表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/136

第六十五話

次回更新は10月24日朝です。

王城から来た騎士達が落ち着いたのをみてこれからの予定を聞いています。この先の、屋敷にある馬車に乗って王都に入ってくださいとの事でした。今からそこに向かいますが私の馬車で駄目な理由を聞くのを忘れました。着いたら聞いてみたいと思います。


「リリー、何故この馬車では駄目なのかしら?」


「お嬢様、私には分かりませんが理由があるのではないでしょうか。」


「ララはどうかしら?」


「お嬢様、想像ですけどもしかしたらパレードにでも出るのではないですか?」


「え!パレード!まさか…そんなことないと…」


「昔、母が話してくれた時と似てますから間違いないと思いますよ。」


「着いたらカーディナル殿下に聞きますわ。」


そんなものに乗るのは遠慮したいですわ。馬車が止まりました着いたようですね。カーディナル殿下に聞きに行きます。


「カーディナル殿下、まさかパレードがあるとは言いませんよね。」


珍獣になったみたいで嫌だわ。


「え!どうしてご存知なのですか?」


カーディナル殿下が驚いています。何故分かったのだろうと言う感じです。


「ララがもしかしたらと教えてくれました。守ってもらうのは嬉しいですがパレードは遠慮しますわ。」


そう言うとカーディナル殿下がとても悲しそうな顔をしました。


「乗ってもらえませんか?お願いします。」


カーディナル殿下にお願いされてしまいました。困ります目立つのは嫌なのですが、……そうですわ!変身したライ達と変身した騎士団長達がいれば目立ちませんわね。


「それでは、変身したライ達と変身した騎士団長達が横にいてくれたら乗ってもいいです、目立たなくなりますから。」


意気地のない私を許してくださいね。


「お嬢様!俺に任せていいぜ!悪い奴は退治するぜ!」


笑いながらフライが任せてと言ってくれます。


「お嬢様、俺達に任せてください。」


ライが笑顔でいいます。頼もしいですね。


「そうです、安心して馬車に乗ってください。」


ガイが優しい顔で大丈夫だと言ってるみたいです。私の護衛たちはとても優しい人達で運が良かったですわ。


「騎士団長、変身して馬車を守ってくれ頼んだよ。」


カーディナル殿下が騎士達に頼んでくれています。これで目立たず乗ってられますね。


「はい、殿下かしこまりました。」


騎士団長が部下の騎士達に(げき)を飛ばします。


「皆、聞いたか馬車を守れ!」


話が決まったので屋敷に入り服を着替えてから馬車に乗ります、部屋に案内されて驚いたのは私に新しいドレスがプレゼントされた事でした。慌ててリリーに聞きに行ってもらうと魔法具のお礼ですと言われ着る事になりました。困るわ、新作のドレスみたいですけど私の趣味ではないのでもの凄く微妙だわ。できれば着たくなかったわ。


「お嬢様、言っては駄目だと思いますけど微妙ですね。」


リリーもそう思いますか、私もです分かってもらえてますね。


「お嬢様のイメージに会いませんね。着ないほうがいいと思います。」


やっぱり着れないわね作りかえるしかないわね。


「リリー私の衣装箱の中にあるレースのドレスを持って来て作りかえるわ。」


いくら私でも、あまりに似合わないのは着たくないわ。リリーがすぐ取りに行ってくれます、ララが私に似合うようにドレスをあわせてます。


「お嬢様持って来ました。」


白の透かしの入ったレースの部分を使って大胆に空いた胸の所にウエーブを入れたレースを縫い付けます。次にあまりに緑鮮やかな色でしたので、胸からウエスト部分まで白のレースを覆って縫いウエストから下はシースルーを使い緑色が目立たない(よう)にしました。



「お嬢様、間に合いましたね。似合いますよ。」


「大丈夫です似合いますよお嬢様。」


リリーとララに似合っていると言ってもらいました。少しは見られるようになりましたわ、これで大丈夫ですね。カーディナル殿下達の所に行きました。


「シリスティア嬢、ドレス似合ってます。王都に頼んでいたのですが今の流行りですか?」


作り変えました、あれはあまりにも酷かったので無理でした。


「ごめんなさい、あまりに私には似合わないので作り変えましたの。」


分かってくださいね、あのドレスを着る度胸のない私を責めないでください。後から来たファインシー姫様がこちらに来ます。


「シリスティア様ドレス似合ってますわ。王都からの物ですか?」


ファインシー姫様に聞かれました。


「似合わないので作り変えましたわ。元のドレスではありませんわ。」


「え!本当ですか?素敵なドレスですね。」


ファインシー姫様に素敵だと言ってもらえました。


「すみません!今度贈る時には貴女に似合う物にします。」


カーディナル殿下、私要りませんよ気にしないでください。準備が終わり馬車に乗ってパレードに出発しました。横には変身したライ達と騎士達がいます。心細い気持ちがなくなりました、魔王姿とカラフル騎士達やっぱり横にいてもらったのは正解でした。







小話


王城騎士達の会話


「騎士団長達あの姿でパレードにでるらしい」


「え!あれでパレードか!」


「カーディナル殿下の思い人が頼んだらしいぞ。」


「目立ちたくないらしい、本当は馬車に乗りたくなかったらしいぞ。」


「確かに、あの姿の騎士団長達がいるなら目立たないな。」


「それに魔王様も護衛につくらしい。」


「えええーっ!無事パレードできるのか!魔王様に姿を一度見せてもらったが怖かったぞ。」


「パニックにならないといいが……。」


「早く王都に知らせを走らせろ!」


たとえ知らせても、どうにもできないなと密かに思う王城騎士達でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