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鮮血硝煙  作者: 有友美琴
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鮮血硝煙 一話

その日、大陸の北側に位置するカリスティア王国で、歴史を大きく揺るがす宣言がされていた。大陸でも有数の大国であるミルドガルシア帝国への宣戦布告である。


「本日正午をもって、我らカリスティア王国はかの暴虐の国であるミルドガルシア帝国による脅威を排除せんとし、交戦状態に入った。闘争は避けるべきであるが、暴虐を見逃すというのもまた避けるべきであろう。戦争ともなれば、皆には苦労をかける事もあるだろう。だが、この戦争は正義に依るものである事を強く、強く意識して耐えて欲しい。偉大なる先人、初代国王陛下は長き苦難の時を乗り越え、カリスティア王国としてミルドガルシア帝国の前身、グルティアオルワン帝国より独立したのだから!

我らは勝つ。必ずや勝利を我らが手中に収める! 自由と正義を愛し、悪を断罪する我らには、偉大なるステラリウス様の加護がもたらされることであろう!

私は今、カリスティア王国の主として誓おう! こたびの戦争で功を上げたものには皆等しく報いを与えると!

名も知れぬ民草であってもよい、貴族であってもよい。傭兵も軍人も、皆等しく兵なのだ。血を流し、命を懸ける事は皆同じなのだから!

かの者共に、我らが正義の鉄槌を! 立てよ国民! 総決起だ!」


国王の演説が終わると、国中で歓声が沸き上がった。皆あらたなる時代の到来を、その肌で感じ取っていたのだ。だが、そんな中で冷静な者達もいた。この戦争で数奇な運命をたどる事になるクルツ・ガーフィールドもその中の一人である。彼は今、自宅で国王の演説放送を聞いていた。

「この局面で戦争……か。この間から、ずっと騒がしかったのはやはり前触れだったのか。となると、そろそろ私にも召集がかかるかな」

彼がそう呟いたその時、軍支給品の連絡機が呼び出し音をあげる。

「クルツ・ガーフィールド特務中尉。今の放送は聞いていたね? 君にやってほしい事がある。陸軍本部まで出頭したまえ」

「了解しました。これより向かいます。少々お待ちくださいアルバ特務中将」

必要最低限の会話のみで、通信は切断された。中将側からたくさんの声が聞こえていた事から、陸軍本部が活性化している事は間違いないだろう。

クルツは特務中尉用軍服に着替え、家の前にある大街道を歩き始めた。辺りは先程の放送の話題でいつも以上に騒がしい。

「いつものパンをくれ。二つで構わないから手早く頼む」

「わかりやした。……ところで、旦那がその服着てるって事はやっぱり前線へ向かわれるんですかい?」

「さあな、私にもまだ解らんよ。その可能性も高いだろうがね」

「成程……出来やしたぜ。ちゃんと焼き上げてあるんで、召し上がってくだせえ。ほら、歩き食いならこの包み紙をどうぞ」

「うむ、ありがとう。無茶を言ってすまないな。ほら、お代だ」

代金を支払い、去ってゆくクルツ。後に残された店主が渡された代金が料金の二倍近いことに気が付いた時には既に雑踏に紛れて見えなくなっていた。

「やれやれ、旦那がいつもより多く置いてったって事は、これからキツくなってくんでしょうな」

クルツが常に己に課している奇妙なジンクス。困難な任務に挑む前には代金を多めにおいていくのだ。かつて店主が呼び止めたとき、クルツは恥ずかしそうにそう答えた。


店を出て本部に向かう途中にも様々な店が開いている。先程のような食料品や生活用品、雑貨など様々な物が売られたりしている。民間にも出回っている自動車も時々走っているようだ。

