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第四十六話

次回更新は9月21日朝です。

あれからずっと、魔族のお姉様が私達を睨み付けています。知らないものは答えようがないですわ。


「証拠があるわ!この映像見るがいい!」


ファンディー国で、ライ達があっという間に賊を倒した映像だわ。


「あら、この間のフアンディー国の舞踏会の時のですわ。ライ達が映ってますわね。」


カーディナル殿下も気付きましたわ。


「本当だ!あの時の戦いが映っている!」


ライ達やリリー達のかっこいい姿がもう一度見れましたわ!


「見たでしょう!魔王様が三人いるわ!」


いいえ、違います。私の頼もしい護衛ですわ。


「私達、魔王様に会いたいの!邪魔は許さないわ!」


魔王ではないので会わなくていいです。


「ごめんなさい、彼等は魔王様ではないですわ。」


そう、だから諦めてください。彼等はあげませんよ。


「嘘よ!伝説の光る剣を作れるのは魔王か勇者だと魔国の歴史書に載っているのよ!」


え?歴史書!光の剣にそんな謂れがあるんですか?趣味で楽しむために作ったのに。魔族のお姉様に掴み掛かられそうになりました。


「シリスティア!危ない!」


カーディナル殿下の腕の中に庇われました。護衛騎士達も守りを一層強めています。


「やめろ!お嬢様に触れるな!魔王に合わせてやる!ガイ!フライ!変身だ!」


ライ達が第一変身をするみたいです。魔王バージョンですわ。


「「「俺に任せろ!」」」


魔王バージョンに変身したライ達を見た途端、魔族のお姉様が嬉しそうに黄色い声で叫びます。


「「「魔王様!素敵!」」」


魔族のお姉様の一人が両手を組んで懇願しています。


「魔王様!魔国に帰り国を治めてください。!」


次々、ライ達に自分の希望を話しかけています。カーディナル殿下もこの展開に驚いています。


「早く私達と婚儀をあげましょう!」


ライ達が驚いてますわ、まさか!プロポーズされるとは思っていなかったです。


「魔王様のためならなんでもしますわ!」


ライ、できたら帰ってもらってください。


「すまないが、魔国には行かない!俺達はお嬢様の護衛だ。」


嬉しいですわ。ライ、これからもよろしくお願いします。


「何故です!魔国の王座に座れるのですよ!」


王様ですか?それ、面白いですか?面倒臭いだけの仕事では。


「無理だな!興味がない。お嬢様の護衛の方が百倍楽しい。」


それは良かったですわ。どこが楽しいのか分かりませんが。


「本当だな、俺もお嬢様の護衛の方が面白いな。」


ガイもですか?変身魔法具でしょうか。


「奇想天外なお嬢様の元にいる方が俺も楽しい。」


そんな人外ではありませんよ。フライ!


「魔国で、一番美しいと言われる私達姉妹が人間の女に負けるなんて!」


三人のお姉様達が、手をついて座り込んでしまいました。泣いています。


「魔王様!魔国に戻って王座に座ってください!お願いします。」


ライ達は、三人の魔族に足を掴まれて泣きながらお願いされてますわ。


「俺達人間だから無理だよ!他の魔族に王になってもらえ!」


人族では王になれませんわ。魔族は長生きですから無理ですね。


「無理!無理なんです!この間の戦いを見た魔王候補達が皆自分では勝てないと候補を降りてしまったの!」


え!ライ達より弱いのですか!信じられませんが!もしかしてレーザーブレードが原因ですか!


「魔王候補達が魔王が三人もいるから魔国に希望が生まれたと魔国全土に知らせてしまったの!」


大変な事になりましたわね。どうする積もりなんですか?魔族のお姉様。


「魔国の王座の魔王石の力が無くなりそうで大変なの!力を送らないと魔大陸が危ないのよ!」


地震でも起きるの?それとも魔国の森でも枯れるのかしら?


「魔王にしか魔王石に力を送れないの!お願い!」


魔族のお姉様が日本式土下座をしています。驚きです!魔王石に力?あ!もしかして!


「もしかして魔王石はこれですか?」


レーザブレードにも使っている、力を数百倍に増幅して溜める事のできる魔法具です。前世ダイアモンドのブリリアントカットの魔法石を作りました。この形が魔法力を増幅器する役割りをするからです。


「「「どどどど、どうして魔王石がここに!!」」」


めちゃくちゃ驚いてますわ姉妹ですね。ハモリが一緒ですわ。


「違います、私が作った物ですわ。」


これが必要ならあげますわ。魔国が壊れて魔物や魔族に来られても困りますから。


「「「えええええええーっ」」」


美女な魔族のお姉様は声を張りあげて驚いても綺麗なままです。


「エコな魔法石ですから少量の魔力で大丈夫です。本当の魔王様が見つかるまで使ってください。」


リサイクルが上手な石ですよ。回すたびに増量していきます。魔族の皆さんは、人族の国にけんかは仕掛けないでくださいね。他の事に使うとトラップが発動します。


「魔王石を本当にくださるのですか!」


似たものですが充分機能するはずです。


「魔大陸を守る事だけに使えますわ。他の事には使わないでください。トラップが発動します。」


魔族のお姉様達が喜んでますね。これがあれば魔大陸が助かるわ!と姉妹三人抱き合って泣いています。


「「「もらっても良いですか!」」」


ハモリ姉妹ですね。聞くと前魔王の娘さん達でした。魔法石はあげますからライ達は諦めてくださいね。


「あげますからライ達は諦めてくださいね。」


なんとか納得して帰ってもらいました。魔王石は魔王様にもらったとでも言っておいてね。こちらに迷惑だけはかけないで欲しいわ。これらの事をアリリス神に誓いを立ててもらいました。でも、魔王様また来ます!と言ってましたね。ライ達は溜息を付いてました。諦めてはいないのですね。



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