1/103
1 十次郎 起きる
この物語はフィクション資料をもとにした
フィクション小説です。
基本、明智家の子供が中心で
戦国武将はほとんど出てきません。
坂本光泰14才
歴史の授業中、居眠りしていたら頭を叩かれた。
目を開けると、知らない所にいた。
「若様、居眠りしてはなりませぬ」
目の前に、着物を着た爺さんが座っていた。
「十次郎、また夜更かししたな」
隣には、着物を着た子供が座っていた。
「今、なにをしているのでしょうか」
そう僕は尋ねた。
「何、寝ぼけておる。爺に戦の話を聴いてた所であろう」
隣の子供が呆れた顔で見ていた。
この人達は、誰なのだろうか。
「ではつづきを、始めますぞ」
どうやら爺さんは、戦国時代の話をしているようだ。
僕は、聞いているフリをしながら考えた。
十次郎が僕の名前らしい。
若様と呼ばれる身分らしい。
もしかしてここは、江戸時代じゃね。
叩いたのは十五郎です。
話の短い回は、初期に書いた物です。
後で訂正することがあります。