その喧騒の中をクルツは通り抜けていく。多種多様な人間から声をかけられるあたり、彼は有名なのかもしれない。そんな人ごみの中から腕がクルツの肩に伸びる。

「クルツ特務中尉殿? 御一緒してもよろしいですかね?」

「……なんだお前もだったのか、ラルフ特務中尉殿。てっきり前の不始末の罰をまだ受けてると思っていたが、さすがに優秀だな」

「なーんか引っ掛かる言い方だなあおい。まったく……そんなんだから鉄仮面だの冷血だの言われるんだよ」

「私はそれで構わないのだが。冷徹に判断する事が軍人にとっては重要なのだ。むしろお前のようなチャラチャラした奴の方がおかしいのだからな」

「ああ、はいはい。どうせ俺は不真面目ですよっと。……それはともかくとしてだ、今回の呼び出しはどんな作戦の物だと思う?」

それまでのニヤケ顔から一転変わった真面目な顔になるラルフ。それを受けてかクルツの表情もやや堅くなる。

「さてな……私にも解らないからこれは予測なのだが。現状では攻勢だろうから、戦略拠点に進軍しているだろうな。それを援護するというのが任務だと思うぞ。特務師団の別部隊のいくつかは既に前線にいるようだしな」

「まあ、それが妥当な所だろうよ。とはいっても、俺達は遊撃部隊だからな。ぶっちゃけ何をやらされてもおかしくないから、予想するだけ無駄かもな」

彼らがそうして話していると、既に陸軍本部に到着していた。受付を顔パスして、特務師団の作戦司令室の前でノックをする。

「クルツ特務中尉及びラルフ特務中尉です。命令に従い参りました」

二人を代表してクルツが声を上げる。これは階級が同じ場合、先にその階級になった者を上とする慣習によるものである。

「二人共、入りたまえ」

中から、先程クルツと話していた人物の声が聞こえてきた。扉を開けて中に入ると、極めて実務的な内装が二人を出迎えた。度々訪れて慣れてしまった光景だ。


「さて、君達にはある作戦を実行してもらうのだが、その前に現状を整理しようか。現在我が王国陸軍主力部隊は帝国との国境を越え、ラージェリア平原まで後二、三日で到着する場所にいる。だが、敵迎撃部隊が平原に展開しているとの報告があり、この戦争初めての大規模会戦は平原で行われる見込みだ。それに伴い、クルツ君は小隊を率いて平原東部にあるラジリカ村を襲撃したまえ。あちら側の主力部隊と離れた拠点でな。いささか気になる部分が多すぎる。村と言っても、既に敵部隊の展開した立派な軍事拠点だから遠慮はいらん。まあ、民間人がいた場合、最悪殺しても構わないからな」

「了解しました。それで、ラルフの任務は何でしょうか」

アルバの説明ではラルフの事が触れられていなかったので、クルツが問う。

「ああ、ラルフ君にはクルツ君の補佐をしてもらう。……それともう一つ伝える事がある。我が陸軍はそこまで兵力が多いとは言えない。なので今回の作戦で君が指揮するのは懲罰部隊になる」

それを聞き驚きの表情を浮かべるラルフ。冷静な性格をしているクルツすら驚きを表に出している。

「アルバ特務中将! それではまるで私達に死ねと言っているようなものです! 懲罰部隊を率いて、本隊から離れ、敵拠点を叩けだなんて!」

「……落ち着けラルフ。さすがにそんな事は無いはずだ。そうですよね、アルバ特務中将」

アルバに食ってかかったラルフを止めたクルツ。だが、その目は彼も同じ事を懸念している事を示していた。

「もちろんだよクルツ特務中尉。君が率いるのは懲罰部隊であっても、優秀な人材が揃っている。彼らはなまじ優秀すぎたせいで、上官の命令に従わなくなった者達だ。だから、君のような人物なら立派に統率できると思うのだよクルツ君。そしてラルフ君も模範兵では無いだろう? それが彼らを統率する助けになると思ってな」

「……つまり私とラルフで、彼らに思い知らせれば良いのですね。それで、人員はどれだけなのでしょうか?」

アルバの答えを聞いても、まだ納得していない様子のラルフだったが、クルツが既に了承している事を知り、口を噤んだ。彼の判断に全幅の信頼を置いているようだ。

「特務小隊規模の八十五人だ。懲罰部隊の中でも特に優秀な人材が集まっている。本作戦終了後は状況に応じて更に懲罰部隊から引っこ抜いていく。だから頼んだぞ、必ず奴らに指揮官が誰なのか教えてやれ」

