三 雨夜の品定め
人事異動は春にあるが、少しすると調整のための小さい異動があったりする。先日、庶務課のパートさんが二人相次いで辞めたので、そこに三十歳の男性が一人配属された。当専門学校は都内に二校舎があり(うち一校が我々のいる本部の隣の本部校舎)、少し離れた地域に一校舎あるのだが、その離れた校舎の庶務だった男性が異動してきたらしい。
そのタイミングで中途採用された教務課の二十代の男性も一人いた。当校は日本人が日本語で授業を受けるだけで、外国語の講座もなければ外国語を使う職員も生徒もいないのだが、「これからは必要になる」と、英語ペラペラの職員を一人採ったそうだ。校内のどこでも英語は使われないから無駄だと思うのだが……まあ、ウチはそういう無駄なことが起こってしまう企業だということだ。
しかしその「英語ペラペラ」の彼が、校内をたいそう明るく楽しいものにしてくれる逸材だったので、庶務課の採用担当グッジョブと言っておこう。
彼の名前は山田麻利男。「英語」での採用なのにお父さんが日本人、お母さんがイタリア人で、まず「イタリア? 英語圏じゃないよね」となり、次にはイタリア語は全然わからないと言われて「イタリアも関係ないのか」と当惑する。母親似のため、風貌は完全に外国人なのだが、普段「山田君」と呼ばれる様がなんか妙だ。もちろん、下の名前の「麻利男」は、イタリア人の名前の「マリオ」。「日伊共通ネーム」として採用されたのだと彼が自己紹介で言っていた。
彼はすらりとしたスタイルで脚が長く、外国人モデルのように見栄えがする。遠目だと、一八〇センチを軽々と超えるモデル並の高身長にしか見えない。だが、実際の身長は一七二センチで、近付いていくと「あれ? 見た目の辻褄が合わない」という印象。顔が小さくて体格が細すぎて、他の人と一緒にいると遠近感が不思議な感じになる。
この山田君、というかマリオ君は明るく屈託のない楽しい人で、すぐにみんなと打ち解けた。残念ながら彼が英語で話す機会はまるっきりないが(そもそも不要だってば)、彼の周囲では楽しい笑いが絶えなかった。
とにかく目立つマリオ君を追って、やがて異動してきた庶務の男性もじりじりと存在感を増していった、。でも、それはプラスの意味ではなかった。
定例の女子会で、庶務の女性からこんな声が上がった。
「三十の若い男来たと思ったら、あれは、ナイわー」
「だよねー、カンチガイっていうか、『オレっていいでしょ』的な言動が多いよねー」
そうかい? まじめな印象で、カンチガイ系になるよりも、むしろ卑屈っぽくなりそうな雰囲気だが……。
「なんか動作がね、『そういうのは、女性はいいんですよ、男の仕事ですから』とか……」
庶務の女性は彼のセリフのところを変にスカしたノリで言い、芝居がかった動きで掌を皆に向かって出してみせた。
「入ってきて『僕はお昼は一人で食べる主義なんで』って真っ先に周囲に断りを入れてたんだけど、元々あんたとは行かねえよ! あと、女性は、女性は……って言いすぎ。一見フェミニストみたいだけど、多分あれ、根底に、女はそのくらいでいいだろ、みたいな感覚があると思う」
「だよね、『女性の割にはパソコン詳しいですね』とか、なんかこう、優しい言葉をかけてるふうなんだけど、イラッとすること言うんだよね」
