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第六十九話

次回更新は10月30日朝です。

先程の騒々しい事を忘れお茶を楽しんでいますどうやらライ達が帰ってきたようです。大量だったみたいですね。


「お嬢様ただ今戻りました、材料は決められた場所に置いてきました。」


ライが材料は今度作る広場のほうに置かせてもらっているそうです。


「お嬢様!いろいろ別のものも採ってきたぜ!」


フライも頑張ってくれたようです、別の戦利品もあるようですね。頼もしいですね


「ありがとう、たくさん採ってきてくれたみたいね。リリー、ララ、そろそろプリンを作りに行きますわ」


一息つきましたので、そろそろ広場でプリンを作りたいと思います。ファインシー姫様も楽しみにしてらしたみたいですので喜こんでくれますね。フライが採ってきた中にチェリーチェリー木の実があると聞きましたので周りに飾ります。ついでに魔法具で同じ材料で作れるシュークリームも周りに飾ってみようかと思います。


「ライ、材料入れてキーワードを唱えてね。」


少し改良型なのでキーワードを設定しました。前回作った時にぷるんぷるんと揺れすぎましたので今度は動かない様に魔法具を作り直しました。



「はいお嬢様、いでよ巨大プリン!ぷるるん!」


暇だったのと、作る時退屈しないように歌を入れて見ました。リリーに歌ってもらいました。もちろん空中に浮かぶ巨大ウインドウパネルで歌う姿が映像でながれています。プリン色のドレスを着せ金色のティアラを付けて歌ってます。恥ずかしがるリリーは可愛かったですわ。


「おいしいプリンプリン♩巨大なプリンぷるる〜ん♬私の心も揺れている(ひと)()め〜にしたいの〜♫」


歌が終わるとパカッと音がして映像パネルがエフェクトと共に消えプリンのできあがりです。見ている人達が口を開けたまま驚いて固まってます。巨大プリンも珍しいですが私としては歌うリリーの方に目がいきました。


「シリスティア様!プリンありがとうございます。前より豪華ですわ!プリンの周りに新しい物は何でしょうか?」


ファインシー姫様は映像よりシュークリームが気になるようですね。沢山材料をライ達が採って来てくれましたから作れましたの。ついでにとチェリーチェリーの実も持ってきてくれましたの、ライとフライのお陰ですね。


「シュークリームですわ。周りにチェリーチェリーの実を飾ってますの。早く食べて欲しいですわ。」


目をキラキラさせながら嬉しそうにしているファインシー姫様がいます。美味しそうにできましたわね、早く食べてもらいたいですわ。


「はい!もうすぐお母様達がいらしたら食べさせてもらいますわ。」


ファインシー姫様と話をしていたら、遠くから女神殿〜!と叫びながら走ってくる先ほどの変態がきました。あっと言う間にララの脚に縋り付いています。


「ひっ!お嬢様!助けてください!」


ララが涙目で頼んできます気持ち悪いのですね。私の侍女ですもの助けますわ。


「ジーント殿下!シリスティア様の侍女を離してください!」


ファインシー姫様がララを助けようとしてくださいましたわ、優しい方ですわね。


「ファインシー姫、妻にするのだからだからいいだろう。」


勝手に決められてもこまります、変態殿下には話が通じないのですね、先ほどララは断った筈ですわ。


「なりませんから離れてください!お願いします!」


ララが必死になって断っていますが一向(いっこう)に離す気配がありません。


「私の侍女です離してもらいますわ、ライ!ガイ!フライ!ララを助けて。」


こんな人は力尽(ちからず)くで排除(はいじょ)しないと駄目ですね。


「「「はいお嬢様!」」」


あっと言う間に怪我をさせる事なくララを助け出せました。ふふ優秀な護衛達で嬉しいですわ。ララが三人にお礼を言っています。


「シリスティア嬢!大丈夫ですか?」


カーディナル殿下が走ってこちらに来ました。お願いした方がいいですね。


「カーディナル殿下助けてください!私の侍女に危害を加えようとする人がいますわ。お願いします。」


なり振り構ってられませんわ、お願いポーズで頑張りますわ。


「分かりました任せてください!」


何故か赤くなりながらも引き受けてくれました。これで安心ですわね、カーディナル殿下は私に嘘は付かないと思いますから。


「ありがとうございますカーディナル殿下。」


嬉しくて満面の笑みでお礼が言えましたわ。


「カーディナル殿下、邪魔しないでくれないか。今、女神殿を妻にする話をしているのだが。」


そんな話はしていませんわ!どうしてちんぷんかんぷんな事をいいますの?


「ジーント殿下!シリスティア嬢の侍女に手出しはしないで頂きたい。」


カーディナル殿下頑張ってください!睨み合いをしている所にゴージャス美女がやって来ました。


「おーほっほっほっ、また失敗しましたの?お兄様焦っては駄目だと言いましたでしょう。ほほほ、皆様我が王家の男は妻になる女性の脚に夢中になる傾向がありますのよ。父上もそうですの、母を愛でながらでないと仕事をしませんわ。」


ゴージャス美女が扇をバサバサさせながら話してくれます。唯の変態じゃなく真の変態だったのですね。知りたくない情報ですわ、ララがそれを聞いて真っ青になっています。変態には絶対やりませんから心配しないでね。




小話


ファインシー姫様とカーディナル殿下の会話におまけで文官出演危機シリーズパート2


「お兄様大変ですわ!シリスティア様の侍女の危機ですわ」


「え!シリスティア嬢がどうした!」


「違います、侍女ですわ。ジーント殿下から助けないと、シリスティア様に嫌われるかもしれないですわよ。先ほどはお母様が阻止しましたけど今度はお兄様が頑張ってください!もう少ししたらプリンを作りに行くはずですわ。」


「直ぐ行く!」


「殿下!この書類だけはかたずけてください!多くの者に迷惑がかかります!」


「くっ、仕方ない!」


ファインシー姫様に言われて、全速力で仕事を終わらせ王城の端まで走るカーディナル殿下でした。


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