「了解です、アルバ特務中将。これよりラジリカ村攻撃任務に就きます」

クルツが実際に口にした事で諦めがついたのか、覚悟が出来たのか。いずれにせよラルフも了承の意を伝える。王国陸軍式の敬礼を交えながらである。

「これよりクルツ特務中尉の指揮下に入り、副隊長としてラジリカ村攻撃任務を補佐します」

「よろしい。それでは第十六練兵場に部隊がいるので、そちらで部隊と合流するように。……幸運を祈る」

アルバに見送られ廊下に出て、練兵場へと向かい始めた二人であった。しばらく黙り込んでいたラルフが、陸軍本部を出た所で口を開く。

「懲罰部隊なんてお荷物抱えさせられるとは、お前もツイてないなクルツ。それに巻き込まれた俺も中々ツイてないけどよ」

皮肉げに笑いながらクルツが答える。どうやら彼にも思う所があったようだ。

「……まあ、それは私も同意するがな、実際に見ないと解らないじゃないか? ともすれば、俺達が指揮するのはかの悪名高い 〈バッドカンパニー〉かもしれんのだからな」

クルツのやや肯定的な見方にラルフはあくまで懐疑的に見ているようだった。

「……さっきはよ。受けざるを得ない状況だったから承諾したし、これからも命令には服従するけどよ。優秀な懲罰部隊ってのは想像もつかねえな。その〈バッドカンパニー〉の噂もどこまで本当なのかわかりゃしねえじゃねえか」

ラルフがそう毒ついていると、彼の前に中性的な顔立ちの青年が立ち止まり、口を開いた。

その身には軍服を纏ってはいたものの、温和そうな表情や、立ち振る舞いからすれば、まるで王宮に控えている従者のような雰囲気であった。

「バッドカンパニー……という事は、貴男達が我が部隊の指揮を執られるのですか?」

自分達の会話に唐突に割り込まれ、驚きの表情を浮かべるラルフとクルツ。それを意に介していないかのように、なおも言葉を続ける青年。彼の軍服には少尉であることを表すダイヤが一つ刻み込まれていた。

「申し遅れました、私はセリウス・クリ―フィア少尉です。第四〇七懲罰中隊の隊長を務めております」

それを受けてクルツは懐から公式命令文書を取り出しこう言った。

「それではセリウス少尉。これより四〇七懲罰中隊は私の指揮下に入ってもらう。それに伴い四〇七特務小隊へと名を改める。この文書が公的証明である。確認したまえ。……それで、第十六練兵場にいるとのことだったが、君はどうしてここにいるんだ?」

文書に軽く目を通すと、セリウスはクルツ達を歩くように促しながら話し始めた。彼らの周りは大通りのようになっており、沢山の軍属の人間が歩いていく。

「実はクルツ中尉とラルフ中尉が本日着任されるという事は前もって告知されておりまして。そろそろいらっしゃった頃かと思い、お迎えに参ったのです。……おっと、忘れないうちにお渡ししておきますね」

そういいながら彼が手渡してきたのは部隊報告書と題された書類一式だった。部隊戦力の詳細、主な士官のプロフィールなどが記載されており、その纏め方は非常に秀でたものであった。ぱらりぱらりとそれを一瞥したクルツは賞賛の声をあげる。

「ほう、なかなか素晴らしい報告書じゃないか。もしかして君は事務過程出身の軍人か?」

「いえ、そういうわけではありませんが、個人的にこうした書類を作るのが好きでして、良く練習しているのですよ。その甲斐あってか、以前と比べれば効率的にまとめられるようになりました」

ラルフを横目で見ながらクルツはこう返した。

「なるほど、いい心がけだな。……そこにいるラルフ中尉は昔から書類仕事が苦手でな。まとめ方が本当になっていないんだ。だからよかった。君のような士官がいてくれて」

「ちょっ……どういう事だよ。俺だって書類くらいちゃんと作れるぞ。昔とは違うんだよ」

「ほーう? ならセリウスではなくお前が書類作成を受け持つか? ……なにせ昔とは違うのだろう? その実力を見せてもらおうじゃないか」

クルツはそう言ってニヤリと笑う。それを見ていたラルフも不敵な笑みを浮かべる。だがよく見ると頬を冷や汗が流れている事が解る。それを見て取ったのか、セリウスが慌ててフォローに入る。