その時点ではまだ同じ庶務の部署の女性からの感想でしかなかったが、やがてその火の手は「私もわかったー」「私はこんなことがあったー」と女性職員全体に広がっていき、ほどなく「まじ、ナイわ」という結論になってしまった。古葉君も女性の評価は「彼は、ナイかな」だが、同じ「ナイ」にしてもえらい差だ。
ただ、わが教材二課はひきこもり部署なので、その庶務の男性と接点がまるでなく、私は別に何とも思わなかった。私のポリシーとして、「自分が嫌なことをされたわけじゃないなら、人の評判では人の好き嫌いを決めない」というのがあるので、女性陣が悪く言っていることはまったく気にしなかった。
ある昼下がり、教材二課の入り口(あくまでもドアではなく、パーテーションの隙間)になぜかノックがあり、噂の庶務の男性が顔を出した。
「ごめんください、庶務の野口です」
ああ、野口って名前だったっけ。女子連中、最初はこの人のことを名字で話してたけど、すぐ「庶務のアレ」になっちゃったし。この「ごめんください」とかノックとかが「変」と言われるところなんだろうなあ。この部署に来るのにノックする人いないし。ドアじゃないし。
私と古葉君は同時に顔を上げて野口さんを見た。
「こちらに、DTP専用機のことがわかる方がいらっしゃると聞いたんですが……」
おお、「専用機」って、なんかすごそうだな。面白いこと言うね。
「ああ、それは、こっちの人ですね」
古葉君は私を指した。ホントは彼も使えるんだけど、課長が指示しないから、しゃしゃり出る必要はないと思っているらしい。やっぱりちょっと、ひねくれてる気がする。
「すみません、チラシが在庫切れしてて、今すぐ三枚だけほしいから、プリントアウトでいいからくれって言われたんですが……僕はあちらの専用機のほうは、ちょっと」
確かに「~のほうは、ちょっと」のとこが変かも。でも、特徴的なしゃべり方をするからダメというのもあんまりでしょ。
通常、チラシは宣伝課の担当だが、ちょうどその時は宣伝課がキャンペーンのビラ撒きで全員出動中だった。チラシは通常、印刷にかけているが、切り替え時などはプリントアウトで済ませることもある。宣伝課不在のタイミングで在庫のないチラシが三枚必要になり、庶務課が助けを求めに来たようだ。
「あ、今行きます」
私は庶務課の隣の宣伝課へ出向いた。他の部署は、パーテーションはあるものの、教材二課のように閉ざされた感じはない。庶務課と宣伝課の仕切りはパーテーションではなく観葉植物だ。
また同じことがあったときのために……と、操作を教えつつ念のため五枚チラシを刷っておいた。そして教材二課に戻った。
古葉君は相変わらずチャイムと同時に仕事を終え、事務所を出ていく。私もチャイムの五分~十分後には出ていくようになった。なお、それで仕事が差し支えることはまるでなく、つくづくそれまでの業務を反省させられた。
ある日、古葉君が出て行くのと入れ違いに、庶務の野口さんがまた教務課の入り口をノックした。小上さんと私が顔を上げた。
「あのう、花房さん、定時の後で恐縮至極なんですが……」
若干笑いそうになった。「至極」は要らなくない? 確かにこの人、ネタにはされそうだな。
「ちょっと教えを請いたいものがあるのですが」
「あ、いいですよ」
私は担ごうとしていた荷物を椅子に置き直し、野口さんに連れられて歩いていった。着いた先は彼の言うところの「DTP専用機」だった。
「CD-Rや、USBメモリへの、書き込み方を教わりたいのですが……」
