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第四十五話

次回更新は9月20日朝です。

やっとビビアン様の件も片付き静かになりました。今、初めの約束通りカーディナル殿下と練習です。手をつないで砦の中にある庭園を散策しています。


「カーディナル殿下、あの木に可愛いクリクリックスがいますわ。」


可愛いクリクリックスは心を和ませてくれますわ。前世いたリスに似ていますけどサイズは三歳児並に大きいです。犬みたいに呼べばきますのよ。


「そ、そ、そ、そうですね!木の実がい、い、一杯なります。」


真っ赤になってますけど熱でもあるのかしら?前世のお話の赤鬼状態ですわ。


「真っ赤になってますが熱でもあるのですか?」


熱があるなら治癒かけてあげますよ。


「違います!熱はありません!大丈夫です。」


そんなに首を横にブンブン振ると痛くなりますよ。


「少しは平気になりそうですか?手のつなぎ方変えましょうね。」


前世恋人つなぎをやってみました。カーディナル殿下のためですもの、私も努力しますわ。


「ふふ、カーディナル殿下の手大きいですわ。ほら、私の手の方がこんなに小さいですもの」


カチコチに固まっていますね。カーディナル殿下、頑張ってください幸せになるために。


「シリスティア嬢!こ、こ、このつなぎ方は、恥ずかしいです!」


本当ですか?手に汗をかいてますね。冷や汗?


「なれる為ですわ、頑張りましょうね。カーディナル殿下。」


観念して頑張りましょうね。その内なれますわ。にっこり笑ってお願いします。


「うっ、が、頑張ります。」


努力しましょうね。間がもたないのでクリクリックスを呼んでみます。


「クリクリー来てー!」


「わあーっシリスティア様!呼んでは駄目です!」


騎士団長が叫びました。どうして駄目なの?え!黒だかりが見えます!あれ全部クリクリックス!こんな時は号令よ!


「わああああーっやばい!殿下とシリスティア様を守れ!」


急いで命令を出し騎士団長が私達の側で守りに付きました。


「「「「「はい!団長!」」」」」


ライ達も私を守るために直ぐ来ました。でも何故かクリクリックスはライ達を避け、私達を庇った騎士団長と護衛騎士がクリクリックスによじ登られてます。


「クリクリックス!番号!並びなさい!」


昔、お父様の知り合いの商人がクリクリックスを飼っていて、野生でも何故かこの言葉を言うと整列するから面白いと言っていたわ。


「「「「「「「「「「「「クリッ!クリッ!」」」」」」」」」」」」」


わあ!本当に整列しましたわ!可愛い!


「シ、シリスティア様!凄い!こんな事ができるとは!」


いえ、誰にでもできますわ。言葉を言うだけですもの。知らないのですか?でも騎士団長も護衛騎士もよじ登られてぼろぼろですね、気の毒ですわ。


「流石シリスティア様!殿下の見込まれた方だ!」


護衛騎士の一人が言うと皆うんうんと頷いています。変な事言わないでください。カーディナル殿下が迷惑しますわ。時間が丁度三時なのでお茶をすることにしました。

景色の良い場所にあるテーブルでカーディナル殿下とお茶している時、強風が吹き抜けると魔族の女性達が現れました。


「カーディナル殿下!シリスティア様!気を付けてください!」


騎士団長の注意する声が聞こえます。皆が急いで私達の守りに付きました。


「魔王が、ここに居ると聞いたわ!何処!!隠し立てしたら皆殺しよ!」


え!魔王ですか?居ませんよ!ここは人族がいるところですから。魔族のお姉様達、勘違いしてますわ!ですが皆殺しは遠慮したいです、せっかく楽しくお茶していましたのに残念ですわ。

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