「い、いえクルツ中尉。書類作成など私がやりますので、それ以上ラルフ中尉をいじめないでください」

「それフォローになってないぞ……軍人の仕事は人を殺すだけじゃないのはわかるんだが」

不敵な笑みを崩し、呆れたかのようにそう言うラルフ。彼らが話をしている間に、辺りの様子は徐々に変化していき、訓練中の兵達の声が聞こえてくるようになった。


「来いよ新兵、銃なんて捨ててかかってこい」

「ヤロオオブッコロッシャアアアアアアアアア」


これが新兵の声なのか、中々疑問が生じるところではあるが。まあ、それは関係ないだろう。そんな中を奥の奥まで進んでいくと他の場所とは一線を画する雰囲使気の場所に辿り着く。そこが第四〇七中隊の使用している訓練所であった。余所では大声を上げている兵が沢山いるにも関わらず、その場所で大声を上げているのは全体から見れば少ない数だけであり、他の兵や士官はそれぞれ静かに鍛練をしているようだった。訓練所の片隅では研究室のようになっている場所まであった。そこでは白衣の男が狂気じみた表情を浮かべている。



「彼らが、君の所属する部隊の兵達か?……中々個性的なように見えるが……」

やや驚きながら問いかけるクルツ。だが、納得したような表情を浮かべると、こう言った。

「いや、あの噂に聞くバッドカンパニーの姿そのものだ。狂気のマッドサイエンティスト、爆弾魔、簡単には語りつくすことのできない面々が在籍しているようだしな」

 訓練所へとつながる門を通り抜けると、セリウスが芝居がかった様子で御辞儀をする。そして訓練所内を手でぐるっと指し示すとやや大げさともいえる口調でこう言った。

「ようこそ私達の訓練所へ。ここが本拠地であり研究施設であり休養所でもあります。訓練所の集合地帯の一角にこうして隔離された私達ですが、このように自由に生活しているのが実情です」


――それは暗に


――私達を、貴方が統率しきれますか?


――そう、問うているかのようだった。


「……それじゃあ、ひとまず主要メンバーに集合してもらえるかな。セリウス少尉」

「承知いたしました。あちらの研究室前に集合させますので、先にお待ちくださいませ」

セリウスはそう言うと隅に取り付けられた伝声管に向けて声を上げる。その様子を横目で見ながらゆっくりと歩いていくクルツ達。もうすぐ椅子に座れるというところでラルフがクルツに忠告するかのような事を言う。彼の眼からは心底クルツを案じている事が感じられた。彼は訓練所内を軽く見まわし――

「どうにも、連中はきな臭いというかなんというか。どの士官も癖が強そうじゃねえか。……もとより命令違反等でここにぶち込まれた奴らだ、注意しておくに越したことは無いぞ」

「まあ、そうかもしれないがな。噂に聞く科学者は特にそういう人物だろう。だが、私は自分の部下を常に疑ってかかるなどという事は出来ない。部下は信頼し、背中を預け共に戦場を駆け抜けるべき存在だからな。それは懲罰中隊が相手であっても変わりはしない。たとえお前からの忠言であろうとそれだけは曲げることができない」

「ったく。そう言うだろうとは思ってたがな。俺には副官として、なによりお前の友人として、お前を守る義務がある。それ故の発言だったってのは頭においておけよ。戦場で後ろから弾が飛んでくるなんてのはごめんだからな」

