第四十八話
次回更新は9月23日朝です。
皆、わくわくしながら外にでました。ワルワル鳥が沢山飛んでいます。ララが、そわそわしながら待ちどうしそうです。
「お嬢様!早くお願いします。」
そんなに唐揚げが気に入ったの?あまり食べると肥るわよ。
「ララ、ライ達に任せていたら沢山とってくれますよ。ライ、キイワードを言ってワルワル鳥連射って言うと矢が勝手に弓に装着されるから最大今の所二十本放つ事ができるわ。」
ライ達もやる気満々ですから六十体獲れますわ。
「「「はい!お嬢様、やってみます。」」」
騎士団長が興味深く見ています。いつもより真剣です、珍しいですね。
「シリスティア様、本当に彼等はワルワル鳥を狩る事が出来るのですか?」
間違いなく獲れますよ!信じてください!疑い深い人ですね。カーディナル殿下の方が良いですわ。気づかいのできる男ですもの。
「ええ、出来ますわ。一杯獲れますから後で調理しますわ。」
唐揚げ美味しいですわよ。きっと虜になりますわ。
「間違いではありませんか?あの巨大で一度仕掛けると仕返しするまで諦めない鳥ですよ!」
凶暴だけど美味しい鳥なのよね。金持ちの道楽でたまに獲る人もいるけど依頼料は物凄く高いらしいわ。
「大丈夫ですわ、一矢で仕留めますから見ていてください。」
一回一ワルワルですわ。沢山獲れますわ。
「殿下から、守る様に言われていますので危険な事だけしないでください。」
カーディナル殿下心配性なんですね、でも嬉しいわ。
「後で唐揚げができたらお仕事で頑張っているカーディナル殿下に差し入れしますわ。楽しみにしててください。」
お礼に後で唐揚げを沢山持っていきますね。
「お嬢様、始めます。」
わくわくしますわ。魔法具は上手くできてるかしら?
「「「俺が獲る!ワルワル鳥連射!」」」
矢が飛んで次々ワルワル鳥が落ちて地面に穴ができました!大変ですわ!下に落ちて外にいる人が下敷きになりそうです!これはライに結界を張ってもらって被害を防がないと!
「ライ!第二変身よ!結界を張って砦と周りに被害がいかないようにして!」
単独で段階を踏まなくても変身できるようにしていて良かったわ。羽織り袴に鉢巻の凛々しいライの姿が見れましたわ。この世界では珍しい姿なので皆驚いてますわね。特に護衛騎士達。
「分かりました!俺が全てを守る!」
ライが第二変身をしてくれました。かっこいいです。直ぐ結界を張ってワルワルの下敷きにならなくてすみました。でも、騎士団長の顔が変です。物凄く驚いてますわ。
「シ、シ、シリスティア様!今のは何ですか!ワルワルが弾かれてますよ!」
騎士団長、何をそんなに驚いてますの?ライが張っている結界ですわ。性能が良いので助かりますね。
「唯の結界ですわ。珍しくないでしょう。」
結界は、珍しくないと思いますが何処か変ですか?
「お嬢様、違います。こんなに大きな規模の結界を張ろうと思ったら一流の魔法使い十人は必要になります。」
え!そんなに人が必要なの?リリーが教えてくれました。知らないですわ、皆無事ですからあまり気になさらないでください。
「そんなに必要なの?知らなかったわ。」
やった後に言われても仕方ないですね。沢山のワルワル鳥が手に入りましたが少し失敗しましたわ。今度は回収用の魔法具を用意しないと人の迷惑になりますね。これで沢山の唐揚げを作る事ができますわ。