表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/103

2  十次郎 決意する

江戸時代じゃなかった。

戦国時代だった。

しかも明智家だった。

「それで父上はどうしたのじゃ」

爺の話は続いている。


父上は、明智光秀。

戦国時代で、一番の裏切り者じゃねえか。

しかもまだ生きている。

つまり本能寺の変の前、織田信長の家臣の頃だと、

爺の話でわかった。


さてどうしようか。


「若様、夕餉(夕食)の支度が整いました」


中年の女性がやってきた。


「では、十五郎様、十次郎様、話の続きはまた今後で」

「うむ、中々面白かったぞ」


この子供の名前は明智十五郎と言うことになる。

立ち上がると十五郎のほうが大きかった。

もしかして明智十五郎は、十次郎の兄なのだろうか。

とりあえず兄上と読んでみるか。


「兄上」

「なんじゃ、十次郎」


よし、今度は


「お館様は、今年でいくつになられたのでしょうか?」

「いきなり変なことを聞くのう」


信長の年齢がわかれば本能寺の変がいつ起きるかわかる。


「たしか、四十四歳だったかのう」


信長は、人間五十年とよく歌っていたらしいから、

50才くらいに死んだ可能性が高い。

昔は数え年だから一年減らして49才として

5年後ぐらいか?信長が死ぬのは。

たしか本能寺の変は、1582年6月だったから、

今は1577年だと思う。


5年後、本能寺の変が起きる。


そう予測した僕は、夕ご飯を食べながら考えた。

さてこれからどうしようか。

このまま何もしなければ、明智光秀が信長を殺し

秀吉が敵を取るはずだ。

そうなった場合、明智の子供はどうなるか。

たしか、切腹させられると思う。

さすがに嫌だ。

5年以内、に何かいい方法を思いつくしかない。


「十次郎、なにボーとしておる。はよう食べぬか」


向かいには兄、十五郎がいる。


「兄上」

「なんじゃ」

「明智家を盛り立てていきましょうぞ」

「爺の真似か?」


本能寺の変を回避することを決意した。

セリフがおかしいかもしれません

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