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33 十次郎 あやまる

次は、明智秀満の所にいくか。

倫子姉さんの所にでもいるかな。


十次郎「姉上、弥平次殿(明智秀満)はおられますか?」

倫子 「こちらには来ていませんよ」

十次郎「甲冑が、出来上がりましたか」


兜は兎の耳の間に金の丸。

胴は真ん中に、どでかく天の文字が書いていた。


倫子 「どうですか、美しいでしょう」

十次郎「なぜ、胴に天の文字が書いているのですか?」

倫子 「本当は、明智と書きたかったですけどね~

    細かくなって、目立たなくなると言われました」


甲冑屋、良く言った。


十次郎「もしかして、兜と合わせましたか?」

倫子 「そうですよ。お天道様の天に、兜の横に月の兎

    真ん中に月食をあしらって、明智の明を表現しました」

十次郎「月食でしたか(これでは、金管日食だよな)」

倫子 「前に、十次郎が教えてくれたでしょう」


あの時教えた事が、こんな事になるとは。


十次郎「しかし、大胆過ぎませぬか」

倫子 「問題ないでしょう」


甲冑は良く出来ているが、明らかに浮いている。

明智光秀の甲冑が地味なのに、こんな甲冑が横にいては目立ちすぎる。

(注:明智光秀の古い甲冑しか見ていません)


これは明智秀満には、謝っておかないといけないかな。


実は今迄いままで)、話す機会は何回かあった。

しかし、事前調査が上手くいかなかった。

家臣達の話が、他の人と混同していた為である。

原因は、明智家の人材不足だった。

明智秀満は、様々な名前を語り明智家の人材が、

豊富であると見せていたのであった。

明智家は張子の虎、見掛け倒しだった。

後に、秀吉に速攻で負け、三日天下と言われる訳である。


明智秀満「十次郎様、いらしゃいましたか」


ようやく来たか。

明智秀満は明智光秀の、最も信頼する側近らしい。

今、何を考えているか、上手く聞き出せ無いかな。


十次郎 「新しい甲冑を見せて貰っていました」

明智秀満「そうでしたか。どうですかな、この甲冑は?」

十次郎 「姉上に余計な事を言った為に、

     このような奇抜な形してしまい、申し訳ござらぬ」

倫子  「可愛いでしょう?」

明智秀満「お気に為さらずとも結構ですぞ」

十次郎 「しかし、父上が見たら怒られませぬか?」

明智秀満「殿は、気に入っておられましたぞ」

十次郎 「そうですか?」

明智秀満「特に、金の兜飾りはご自身の兜に付けようかと、申しておりましたぞ」


マジかよ!以外だな。


十次郎 「最近、父上の様子はどうですか?

     疲労が溜まっているような気がしますが」

明智秀満「ご安心くだされ。今後は城に居られる事も多くなりましょう」

十次郎 「そうなのですか?」

明智秀満「丹波の地も、ようやく治まりましたので、

     この後は、領地運営にかかることなりましょう」


それって、忙しい事に変わりが無いのでは?


十次郎 「今日はその話の為、集まったのですね」

明智秀満「詳しい事は申し上げられませぬが、そのとおりでございます」


今後、明智光秀が城に居るなら、これ以上わざわざ聴くことも無いかな。

慎重に調べたほうが良いだろうし。


十次郎 「ところで、まだ子は出来ませぬか」

明智秀満「わたくしは、もう年なので中々出来ぬかと」

倫子  「そんな事はありませんよ」

十次郎 「男子おのこなら勇敢な者に、なりましょうし、

     女子おなこなら姉上にて、見目麗しい姫になりましょう

     十次郎ははよう、見とう御座います」


子供が出来れば、謀反を止めてくれるかもしれないからな。


倫子  「まったく、十次郎は口ばかり上手くなって」

明智秀満「武芸も疎かにしては成りませぬぞ」


いかん。話を切り上げなければ。


十次郎 「疎かにしてはおりませぬ。

     この前も、商人に新しい南蛮の武具を頼みました」

倫子  「何を頼んだのですか」

十次郎 「まだ使えるか解りませぬので、秘密でございます」

倫子  「あら、それは楽しみにしていますね」


良し、上手く切り抜けた。


そういえば、明智光秀のあだ名に、金管頭(注:本当は金柑頭です)て

有ったような気がする。

まさか原因を作っちゃたかな?(注:違います)

このお話は、ほとんど嘘です。

信じないでください。

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