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第五十九話

次回更新は10月16日朝です。

カーディナル殿下の騎士達に、魔法具をプレゼントしました。実験もかねて使ってもらう事にしましたが、皆の反応が微妙です。どうしたのかしら?


「カーディナル殿下、魔法具ですが空を飛ぶ物ですので少し練習しないといけませんわ。」


魔力を少量しか使いませんから、流し過ぎると何処まで飛ぶのか予想ができませんわ。


「分かりました、今から練習させましょう。準備を急げ!」


かっこよく飛ぶために頑張ってくださいね。


「「「「「「「はい、殿下!」」」」」」


少し離れた場所で変身してもらいます。


「お兄様、私も見させてもらいますわ。」


ファインシー姫様も彼等の飛ぶ姿を見るために来ています。


「飛ぶ時の魔力量を間違えないでくださいね。」


何処までも飛んで行きますよ。あ!効果音の爆発と煙幕の事、言ってないけどびっくりするかしら?


「騎士団長からやってみてくれ。」


カーディナル殿下から、指名された騎士団長が変身します。わくわくしますわ。


「飛行変身!」


言った瞬間、ドッカーン!!と効果音と共にに金色の煙幕が騎士団長の背後でしました。仕込みはバッチリです。それぞれの色の煙幕にしました。某戦隊者に付いている、効果音とナレーション付けてみました。


「♬〜ライアン王国の平和を守るため見参!カーディナル飛行戦隊出動!彼等は日夜頑張るのであった。」


流して見たけどいまいちだわ。違うのにしないと駄目かしら?


「シ、シリスティア嬢!今のは何ですか!」


登場シーンでは派手さが必要かと思いましたわ。


「シリスティア様!まさか変身する度に爆発するのですか!今のは火炎魔法ですか?騎士団長は風魔法の使い手でしたよね。」


ファインシー様、戦隊物とセットの音と色付き煙幕ですから、たいした事ないですわ。


「だだの効果音ですわ。相手を驚かすのには役に立ちますわ。」


「いや、声も聞こえたのだが、…あれは何ですか?」


ナレーションが聞こえたのを不思議がってます。前世のようなTVないから仕方ありませんね。


「彼等の事を、説明した方が分かってもらえますわ。カーディナル殿下の騎士ですもの。」


他の騎士達が騒ぎ始めました。騎士団長が固まってますわね、飛んで欲しいのだけれど。


「……団長が金色に輝いている。殿下!わ、私達もやらないと駄目ですか?」


青ざめた、他の騎士達がカーディナル殿下に訪ねてますわ。


「そうだ、プレゼントされたら使わないと失礼だろう。」


真剣な顔で、カーディナル殿下が言ってくれました。喜んでもらえたのですね。


「……」


皆俯いてしまいましたわ。変ですね、かっこいいですよ変身してください。


「怯むな、変身だ!」


騎士副団長が号令をかけます。


「「「「「「飛行変身!」」」」」」


ドッカーン!!と一段と高い音と共に、シルバーレッドブルーイエローグリーンホワイトの騎士服で現れました。そしてナレーションが流れますが、固まった騎士達が残されました。


「カーディナル殿下、慣れないと直ぐは飛べないようですわね。」


残念ですわ。皆硬直してしまいました、飛んで欲しかったですわ 。しばらくは、変身効果音に慣れるのが先みたいですね。早く飛ぶ姿を見てみたいですわ。

一緒に見たかったのですが、ファインシー姫様は、目眩がすると言って部屋に戻られました。


「お嬢様、飛べるなら俺たちもやってみたいです。」


まあ!飛んでみたいなんて男ですわね。簡易の試作品がありますからあげますわ、これは変身しないで飛ぶだけですが変身しなれているライ達なら簡単に飛べますわね。


「これは、変身しないで飛ぶだけですけど魔力の流し方に気を付けてね。」


あまり多く流すと、飛び過ぎますから駄目ですわ。


「変身しないで飛べる物があるのですか!」


何故か、カーディナル殿下が驚いてます。飛べるだけの普通の物ですが?どこに驚く要素があるのでしょうか?


「試作品ですわ、変身するのに比べると使いこなすのが難しいですから。でも、ライ達ならできると思いますわ。」


細部の調整していないものですから、魔力の流し方によって止める事ができないのですわ。


「お嬢様、やらせてください。」


ライやる気ですね、飛んでください。


「俺もやりますよ、飛べると守る範囲が広がりますから。」


ガイも飛んでくれるそうです。そこまで考えてくれているのですね。


「お嬢様、俺もやるぜ!飛んでみせる。」


フライは、喜んでやってくれるようですね。


「キーワードは飛びます!ですわ。試作品なので簡単にしてますの。」


プレゼントした物は凝った物にしてありますが、試作品ですから服は変わりませんが羽は同じものが装備されます。もちろん、風圧を受けないように魔法陣が常に展開されてます。


「俺から行きます!飛びます!うおおおおーっ!すごい!」


豆粒くらいにしか見えませんわ。高く飛んだみたいですわね。楽しそうですわね。


「成功ですわね。流石ライですわ。」


直ぐ自由に飛べてますね才能ありますわ。


「凄い!一発飛べるなんて流石魔王様ですね。」


騎士の一人がライを見て言いました。魔王様?身分で言えば貴方達方が上ですので様は要らないと思いますが。魔王ではなくライですが。


「魔王様達なら簡単にできるだろうが、私達も見習わないといけません。練習です!」


騎士団長まで魔王様呼び!ライ達は普通の私の護衛ですわ。でも、やる気が出てきたようですね。流石カーディナル殿下の騎士ですね。


「俺たちも行きます!先に行くよ、フライ。飛びます!」


ガイが飛んで行きました。前世にいたツバメみたいにスイスイ飛んでますね。


「え〜ずるいぞガイ!俺も行くぞ、飛びます!ひゃほーい!はははははーっ」


見えなくなりましたわ、飛びすぎですね。フライが一番楽しそうです、彼等にも装備できるようにしますわ。

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