表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鮮血硝煙  作者: 有友美琴
3/9

鮮血硝煙 三話

PVは伸びるのに感想が中々つかなくて悲しい件について()


精進しなきゃ(白目)

襲撃開始の命令を下した瞬間に、一斉に散会し始めた敵の姿を見たミハイルは作戦の失敗を瞬時に悟った。全体としての作戦の成否は未だわからないが、少なくとも自分たちが担当した部隊は流石特務部隊というべきか、素晴らしい動きを彼に見せたからであった。

「ちっ! こいつは外れだったみたいだな同志メレンデー少尉! ――突出している敵魔術師が見えるか?第三班は障壁展開後速やかに奴を抹殺しろ。それ以外は手筈通りに襲撃を進めるんだ!



ураааааааааааааааааааааааааааааааааааа


帝国人独特の突撃の合図であるураと叫びながら木々の隙間から突撃しながら接近戦用の剣を煌めかせる近接戦闘兵〈突撃者〉達の姿はさしもの特務部隊の兵たちにも不安を与えるのに十分な威容を誇っていた。そう、あくまでも〈いた〉なのである。突撃が始まった数瞬後、ウィングストンの魔術が紡ぎあげられた。いわく。



幻想に満ちたるは我が魔道

永劫の歓喜に身を包まれ

永劫の悲嘆に身を啄まれる

我が敵はあくまで汝らではなく

果てること無きこの魔術界である


〈幻想崩壊〉


「貴方たちが私の敵になろうとするならば、ざっと千年は魔術の研鑽が足りませんね!この苦しみと楽しさ。私の人生を味わいながらその身を終わらせなさい!」


ウィングストンから暗黒色の波動が放たれる。狙いがそれることもなく一直線に敵集団に接近していった。個人の身で戦況を変えるとまで言われる魔術師の究極系がそこにはあった。ウィングストンがここまでに歩んできた魔術の研鑽の日々。それらすべてにはあるifが存在している。失敗する可能性、自らの魔術により体を滅ぼしてしまう可能性だ。物理的損傷ならばまだ補うことができる。だが、魔術研究とは多分に精神にも影響を及ぼす物なのだ。その恐怖はなまじ体が壊れても問題がないだけに余計大きくなっている。その恐怖を再現し、さらにその後訪れていたかもしれない失敗の未来で彼の身体に起こるはずだった現象が対象の身で起きるのだ。


これはいわばウィングストンの魔術研鑽を追体験しながらそれらすべてを失敗させられるという現象である。もちろん、実際的には対象の身に宿る魔力が暴走した結果どうなるかという事を再現する魔術となっているのだが。魔力が低ければ魔術暴走の結果起こる現象もより規模が小さなものになるのだ。――だが、魔術師の命ともいえる魔力が暴走させられれば、その身体機能には少なからず影響がある。


「ぐふぉっ!うぐ、が――」


声なき絶叫をあげる魔術師。


「あ――失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した。私は失敗した。こんな人生は、無意味だった。」


夢破れ体も朽ち果てる魔術師。

だが、残る一人の魔術師は違った。彼は魔術師にも配給されているハンドガンを懐から取り出し、血反吐を吐きながら転げまわっている同僚と発狂し始めた同僚に向かって引き金を、引いた。


パァン


乾いた音が森林を駆け抜ける。それと同時に射撃部隊の発砲も開始され〈突撃兵〉達はクルツ達の目前に迫ってきていた。


「同志ミハイル中尉。彼らは作戦行動の邪魔になるので始末しました。お許しください。――まさかここで私の虎の子が壊れるとは思っていませんでしたが。これだけの効果を持つ魔術ならばもはや彼らは助けられなかったのです」