「解ってるさ。ありがとうな、ラルフ。私の事をそんな風に案じてくれるのは、もうお前だけかもしれんな。少しは気を配るようにするよ」

嬉しさと寂しさが入り混じったような表情でつぶやくクルツ。そんな彼らの目前に続々と士官が集まってくる。中には不満げな表情を浮かべているの白衣の男もいた。


「クルツ中尉、中隊の士官全員の集合が完了しました。ご確認ください」

名簿と見比べながら人数を確認するクルツ。相違ないことを確かめ、就任訓示を始める。   ……その様子をラルフは心配そうに、セリウスは楽しそうに見つめている。


「諸君、私が今回の戦争で指揮を執ることになったセリウスだ。階級は特務中尉。……あらかじめ私の方針を明確にする。これは例外なき交戦規定。私の絶対命令と知れ。


帝国軍人は皆殺しにしろ。決して生かして帰すな。怪しければ民間人でも殺せ。  

あらゆる手段をもってしてあの汚れた血脈を途絶えさせろ。私が許す、存分に‹地獄(乱)›し、存分に〈虐殺(殺)〉し、存分に〈罪悪(侵)〉し、存分に〈絶望(狂乱)〉させ、存分に〈混沌(壊乱)〉させ、存分に〈屈従(隷属)〉させろ。遠慮はするな、誰にはばかることもない。科学を使うのもいいだろう、魔法に頼るのももちろん素晴しい事だ。魔科学という新たな分野に挑み、応用し、利用し従来の戦術全てから逸脱してもいいだろう。禁忌に触れる事を厭う必要はない。この私が許し、全てよりお前たちを守ろう。ただ前へ、あの狂った連中への断罪のみを胸に抱き前進せよ。

見果てぬ夢の中で終焉していったかつての英雄たちの無念を思い起こせ。我らを長きとき支配してきたのは誰だったのかを思い出せ。国際法など知らぬと言わんばかりに、近代国家であるにもかかわらず非正規戦を幾度となく起こしてきたのは誰だったのかを思い出せ。我らに耐える事の無い屈辱を与えてきたのは誰だったのかを思い出せ。我らも不断の努力にて連中を打ち払おう」


静かな狂気に染まったクルツの相貌。それを見つめながらどことなく痛ましそうにしているラルフと驚きに瞳を見開くセリウス。……観衆である士官たちは始めの怪訝な表情が徐々に消え、狂喜の笑みを浮かべ始めている。



「渾身の力をもって正義の鉄槌を下そう。正義は我らにあり、連中は外道を行く者なのだから。我らの進撃は首都へたどり着くまで途絶えることは無い。進んだ道は紅蓮の炎に包まれ、進む道は屍の山と血の河ができあがるだろう。凄惨な宴の主が我らだ」


クルツの熱狂的な演説に、思わずといった調子で呟いてしまうセリウス。彼の瞳もすでに妖しい喜びに囚われていた。

「これは……予想以上の逸材でしたね……私達の指揮官にはぴったりの人材だったかもしれない」


周囲の環境を気にも留めず、クルツは次々と口上を述べていく。その顔は最早常人の物とも思えないほどに歪んでいる。


殺せ侵せ壊せ狂わせろ正義は我らにある真実はそう語っている世界の為にも我らの為にも冒涜だ屈辱だ雪辱せよ復讐せよ大義倫理情熱不義なのだ王の為に魔術の精髄狂乱ノ宴殺戮輪廻永劫乱戦を制覇せよ前に出よ敵ではない熱狂せよ殺せ刹那の中に不眠の軍勢例外なき征服殺せ殺せ殺せコロセ誓約に従え誓約により服従させよ満たせ喰らえ終わらせよ単一なる事象を求めよ奇術奇策上策下策外道に罰を殺せ殺せコロセ殺せコロセ殺せコロセコロセ紅の業火で包め家族を義妹を殺したのは渇望しろ廻せ犯せ散華させろ絶対の終わりをもたらせ許可され抱擁され堕落したゴミを裁け臨界する世界虚偽虚実空想空虚妄念に塗れた殺せコロセ殺せコロセ殺せコロセ殺せ殺せ最早許されぬ詔勅を求めよ勝利大勝完勝が訪れ神の御使い天使万世の賢者始まりの円卓壊された終わらされた創世紀完成する器拘泥する屑



殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ





――どこまでも狂気に包まれ



「帝国の連中は、殺さないと駄目なんだ」



――熱狂的な演説は幕を閉じた。


毎週投稿を心掛けたいですね……


初投稿になります、有友美琴でございます。

感想など頂ければ幸いです。

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