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第六十二話

次回更新は10月21日朝です。今から仕事に行きます。電波が届かないので感想返信が遅くなります、ごめんなさい。

昨日フライに、飛び方を習った騎士達は飛べるようになりました。でも、魂抜けた顔していましたわ。飛竜にやられたのは、遠くから攻撃できる物を持たせなかったのが原因なので、新しい武器をあげようと思います。


「リリー、騎士達に新しい魔法具をあげようと思うわ。飛竜に対応できなかったのは、武器を持ってなかった所為だから。」


「お嬢様、きっと喜んでもらえますわ。」


リリーが笑顔で言ってくれます。あの時の騎士達の姿に可哀想だと感じたのでしょうね。


「そうですわ、飛竜を狩れると知ったら嬉しがるはずです。」


ララも騎士達を気の毒に思ってましたから。賛成してくれます。


「騎士達それぞれ得意な魔力を強化して、スペシャル魔法弾を撃てるようにすれば簡単に飛竜くらい撃墜できるわ。」


「お嬢様、その魔法弾はどれ位の大きさですか?」


リリーが聞いてきます、どこか気になるようです。


「馬車と同じくらいの大きさになるわ。」


「えー!お嬢様、そんな力技は神聖王国の近衛騎士しか使えない物だと聞いてますが!」


同じ事できる人達がいるそうです。詳しくララに聞くと神聖王国の近衛騎士団は有名で、魔力が強く魔法弾を使えるそうです。なら目立たないわね。良かった。


「そう?魔力の強化をすれば簡単に使えるはずですわ。」


足らない魔力を周りから集め魔力を溜める魔法陣を空中に展開させます。さらに、もう一つ属性魔力強化の魔法陣の展開させます。それから、二つの魔法陣を一つにして色々イメージを描き込み作りました。魔力だけではからだが持ちませんので、身体強化の魔法と簡易結界魔法も使えるようにしました。ライ達のより威力は落ちますが問題ないと思います。色々できる魔法は楽しいですよね。


「お嬢様、魔力を強化なんて簡単には普通はできません!」


凄い剣幕で怒られてしまったわ。そんな事を言われても、知らないものは仕方ないわね。気にしないわ。


「え!魔法具使えば簡単にできるのですけど。」


魔法は奥が深いわね。希望する能力を高めるために、細やかなイメージと魔法陣をどれだけ正確に描く事にかかっているから、前世で沢山便利な物を知っている私は幸運ね。


「「……」」


リリーとララから無言の圧力がかかった気がします。


「作りましたからこのままプレゼントしますわ」


思いついた時、直ぐ作りましたからこのままあげますわ。後の事はカーディナル殿下に丸投げします。ライ達護衛を連れて執務室に行こうと思います。


「リリー、魔法具を届けに今からカーディナル殿下の執務室にいきます。そこに置いてある魔法具を持って来てね。」


魔法具、喜んでもらえるかしら?意気揚々と執務室に向かいました。扉の前にいる護衛騎士に頼んで、取り次ぎしてもらって会えることになりました。


「シリスティア様、どうぞ。殿下がお会いになるそうです。」


扉を騎士に開けてもらいます。毎回開けてもらうので前世自動ドアを思い出します。魔法で開けては駄目なのかいつも不思議に感じます。やはり様式美でしょうか。


「シリスティア嬢、何かご用ですか?」


忙しそうですね、机の上に書類が沢山置いてあります。魔法具を置いたら直ぐ帰らないといけませんね。それにしても、皇太子ともなるとこんな所まで書類が追いかけて来るのですね。大変ですね。


「カーディナル殿下の騎士達にプレゼントを持ってきましたわ。魔法具です簡単なキーワード魔法弾発射!と言いますと魔法陣が展開されますので、狙って撃てば飛んだ時遠くの魔獣を倒すのに使えますわ。」


また、驚いてますわ。魔法具をプレゼントしただけですけど、ライアン王国はお金持ちなのだから珍しくないと思いますが。


「シリスティア嬢、この魔法具の威力を教えてください。」


説明していませんでしたね。ごめんなさい。


「属性魔力強化してくれますので、魔法弾が撃てますわ。ついでに身体強化と結界魔法も使えますわ。」


部屋にいる、カーディナル殿下と護衛をしていた騎士達が驚愕した顔をしています。口をぱくぱくさせていますね、前世で見た餌をねだる池の鯉のようです。変ですね、説明におかしなところがあったかしら?首を傾げているとリリーが言います。


「お嬢様、先ほど教えたように馬車並に大きい魔法弾など普通の人は簡単に撃てませんわ、一流の冒険者でも一発か二発使えれば凄いですが、お嬢様のは魔力を溜める時間がかからず何発も撃てますからさらに凄いと思います。」


リリーの話を聞いて、微動だにしないカーディナル殿下と騎士の二人石像みたいですわ。


「「「……」」」


「それでは、カーディナル殿下失礼しますわ。」


カーディナル殿下と護衛騎士の沈黙してしまい、気不味い空気になりました。。これ以上仕事の邪魔をするのも悪いので、部屋を後にしようとするとカーディナル殿下が慌てて呼び止めます。


「待ってくださいシリスティア嬢、国から知らせが来ました。よろしければ明日の昼頃ここを出発したいと思いますがよろしいでしょうか。」


気の毒そうにカーディナル殿下が言います、日にちを指定されたようです。私としては守ってもらうのですから文句はありませんわ。


「ええ、構いませんわ。お世話になります。」


小鳩便がライアン王国から届いたようです。準備ができましたので王城においでください、と書いてあったそうです。明日は王城に向かって出発です。



小話

ライ達の会話


「フライ、騎士達にどんな訓練したんだ?飛べるようになってたな。」


「そうだね、魂が抜けていたようだけど。」


「簡単だったぜガイ、魔王バージョンで追いかけっこしただけだ!」


「気の毒だな。」


「運が悪かったですね。」


飛べるようになったが、何かを無くした騎士達でした。

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