「同志ジェミヤン。君の判断は正しかった。ただちに連中に対する反撃をし、我らが同志への弔いとしろ!」

命令と同時に詠唱を開始するジェミヤン。その手には壊れた時計が握られていた。


時計は等間隔で時を刻むために、魔術的意味を持つことが非常に多いのだが、そこに〈付与〉の魔術使いである彼自身が渾身の魔力を注ぎ込んで作り上げた最高傑作だった。


起きた現象の回帰を可能とする卓越した魔術だが、彼がとある政治委員と問題を起こしてしまったためゲリラ戦に駆り出されていたのだった。共産主義国家である帝国において政治委員と問題を起こすのは致命的なのだ。帝国という名が示す通り帝王は存在するのだが、その役割はあくまでも古来より保たれてきた伝統を維持するための一種の芸能者としてのものしか残っていないのだ。実質的支配者は共産党である。これは子供ですら知っている周知の事実だ。



「ほう……時計を利用した回帰現象ですが。単純だが非常にできた術式を組む人ですね。貴方だけは敵と認めてさしあげましょう!」

自らの侮りから放った攻撃を防がれ、今度は本当の意味での〈攻撃〉をしようとするウィングストン。彼の前に勇敢な〈突撃者〉が立ちふさがるが。詠唱すらないただの魔力の塊をぶつける術であっさりと絶命してしまう。


「まだまだ……面白いものを抱えているんでしょうな。ふぇふぇふぇふぇふぇふぇ」


当然多方向から迫ってきた敵に対処するために散会したクルツ達も敵と交戦していた。



「ウィングストンが放った魔術によって左方にいる敵陣営がやや崩壊しているぞ。射撃手は前へ。帝国兵の屍で山を築き上げろ!」


クルツの呼びかけに応え一層激しい銃撃が敵陣に加えられる。


「撃て! 撃て撃て撃て撃て撃ちまくれぇ! ここでやらねば我らの安寧は無いと知れ! 怯むなよ、近くの敵は白兵しかできん脳筋共だ!確実に殺していけ!」


銃撃音とウィングストンの放つ魔術によって生じている爆発音に包まれながら、クルツはもう一つの〈仕事〉を遂行し始めていた。彼がずっと背中に背負っていたライフルケース。その中から取り出されたのは、魔術戦をしているウィングストンが神経を向けてしまうほどの魔力を帯びた物であった。



「アーティファクトですか……!是非解体してそのシステムを解析してみたい!それにしても魔力のこめられたライフルとは、私よりもDrの方が魔科学といった側面から興奮しそうですね。」



ライフルを構えスコープを除いた瞬間クルツにとっての世界は一時停止したかのように止まって見える。飛び交う銃弾、目の前の草の動き、宙を漂うキノコの胞子たち。それらすべてが一点にとどまっているのだ。彼が銃弾を放つために、引き金に力を込めた瞬間――世界が動き出す。銃弾は敵にあたり草は揺れ動き胞子は風に舞い始める。その間隙を縫うかのように〈爆破〉魔術が付与された弾丸が駆け抜ける。五十m先に感知されていた敵の元へと。一際離れた場所に存在しているその兵士たちは、帝国兵達の用兵メソッドからすれば指揮官の可能性が高いからだ。



半包囲の状態から始まり、〈突撃者〉達の配置も完全であったのに敵の銃撃の前に次々と倒れていくのを目にしてミハイルは内心ではかなりの困惑を抱えていた。

「目前にあるあの大木の影に数名進め!その後狙撃手は敵歩兵への射撃、魔術師は敵魔術師の攻撃の妨害をしろ! ……お前だけが頼りだぞ同志ジェミヤン!」


命令に従い進撃を開始する歩兵達。彼らの後ろからはクルツ達に向かって猛烈な射撃が加えられていた。


パララララララララララ!


