、他の者が嫉妬するかもしれませぬ」

珠子 「十次郎は、口がうまくなりましたね」


珠子姉さんは笑っている。


十次郎「所で姉上はお館様にお会いしたことはございますか?」

珠子 「小さい頃に、お会いしたことがありますよ」

十次郎「どんな人でこざいますか」

珠子 「真面目そうで、優しそうな方ですかね」


優しそう?信長が?イメージが違いすぎる。

織田信長は怖そうなイメージなのだが。


珠子 「そういえば一度、私を側室にする噂がありましたね」

えっ?信長との年齢差は30才ぐらいありそうですけど

いや、これはもしかして

十次郎「あの、お館様の名はなんと言うのですか?」

珠子 「信忠様ですよ」

織田信忠?

知らねーよ!!!!!


珠子を側室にする噂は創作です。

年齢が近いので可能性があると思いました。

爺は十次郎の傳役です。

十五郎には別の傳役が付いてますがまだ登場しません。

珠子と熊千代は会ったこが無い可能性が有り、見たのは手紙です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