40 十次郎 知っている
名前が変わります。
明智十五郎→明智十兵衛光慶
十五郎元服の二日前の夜
僕は、考え事をしていた。
十五郎はまだ、十二歳だったよね。
元服には、早すぎでは無いのか?
明智光秀は、もう白髪交じりのジジイだし、焦っているのか?
後継者を、早めに決めて、安心したいのかな?
おまけに、明智家は人材不足だ。
急に領地が増えている織田領内は、人材確保に苦労している、家臣が多いと聞いている。
(焼き物屋店主調べ)
元々家臣のいない、羽柴秀吉は手当たり次第に集めている。
柴田などは、地元出身の武家で固めている。
明智家は美濃出身だが、明智光秀が長年離れていた為、繋がりが薄い。
お陰で、稲葉家と揉めた事が有る。
明智家の序列は、
1光秀の親族 2斎藤利三 3美濃出身の武将 4旧足利家幕臣 5近畿出身の武将
また与力が、長岡家と筒井家、だが
長岡家は、嫡男忠興の性格に問題が有り、
筒井家は実子が居らず、後継者問題がある。
重要なのは与力達が、本能寺の変の後にどう動くかだ。
南丹後の長岡家は細川家として現代まで残っている。
大和の筒井家は知らない。味方にならない事を祈ろう。
津田家は親族だが、織田家の分家なので
光秀の味方のなる事はない。
他にも、遠い親戚の若狭の武田家や、
母親の照子の実家の妻木家に、
明智光秀の数少ない友人、山本山城の阿閉家がいるが
勢力も小さいので、気にする必要は無いかな?
妻木家は知らないが、武田家と阿閉家は戦が下手らしい。
本能寺の変まで後、一年半しか無い。
どうすれば、阻止できるか。
失敗したら、初菊と駆け落ちしよう。
そんな事をかんがえていたら、朝が来てしまった。
十五郎元服の前日
明智光秀「明日から、明智十五郎光慶と名乗るが良い」
十五郎 「父上、十五郎の名を変えとう御座います」
明智光秀「何とする気じゃ」
十五郎 「父上の名を、継ぎとう御座います」
明智光秀「十兵衛と変えるのか」
十五郎 「父上の様な、武人に成りとう御座います」
明智光秀「よかろう。名に恥じぬよう務めよ」
十五郎 「明智家の跡取りとして、恥じぬよう精進致します」
元服の儀式が終り、
十次郎「兄上、おめでとう御座います」
光慶 「わしは今日から、明智十兵衛光慶と名乗る」
十次郎「名を変えたのですか?」
光慶 「父上の名を、貰ったぞ」
その手もあるのか。
でも、あまり意味が無いよ。
明智光秀と同じの、十兵衛と呼ぶ人は、少ないだろうから。
兄が15で、弟が12だから気にしていたのかな?
(注:十二郎とよく間違えられます)
ちなみに光慶の慶は、幸福の意味を持つ。
まさに、皮肉である。
光慶 「わしを弟と、勘違いする者も、減るじゃろう」
実は、去年から僕の方が、身長が高くなった。
おかげで、兄と間違う家臣が出てきた。
十次郎「歳も近うございますから、仕方ないでしょう」
光慶 「図体ばかり、大きくなりおって」
十次郎「牛の乳のおかげで御座います」
光慶 「あんな不味い物、よく飲めるのう」
僕、知っているよ。最近、隠れて、僕の牛乳飲んでいる事。
おかげで、多めに頼まなくてはいけなかった。
この日から光慶は、亀岡城の城代になった。
内政に興味を示さない光慶を、明智光秀の元で、
仕事を手伝いさせながら、教えていくそうだ。
光慶は、必死に仕事をしている。(おもに帳簿の確認)
十次郎「眠気覚ましに、南蛮胡椒を使った飯でも、いかがですか?」
光慶 「そんな物、食えるか!」
僕、知っているよ。収穫前に一つ食べた事。
甘い果物と勘違いしたようだね。
看板を信じないから、酷い目に遭うのだよ。
十次郎「こんなに美味しいのに、残念です」
光慶 「美味いと言うのは、おぬしだけじゃ」
唐辛子入りの料理は、誰も食べてくれなかった。
少し寂しい。
元服の説明は長くなるので省きました。
阿閉家や若狭の武田家の設定を変えました。
京極高次をどこで出すか検討中です。