着弾によって生じた粉塵が兵士の視界を覆い隠し、その瞬間まで確かに生きていた彼の身体は単なる肉体へと堕した。

「右方の敵をやりました! 大木に前進します!」

部下の報告を聞き、やや安心するミハイル。大木という安全な遮蔽物を得た以上右方の戦線はすでにこちら側に有利になったと言ってもいい。そう、ほっと一息ついた瞬間、彼の目に信じられないものが映った。


忠実なる副官であり、友人でもあった同志メレンデーが。


頭部を失い


ゆらりゆらりと


こちらを振り向く姿


「な……馬鹿な、胞子が漂い木々に覆われて視界なんて取れないはずだ……! それに、私たちは魔術障壁発生装置で守護されていた――」


無い。彼らを守っていたはずの魔術障壁が完全に沈黙していた。知らぬ間に消滅していた。これが意味することは……


「魔術障壁が強制的に破壊されただと!」


咄嗟に近くの木に飛びのき隠れるミハイル。彼の真横を弾丸が通り抜け、着弾した瞬間にただのライフル弾とは思えないほどの爆発が起きた。彼の付近にパラパラと降ってくる土の欠片。その威力には戦々恐々せざるを得なかった。


 新兵レオニート・マルコヴィチは〈突撃者〉として前線に切り込んでいた。彼の身体と一体化した魔術的なシステムの補助により、あらゆる射撃を避け、訓練通りに遮蔽物を利用した移動もしていた。


「ураааааааааааааааа」


己を鼓舞するための叫びと共に攻撃目標であった敵魔術師に肉薄し、その手に握りし魔術礼装を振るう。切断された物体は灰燼に帰すことからその表面には魔術礼装としての名が刻まれている。〈резка〉絶対切断の理が、ウィングストンに襲い掛かる!


舞い降りろ、漆黒の狂戦士

汝に捧げるは我らが仇敵が魂

果てること無き闘争の日々に我は

あらゆる賞賛をもって報いよう


切断されるはずのウィングストンの目前に、伝説上の存在とされている狂戦士が出現する。ウィングストンは魔術戦を行いながら意識の片隅でこれだけのことをやってのけたのだ。

「■■■■■■■■■■■――――」

異形が咆える。大地は揺るぎ胞子は吹き飛びれ木々は大きく裂ける。神話にかたられる存在が狂乱した状態で召喚される。


 ウィングストンの召喚魔術は実在しない存在の中でも最上級、伝説の中に棲息するあらゆる生物を召喚するにまで至っている。もちろん、彼といえどもこのような召喚を行えばかなりの魔力が消費されてしまうのだが。それでも並の人間ならば召喚した段階で魂ごと魔力にされて持っていかれてしまう事を考えれば十分に素晴らしい事であった。


 人間程度が作り上げた絶対切断の術式などものともせずに、狂戦士はただその大剣を叩き付ける。爆音。新兵はその身をもってウィングストンに挑んだ愚かさを思い知ったのであった。



「同志諸君に告ぐ、ここはいったん撤退するぞ。同志ジェミヤンは撤退の支援を。あんな化け物が召喚できるような連中に奇襲を仕掛けるとはツイてないなぁ」

 彼の命令通り射撃手の援護の下撤退を開始する。ジェミヤンは、ウィングストンとの熾烈な魔術戦を行っていたが。最早彼の実力では敵わないということは明白になり始めていた。

「――了解しました同志ミハイル。これより妨害術式を展開します」

次第に撤退していく自分の同僚を眺めながら恐らく彼の放つ最期の魔術になるであろう呪文を紡ぎあげる。体内で生成され貯蓄される魔力量に圧倒的な差がある以上、彼に出来るのは自らの魂すらも魔術に使用する事のみだった。あらゆる魔術師が習得している、自らの魂を魔力に変換し、魔術の足しにする最期の手段。


