3 十次郎 聞きまくる
次の日
中年の女性が起こしに来た。
十次郎「うむ」
うむ。と言えば周りの人が、勝手にやってくれる。
すごく楽だ。
着替えと朝食を済ませると、昨日の爺さんがやってきた。
爺「おはようございます。若様」
どうやら爺さんは家庭教師のようだ。
まずは、情報収集をしよう。
誰に聞けば色々教えてくれるだろうか。
物知りそうな人を探さなければならない。
爺さんは、物知りそうなので色々聞いてみよう。
十次郎「爺、今日は色々聞きたい事がある」
爺 「はい、何のことでございましょう」
十次郎「父上は、織田家にとってどういう人じゃ」
爺 「殿は織田家に無くてはならない、御方で御座います」
爺は色々教えてくれた。
話をまとめると、は織田家のナンバー2で、
信長に信頼されていているらしい。
十次郎「父上は今、何をしておられる」
爺 「丹波で戦をしております」
十次郎「丹波はどのあたりじゃ」
爺 「京の都の、北で御座います」
十次郎「敵は強いのか」
爺 「夏の蝿の如きでございます」
十次郎「数は多いが弱く鬱陶しいのか」
爺 「左様で御座います」
だいたい解った。
今、明智光秀は京都北部で戦っている。
勝つのは、時間がかかるが負けはしない。
十次郎「お館様はどのような人じゃ」
爺 「お会いしたことは御座いませぬが、
短気で何を考えてるか、解からない御方だと」
他にも色々聞いたが、あまり役に立つ情報ではなかった。
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