それ、今必要? 定時の後に? あと、しゃべるとき、語尾が「ですが」ばっかりだ。
内心で揚げ足を取りつつ、とりあえずは教えてあげた。これで残業つけるなよ。こんなことは時間内にやりなさいよ。……と思ったがそれはもちろん言わなかった。
教材二課に戻ると、課長が廃棄封筒を廃棄段ボールに詰めていた。課長はきちょうめんで机の上などは大変綺麗だが、「片付いてる系」の人にしては珍しく、なかなか物を捨てられない性分だ。きっちり方向を揃えた封筒ゴミが教材の箱の上に積み上がっていたりする。「きちんとていねいにゴミをとっておく」というのは無駄な気もするが……。かくいう私は「捨てられなくて雑然とする人」。なお古葉君は「さっさと捨てて片付ける人」。うちの課のキャラクターが出ているなあ。
「庶務の彼、なんだって?」
課長が淡々と封筒を捨てながら問いかけてきた。宣伝課のDTPパソコンで保存の仕方をいろいろ教えてきたことを伝えたら、「庶務課なのに?」と言われた。そういえばそうだな。バックアップは宣伝課がみんな取ってるし……。
「うーん、先日、宣伝課が全員いなくて庶務が困ってたから、念のためじゃないですか」
「そんなに大変なもんでもないんだけどなあ、あのパソコン」
それでふと思い出した。古葉君の売り込みをしておこう。
「――あ、そうだ、小上さん。古葉君もDTPできますよ。あの人、できるとか、自己主張しないんだから……」
「そりゃあ、彼はそのほうが楽できるからねえ」
課長のその言い方には含みがあった。私は気付かなかったことにした。
「古葉君、やらせれば実はなんでもできちゃうタイプの人ですよ。ちょっとひねくれたとこあるから、小上さんが上手く使ってあげてください」
めいっぱい明るく前向きな笑顔で課長に言ってみた。古葉君流に言えば、政治的ってやつ。課長を立てつつ、古葉君が気持ちよく頑張れるように環境を整えようと思って。
「……彼は女の子たちにも人気があるみたいだねえ」
さらに微妙な響き。四十代独身、そういうジェラシーはやめようぜ。
「あ、それが、古葉君は元々『結婚』をする気がないって話で、それを聞いたら女子全員が、『じゃあ、ナイ』になっちゃいました」
これも政治的ってやつ。女子どもはもちろん今も「彼、イイんだけどな~」とは言っている。だが、小上さんがそれを知っている必要はない。
「女の子は怖いね~」
ホッ。課長が微妙にうれしそうだ。やっぱ、古葉君がモテるのは嫌なようだ。
「女子の最終目標は結婚ですからね、なんだかんだ言って」
なのになぜ小上さんは独身なんだろうね~、という雰囲気になりそうだったので、私はそこで話を終わりにした。
「おつかれさまでーす」
挨拶をして教材二課のパーテーションを抜けると、入り口のほうに野口さんが立っていた。「お疲れ様です」と言って通り過ぎようとしたら、声をかけられた。
「今お帰りですか。途中までご一緒しましょうか」
……ああ、女子たちの言うの若干わかった。なんで「しましょうか」なんだろう。微妙に「してあげますよ」的に聞こえる。まあ、だからっていちいち嫌わないけど。
「野口さんも今お帰りなんですね、じゃあ途中まで……」
そして、んっと思った。野口さん、事務所の正面玄関のすぐ手前でじっと立って、何をしていたのか。タイムカードの打刻機はもっとずっと手前にあるし、あの位置にはなにもないぞ。できることは……誰かを待つことくらい。誰を待っていたと考えるべきか?