我が身は永久なる刻の中にあり

我が身は永久なる瞬の中にあり

我が身は瞬なる永久にあり

我が身は時の中にあり

我が願いは始まり(ゼロ)への回帰

振るわれた時の辣腕は全てを無に帰す


〈регрессия〉


刹那、彼の魔術媒体である時計、そのすべての針が高速で逆回転し、砂と化した。それと同時に周囲の時の流れが次第に逆転していく。無機物の回帰。それは、魂を持たない〈死体〉にすら適用される。魂がない故に生前の意識など持ち合わせてはいないが、ソレを補おうと生者を襲い始める。決して満たされることのない欠乏と共に。


その姿は正に、伝承で伝えられるゾンビの姿そのものだった。もちろん、ウィングストンとてそれを黙って見過ごしていたわけではない。狂戦士をけしかけ、新たな呪文を唱える。不気味な存在に対して射撃を開始した一般兵達の横で、彼の魔術が構成されていく。


舞い上がれ原始の炎

全てを焼き尽くす熾天使よ

その身に纏いし賞賛の炎によりて

我が目前にて徘徊せし冒涜者共を

一片残さず灰燼に帰せ


彼の魔力によって編まれた炎は、天使の最上位である熾天使の炎を再現した物であった。〈詠唱〉の魔術に分類される物でありながらさも召喚したかのような効果を持つこの呪文は彼の研究成果の一つである。


我が魔道は等しく万人に与えられん

汝らが得たるは聖言の導き

かの冒涜者共を打ち破れ


続けて紡がれた呪文は兵士たちの銃弾を対魔術的存在へと変質させる〈付与〉の魔術である。この術式は同時に狂戦士にも効果を及ぼしていた。彼の持つ大剣が光り輝き始め、物理的に押しつぶすのに加えて、魔術的な攻撃としても作用するようになったのだ。あらゆる魔術を習得しようとしているウィングストンならではの複合魔術ともいえる。自らが召喚した生物に対してまで付与術式を行使できる人間は限られているのだから。


歩兵達の一斉射撃によって崩れ落ちていく〈動く死者〉達。ウィングストンの魔術によって威力を強化された弾丸によって穿たれた結果存在が維持できなくなり灰燼に帰したのだ。……だが、〈動く死者〉達を始末し終わった時には既に敵部隊が撤退してしまっていたのだった。


「隊長、敵勢力は撤退した模様です。これ以上の追撃は不可能かと思われます」

〈動く死者〉の隙間を縫うように駆け出していた歩兵がそう報告すると、クルツは最後に一発だけ狙撃した。その弾丸は違うことなく最後尾の敵歩兵を貫き、爆発した。

「進言を採用しようじゃないか。全員、撤収だ。犠牲者の報告を急ぐように」


結局、先程の戦闘での死傷者はウィングストンの魔術によって最小限に抑えられた。戦闘時に死傷者が出ないようにしていたのに付け加え、あらゆる魔術を習得しようとしている彼は治療魔術も使用する事が出来るからだ。


「ウィングストンさん、お疲れ様でした……相変わらず魔術戦の後は楽しそうな顔をするんですね」

帰ってきたクルツ達を見るなりそんな事を言ってくるセリウス。彼の能力は現場にて戦術規模の作戦を立てることに特化しているのだが、今回はクルツがその任を果たせるということで待機していたのだ。

「もちろんです、私の魔術探求は敵との戦闘によってより深められるのですから。今回は三人中一人しか骨のある魔術師がいませんでしたが。時計そのもを使って時間操作を行うなど私の発想にはありませんでした。なにせ物が単純すぎて複雑な術式を組むには不向きだと思っていたので。まさか、複数の時計を利用し崩壊するときの概念を利用した魔術が存在するなんて。ここに来てよかったです。殺し合いの為に魔術の腕を磨いている人々は時として私にはおもいよらないような魔術を作り上げているのですから」

そう喜ぶウィングストンにセリウスがまた話しかけていく。二人の会話はウィングストンによって限りなく引き伸ばされていくのだった。それと同時にキャンベル博士がクルツに話しかけてくる。

