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第六十八話

次回更新は10月29日朝です。

応接室にお客様が来ています弟殿下です。嫌な予感がしますが、準備ができたのでララと応接室に行きました。ドアを開けたとたんイケメンの男の人が叫びながらララに向かって走ってきます。女神殿?と叫んでます、ララに一直線に向かっています怖いですわ!



「ララ!危ないから魔法具使って!」


先ほど渡した魔法具を使ってもらいます。


「はい!お嬢様!みの虫!」


鞭タイプの縄がバシッ!と音を響かせながら男の人を簀巻きにして天井からぶら下がっています。本当に前世で小さい頃見ていたみの虫そっくりです。ちょっと大きいですが。


「おーほっほっほっ、お兄様焦り過ぎましてよ。初めてましてシリスティア様、バトウ国王女ローザリア・バトウですわ」


ゴージャス美女ですね、 前世見たゴージャス姉妹によく似てますわ。でも、今聞き捨てならない言葉を聞きましたわ。


「初めましてシリスティア・プリウラスです。すみませんがお兄様とは?」


まさか!その気持ち悪いみの虫の人が王女のお兄様ですか!信じたくないですわ。


「そこにぶら()がっている者ですわ、()ろしてくださるかしら?」


変態ぽい人が王子様⁉︎バトウ国は大丈夫なのかしら?


「ララ解除してあげて。」


もし変な事したら許しませんわ!


「はいお嬢様。むしむし!」


ドカッ!良い音しました。大人しくしてくれれば良いのですが。急にガバッ、と立ち上がると目にも留まらぬ速さでララの前に行きました。


「女神殿!どうか私の妻になってください!」


まさかプロポーズですか!王族の人が膝を付き手を差し伸べています。前世で見た物語のプロポーズ仕方ですね、こちらではこのやり方が主流なんでしょうか?私の場合完全な政略結婚でしたので何もありませんでしたが。返事を待っているみたいですね、目の前で固まっているララがいます。


「無理です!私はお嬢様の侍女ですから!」


平民のララには、王族の相手は無理ですね、そんな気には多分ならないでしょう。無理やりララに迫ってますので助けないといけませんね。


「私の侍女ですのであげませんわ。ごめんなさい。」


中身の残念な人にララはあげませんわ!


「お兄様、振られてしまいましたね。正式に手順を踏んで申し込まないと駄目ですわよ。」


変態に何を教えるのですか!迷惑ですわ!それを聞いたララが真っ青になってます、今にも倒れそうですわ。


「私を無視しないでくれないか?」


後ろから声をかけられました。誰だったかしら?ああ!思い出した弟殿下だったわね。みの虫男に気を取られて忘れていたわ。


「カーディナル殿下の弟殿下ですか?」


こう言う時は、首でも傾げて聞いてみるに限るわね。


「初めましてシリスティア嬢、カーディナル兄上の弟でディルファ・ライアンです。」


似非な笑顔で紹介されました、私の事をこの人は嫌っているようですね、目が笑ってませんから。もしかしたら、兄上を騙す悪い女とでも思っているのかもしれませんわ。


「ディルファ殿下!彼女を女神を私の妻にしたい!協力してくれ!」


変なタッグを組まれたら厄介ですね。そうですわ!カーディナル殿下に助けてもらうしかないですね。踵を返しガイの所に行きました、そこに新たなお客様王妃様でした、弟殿下を回収しに来られたようです。


「ディルファ!ここには入る事を許されてないはずよ!早く立ち去りなさい!」


お怒りの王妃様が、弟殿下の連れてきたバトウ国の二人に話しかけます。


「ここは立ち入り禁止だと始めに言ったはずです、ディルファを(そそのか)して入るとは許されませんよ。」


「すみません王妃様、ですが女神殿に会いたかったのです。」


「言い訳は聞きたくはありません、陛下の言葉を蔑ろにした事をお忘れになっていますわ。」


そう言われた二人は無言で部屋を出て行きました。


「挨拶もせず騒がせてごめんなさいね。カーディナルの母親です、先ほどはディルファが迷惑をかけましたわ許してくださいね。」


優しそうな王妃様ですわ、話しやすい感じの人ですわね。


「王妃様、私の方こそいつもカーディナル殿下にお世話になっています。」


ここは警備の都合上しばらくは立入禁止にしていたのですよ、と教えてもらいました。だから慌てて来たのだと言われました。まだ、着いたばかりですのでゆっくりしてくださいと言ってもらいました。静かになったのでお茶でもリリーに入れてもらおうと思います。


小話


ファインシー姫様と王妃様の会話


「大変ですわ!お母様プリンの危機ですわ!」


「どうしたの?ファインシー?」


「おバカなディルファお兄様がシリスティア様の部屋にバトウ国の二人を連れて行きましたわ!失礼な事をしたらプリンを作ってもらえなくなりますわ!」


「それは大変ね!連れ戻してきますわ。」


こうしてプリンの危機を回避するためにファインシー姫様が頑張りました。回収されたディルファ殿下は、母親である王妃様に死ぬほど怒られたそうです食べ物の恨みは怖いですね。


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