第五十八話
次回更新は１０月１０日朝です。
今日は作りかけだったカーディナル殿下の護衛騎士達にあげる飛行できる魔法具を完成させてプレゼントする事にしました。飛べるかどうかを確かめないといけませんから実験は必要です。
「できたら実験してもらわないといけないわね。手伝ってくれるかしら？」
カーディナル殿下にお願いして彼等に協力してもらわないと駄目ね。
「大丈夫ですよお嬢様、彼等が断る訳はないと思います。」
そうだと嬉しいのだけれど…
「そうですよお嬢様、率先してやってくれるはずです。」
そうよね、考えても仕方がないからかっこいい物にすれば良いわね。
「リリー、ララ、かっこいい物を作って彼等にプレゼントするわ。」
やっぱり前世定番の戦隊者カラーにしようかしら変身キーワードは、そうね飛ぶのだからゴールド行きま〜す。ではおかしいわね普通に飛行変身！の方が良いかしら？
「お嬢様、程々でお願いします。」
考えこんでいたらリリーに言われたわ女神と呼ばれた事を気にしているのかもしれないわね。大丈夫よ空を飛ぶだけですもの剣は元から使える人達だから。
そうだわ！捕縛用の鞭タイプの縄も用意してあげると便利よね、使う人が対象を決めると勝手に巻き付くものにしておきましょう。槍も装備しているのだから臨機応変に戦えるわね。魔獣対策はバッチリね。
「お嬢様！お嬢様！大丈夫ですか？」
「お嬢様！気分が悪いですか？」
黙って考え込んでいたら心配してリリー達が声をかけてきたわ。
「大丈夫ですわ、やる気が出てきましたわいっきに作りますわ。リリー達には騎士服を作り変えてもらうわ採寸して彼等にあわせて作ってね。私は魔法具を作るからお願いね。」
優秀な侍女がいると助かるわ素敵な物が作れるわね。
「「はいお嬢様、かしこまりました。」」
魔法具を作りますわ、イメージを魔法陣に書き込みます幾つもの制御用の魔法陣も書き込んで飛びやすくしました魔法石にひとつひとつ書き込んで全員の分ができました。ふう少し疲れましたわね。
飛行用魔法具は魔力の流し方でスピードが上がる様にして方向は目線で示した方に飛ぶようにすれば良いわね。感覚を掴むまでは練習するしかないわね。魔力は少量で良いけど流す量で何処まで飛ぶのかやってみないと分からないわ。
「お嬢様、服ができましたわ。」
サイズ直すのが終わったみたいですね。服を錬金術で変化させて収納しないといけませんわね。
「ありがとう、そこに並べてね。」
飛ぶときマントが翼の形に変えます鳥みたな翼ではなくどちらかと言えば飛行機の翼ロボ風物にしてみました。服の色は騎士団長がゴールド副団長がシルバー残りがレッドブルーイエローグリーンホワイトにしました。ピンクは可哀想なので戦隊物定番ですが諦めました。後は魔法具に収納するだけです。
「リリー、ララ、できたわ！喜んでもらえるかしら？」
「……だ、大丈夫だと思います。」
「……騎士ですから平気だと思います。」
どうして微妙な言葉なのかしら？かっこいいと思うのだけれど。プレゼントして着てもらったら納得してもらえるわ。