「どうでしたか私のFGは? お役に立ちましたかな?」

「ああ、おかげで敵士官を殺害することができたよ。現場に残されていた死体からそう推察しただけだがね」

「フゥウウハハハハハハハハハハ! やはり私の発明が役に立ったようですなぁ? さて、今回の実戦使用で得られた情報を基に更なる改良を加えなくては……では、これにて失礼いたします」

キャンベル博士が立ち去るとラルフが無言でクルツの肩を労うかのようにたたく。



数日後、クルツ達特務小隊の面々は、ラジリカ平原に到達していた。王国の宣戦布告の段階ですでに軍の動きを補足していた帝国軍は、早期にこの平原を守備地帯とする事ができたのだ。もともと王国から進軍してくるならばこの平原を使用するのが最も早いルートであったので帝国軍もそれなりの準備を整えてきていたのだ。ここに、この戦争初の大規模会戦が行われることになったのだ。


 一方その頃、カリスティア王国外務省では各国の大使同士の話し合いが加速していた。国力ではやや劣る王国が帝国に宣戦布告したことによってもとより複雑怪奇な欧州の外交事情が更に混迷し始めたからだった。情報の最前線である外務省につめかけるのは、各国の外交官にとって当たり前のことであった。そうして集まった名だたる外交官の中でも際立って優秀と言われている人間がいた。英国より派遣されている大使、シミオン・ダウズエルであった。

「英国としては、この度の王国の行為に対しては何のコメントもありません。その行いを非難することも、支持することも私たちはしないからです。この度の戦争に関して私たちは非常に厳格な態度で臨んで行こうと考えています」

彼に相対するは王国でも屈指の外交官、ブレット・ヒース。王国の名門貴族ヒース家の嫡男でありながら、その権力を振るおうとはせずに、外交官になった変わり者である。最初は客寄せパンダ程度に考えられていたのだが、今や実務豊富な外交官ですらその手腕を賛美する程になっていた。

「ふむ……ところで、御茶はいかがですかな? ちょうど良い茶葉が手に入りましてな。英国人たる貴方に御賞味いただきたいのです」

「――いただこうか。」

シミオンのセリフを受け紅茶を手ずからに入れ始めるブレット。

「今回の戦争は何故起きたか分かりますかな? 王国人の私には構わずに仰ってください」

「そうですね、帝国の圧迫に耐えかねて王国人が立ち向かっていく図、という風に見えます。この場合は」

意味ありげに答えるシミオン。さらに続けてこう言った。

「英国として直接支援するつもりは、だからこそないのです。貴方たちの苦し紛れに付き合うなどバカバカしいですからね」

「――なるほど」

ブレッドのその言葉と共にしばし沈黙が訪れ、紅茶が完成するのを待つことになった。

「繰り返すが、英国(・・)と(・)して(・・)直接手を貸すつもりは全くない」

「――そういえば、貴方達は極東に素晴らしい友人を持っているようでしたな」

シミオンの言葉に隠された意味を推察したのか、ブレッドが英国の友人である大日本帝国について触れていく。東方の蛮族と蔑まれていた日本が大国である帝国の侵攻をその独特の魔術理論によって武装した侍達の働きによって退けたのはまだ記憶に新しい。

「確かに、私たちは日英同盟を結んでいます。彼らの要請があればかなりの確率で救援しにいくことになるでしょうな。それが今回の戦争であったとしても」

そこで御茶を飲みほし、席をたつシミオン。

「それでは失礼しますよ。御茶、美味しかったです」

カツカツと靴音を立てながら部屋から離れていくシミオン。その後ろ姿を見送ると、ブレッドはこう呟いた。

「日本を説得しろって事なんでしょうね。」

戦場で直接戦火を交えている中、外務省たちもまた、違う意味での戦争をしていた。  少しでも多くの友好国を作り、敵国を減らしていく。戦争の帰趨すらも左右する仕事だ。


一週間に一回更新します~

感想などよろしければお願いします~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