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第四十三話

次回更新は9月18日朝です。

面倒な美女を、カーディナル殿下にどうにかしてもらう為来てもらいましたが混戦中です。


「ビビアン嬢!何をしているのですか!」


カーディナル殿下、知らなかったのですか?警備に穴がありますの?


「あら、カーディナル殿下お久し振りです。私は唯、婚約者として人の者に手を出そうとした女に罰を与えたいだけです!」


そんな人はいませんが、真逆にカーディナル殿下が本命とか!ではなさそうですね。


「ここにはそんな人はいません!ビビアン嬢、家に帰りなさい!」


凶悪顔の殿下に睨まれて、ビビアン様身体が小刻みに震えてますわ。やっぱりカーディナル殿下の事怖いのですね。


「フン!庇いだてなさるのね!そんなに怖そうな顔をされても、私騙されませんわよ!」


カーディナル殿下も、涙目で言われても困るでしょうね。


「セイジュに引き取りに来てもらいますよ!」


凶悪顔で言ってますがビビアン様頑張ってますね。余程侯爵様がお好きなのね。


「騙されませんわ!貴方もぐるなのね!私が、どんなに彼の婚約者になるために努力したか…うっうっぐすっ…殿下の事も怖くても話せるよう血のにじむ思いで訓練しましたのよ!」


キンシーセン侯爵の怒りを受けない様に努力なさったのね。でも、血の滲む努力とは何をなさったのですか?知りたいですわね。


「ビビアン様は、キンシーセン侯爵様がお好きなのですね。」


そこまでこの美女に愛されても女神の方が上なのね。


「そうよ!好きよ!おかしければ笑えばいいわ!彼の為なら何でもできるわ!」


何でも!そうだわ!ビビアン様を着せ替えできるわ!キンシーセン様は従兄弟に似てるから好きそうな服を着せればいいわ!リリー達が着てくれなかった服が沢山あるから大丈夫!


「本当になんでもできますか?侯爵様の為に。」


清楚な美女にしてあげるわ。ふふ、楽しみだわ!


「できるわ!私を見くびらないで!そんな事決まってるでしょう!」


強気の断言しましたわ。こちらの思う壺ね。キンシーセン侯爵様驚くでしょうね。


「キンシーセン侯爵様を、ビビアン様の虜にしてしまいましょう!」


一目で釘付けになるのは間違いないわ!信じられないと言う顔をしましたわ。


「そんな事ができますの?…私…なんでもしますわ!」


初め戸惑いながらもビビアン様やる気になったみたいですわ。


「リリー、ララ協力してね。」


リリーとララが喜んでいるわ。私の考えが分かったのね、私が作らせた大量の服をきっと自分達が着なくてよくなったからと思っているのね。正解ですけど。


「「はい!お嬢様!」」


嬉しそうに返事をリリー達がしましたわ。後は、カーディナル殿下にお願いしないと駄目ですね。聞いてくれるかしら?にっこり笑ってお願いでもしてみましょう。


「カーディナル殿下、すみませんがキンシーセン侯爵様を呼んで来てもらえませんか?お願いしますわ。」


にっこり笑ってカーディナル殿下に頼んでみました。こう言う時は笑顔で頼むのがいいのよね。


「は、はい!任せてください!連れて来ます!」


何故か真っ赤になりながら顔を縦に振ってますわ。良かったですわ、カーディナル殿下が連れて来てくれるそうで頼りになりますわ。出て行く殿下を確認するとビビアン様が詰め寄って来ます。


「どうすれば彼の心をとりもどせますの!何でもしますわ!」


恋するビビアン様は、本当に何でもしてくれそうですわ。


「ビビアン様、侯爵様が迎えに来る前に着替えましょうね。」


ミニスカのドレスでも着てもらいましょう。白のレースを何枚も重ねた清楚さを出しながら見えるか見えないかのラインを守り、胸は形良く見えるながら清純さを忘れないレースを施し美しく見える様にしますわ。


そうだわ!爪先から錬金術で薄く百合の花模様のレースに白の透かしの入った物をミニドレスの境界まで履かせて見たいわ。


「服ぐらいで彼が振り向く訳ないでしょう!馬鹿にしないで!」


いえ、服で印象は変わりますよ。前世にあったウエディングドレスに似てますもの。女性の憧れですわ。


「ビビアン様、それは服を来てから言ってください。」


リリー達に、着せなかった服が一杯有りますから心配しないでください。


「 さあ、ビビアン様こちらをお召しください。」


リリーが天使風の服を持って勧めています。ララは別のゴスロリ風ドレスを持っていますわ、二人共自分が着たくない服を勧めてますわ。


「何?これ!嫌よ!恥ずかしいわ!私には無理だわ!」


顔を横に振ってブルブル震えながら拒否しています、これ位で尻込みされては困るのですが。


「ビビアン様、何でもすると言った事は嘘ですの!貴女の気持ちは偽りですか!」


キンシーセン侯爵様の為に着てください。きっと喜んでくれますよ、私達も楽しいですから。


「私は嘘つきではないですわ!」


観念して着ましょうね。まだ一杯ありますから。


「ビビアン様着ましょうね。嘘でないなら着れますわね!」


着せ替え遊びは楽しいですわ。強気の美女は何処に?って言うくらい恥ずかしげにもじもじしながら服を着るビビアン様は、本当は可愛い人なのですね。

ぐるぐる巻き毛は服に似合わないから髪もストレートにかえせてもらいましよう。天使の輪が髪に出るように叔母様から貰ったハーブを使いますわ。

素材が良いとやり甲斐がありますわね。いい仕事しましたわ。

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