いや、いろいろ考えると面倒だから、いいや。
野口さんと私は当たり障りのない話をして駅まで歩き、電車に乗り、途中のターミナル駅で別れた。
源氏物語の「雨夜の品定め」じゃないけれど……。
女子会では相変わらず古葉君の覚えがめでたく、野口さんは総スカン状態だ。皆さんの言う理由がびみょーにはわかったので、目の前で野口さんへの苦情が並べられていくのを私はただ黙って聞き流した。
なお、マリオ君も人気者だが、マスコットみたいなもので「男性としてどうなのか」という話題にはならない。欧風の顔でスタイルがよくて性格も面白いから、誰か食いつくかと思ったのに。それはそれで、マリオ君、損な役回りだね。
「同じことやっても、古葉さんと庶務のアレだと、こうも違うかって感じですよねー」
古葉君ファンの教材一課女子が声高に叫ぶ。古葉君に優しくされたのがうれしくて、男性二人の比較論の形を取りつつ、自慢したいのだろう。
「教材の納品とかあって、箱が積み上がってると、古葉さんは『やっとくよ、そのまま置いといて』ってさらっと言うんですよ。それで後から『運んだから確認しておいて』ってちゃんと言いに来てくれるんですー。わざわざ、私の席までですよー」
彼が席まで来てくれたのがうれしいんだな。よかったね女子よ。
「それを庶務のアレは、私が持ち上げはじめるまで知らんぷりしてて、ちょうど抱えて立ち上がったところで気が付いたふりして来るんですよ。そんでこうやって手を出して、『僕、お運びしますよ』って受け渡しをさせようとするんですー。重い物渡す時って、ほら、けっこう近付かないといけないじゃないですかー。腕とか手とか触ったりするし。まじでおまえは何狙いだ、とか思ってー」
うーん、どんくさいだけで、いい人なのかもしれないのでは。運ぶのをやってくれたのには変わりないじゃない?
「私も、古葉さんに傘借りたけど、ほんとさりげなくて紳士的で、かっこよかったー」
今度は庶務の女性、いつも定時ダッシュで古葉君より先に(部署が出入口に近いので)会社を出る人の「古葉さん自慢」がはじまる。
「先週、ゲリラ豪雨あったでしょう。あの時、私、傘がなくて自動ドアの前でどうしようかなーって空を見てたら、古葉さんが後ろから来て、『傘は? ないんですか?』って聞いてくれて。ないって答えたら、手に持ってた傘をさっと渡してくれてー。私が、えっえって戸惑ってたら、『もう一本あるんで、どうぞ』って言って、教材二課に戻ってっちゃったの。もう有無を言わせない感じ。遠慮する暇を与えないのが、ほんと優しいよね~」
告げ口はしないけど、古葉君はその時教材二課に戻ってきて予備の傘を出すと、「人に傘貸したから、一緒に傘に入りましょうとか言われないように戻ってきた。少し待ってから出る」って時間つぶしてたぞ。傘を貸したところまでは確かに紳士的で優しくてかっこいいが、「会社の人間関係は一定の薄さに保ちたい」というドライな様子まで見てたら、百パーセント「いいよね~」とはならないと思うな。
「花房さん、なんか新しい古葉ニュースはないの?」
ほんと、愛されてるなあ。「ナシな人」なのにね。
「そうですねー、この前、営業部の男子数名とフットサルに行ったみたいですねー」
先週の金曜日、営業部の男性が「古葉くん、今夜だよね」と言って少し話をしていったからたまたま知った。特に人に話して差し支える内容ではあるまい。
「えー、すごーい、フットサルとかするんですか~」
若い女性の合いの手が入る。
「最近、隣の駅の広い公園にフットサル場がオープンしたらしくて、会社から行きやすいから皆を誘ったそうです。元々、彼の趣味は、屋内のクライミングとフットサルらしいですから」
岩場とかの本格的なのはやらない「エセクライマー」だけど……と笑いつつ、古葉君は「クライミングジムに週一、二回行く」と話していた。それも情報提供してあげた。
「やっぱ、古葉さんイイよね~。結婚してくれないかな~」
妙齢の独身女性がわざとらしく言って、みんなが「ほんと、惜しいわ~」と続いた。その時、もう一つ気がついた。本気の恋愛対象から外れると、こうやって「いいよね」「素敵だよね」と気軽に言いやすいんだ。「対象外」の位置は意外と便利で有利。まさか、ここまで政治力?
そのとき、ふと、思ってしまった。みんなも、そしてもちろん私も、彼が言ったことをそのまま鵜呑みにして信じているけれど……本当にそうなのかなって。女性たちのややこしい恋愛騒ぎを逃れるために、結婚しないって言っているだけなんじゃないかって。
だとしたら、彼は結婚も恋愛も全然NGじゃない、ただの普通の若い男性なのかもしれない。私はその発見に、自分には関係ないのに、ちょっとドキドキしてみたりもした。
珍しく、課長が二日ほど出張に出かけた。もう一つ校舎をオープンする計画があるらしく、地元で講師を募ったので、その面接だった。もともと不在がちなので、あまり違和感はなかったけれど。
それでちょっとばかり課長のフォローや雑務が増えて、二人で残業をしていた。そこにノックの音があり、庶務の野口さんが顔を出した。私と古葉君はぱっと顔を上げた。
「あ、――お二人ともいらしたんですか」
野口さんはそれだけ言うと、なんだかよくわからない感じで口をもごもごさせて、
「やっぱり、いいです。お邪魔になっちゃいましたね」
と言って去っていった。おいおい、「お邪魔になっちゃった」って、我々がここでいちゃついてたみたいな言い方しないでよ。ちゃんと「仕事の邪魔」と言ってくれ。
「……何、今の」
古葉君が怪訝な顔をした。
「うーん、なんかよくわかんないけど、時々このタイミングで、週にどのくらい郵便を出すかとか、割とどうでもいいことを聞きに来たりするよ」
私が答えると、古葉君は変な薄目みたいに目を細くして、「ふうーん」と言った。
その翌日も小上さんは不在で、でもすでに我々の仕事は一式終わっていたので、定時のチャイムが鳴ると古葉君は机の上をさっさと片付けた。でもなぜかチャイムが鳴っても、彼は棚の整理をして残っていた。私と一緒に帰ってくれる、なんてことはないよね……と調子のいいことを考えていたら、前の日と同じくらいの時間にノックがあり、野口さんが顔を出した。
「あ、――お二人ともいらしたんですか」
野口さんは前日と同じように、なんだかよくわからない感じで口をもごもごさせた。
古葉君は私に背を向けた位置にいたので、表情は見えなかったが、からかうというより若干バカにするような、挑戦的な口調で野口さんに言った。
「せっかく小上さんいない隙を見計らって来たのに、俺、お邪魔しちゃいましたね」
わあ、私と古葉君のとこに野口さんが来るのは「お邪魔」でもいいけど、私のいるとこに野口さんが来て、古葉君が「お邪魔」なことは断固ないよ。
野口さんはアワアワして、
「いや、時々花房さんがお一人で残っているので、ちょっと心配だったものですから」
と言って去っていった。古葉君はしばらくそのままじっと野口さんの背中を見送って、
「さて、花房さんの安全を確保したから、俺は帰るかな」
と自分の席から荷物を持ち上げた。私がボケッとしていると、
「気をつけなよ、花房さん。あまり遅くまでここに一人でいないようにね」
と強く言われた。ますますボケッとしていると、彼は心の底から呆れたような顔をして、私に歩み寄って顔を少し近づけて、お説教口調で言った。
「野口クンあれ、小上さんが出張でいなくて、俺が帰ってて、花房さんが一人でいるだろうと思って来てるからね。花房さんがまんざらでもないならいいけど、どう見ても、自覚ないみたいだから注意しとく」
はい~? ああ、つまり、野口さんが私目当てだってこと?
「はっはー、またまたー」
笑ったら、やれやれという顔をされてしまった。
「もう俺は注意してあげたからね、あとは知らないよ。じゃ、お先」
古葉君はそう言い残して帰っていった。
そういえば、前に帰りを待たれたような気配もあったなあ。確かに、「念のため」くらいの感じで、そういう発想は持っておいてもいいのかもね。
でも、私はそんなことより、『花房さんの安全を確保したから、俺は帰るかな』がものすごくうれしかった。むやみに残ってると思ったら、私を守るために居残ってくれてたんじゃない。もうさっさと帰っちゃったけど。
もう、古葉駿二、あんたはホントにいい男だよ!