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第四十話

次回更新は9月13日朝です。

昨日はびっくりしました。カーディナル殿下が、倒れるとは思いませんでしたわ。皇太子なのに大丈夫なの?そうだわ!私お世話になっているのだから、女の人に触れても平気になれるように練習すればいいのよ!いい考えよね。


「リリー、カーディナル殿下に手が空いたら、来てもらえるように伝えてくれないかしら。」


リリーに伝言を伝えてもらう事にしました。いい事は早く実行よ!


「はい、お嬢様かしこまりました。」


リリーが行ってくれました。ララが何だろう?って顔してましたので、私のアイディアを話しました。


「私いい事を思い付いたのよ。カーディナル殿下が女の人に慣れてないらしいから、私が練習台になればいいと思うの。」


私達友達ですもの、協力してあげないと駄目よね!


「え!お嬢様がですか!」


ララが驚いた顔をしました。口が空いてますわよララ!


「ええ、そうよ。お世話になってるからそれ位は協力してあげたいわ。いけないかしら?」


ララ?何故複雑そうな顔していますの?気になるわ。


「いいえ、カーディナル殿下は喜ばれると思いますが…」


ある意味可哀想ですね。と私に聞こえないように小さい声でララが呟いてます。どうして?


「いい考えでしょう。カーディナル殿下は顔に似合わず、優しい人だから幸せになって欲しいわ。」


ララが小声でカーディナル殿下不憫です。不憫?女の人が苦手だから?


「お嬢様がお友達を辞めない限り幸せだと思います。」


ララにも分かるの?お友達が少ないのが。


「心配しなくてもお友達は辞めないわ。」


ふふ、驚くかしら?大丈夫よね。前世宇宙人の、有名な映画で友達は指先の触れ合いからやっぱり始めないと駄目なのかしら?これは古いけどいい映画だよ。前世の父親が見せてくれたのよね。宝物だよと、自転車で空を飛んで居たポスターも見せてくれたのよ。いろんな事を思い出していたら、リリーがカーディナル殿下と一緒に戻って来ました。


「お嬢様、カーディナル殿下がおいでになりました。」


もう来てくれたの?お仕事は大丈夫かしら?


「応接室に通して、直ぐに行くわ。」


カーディナル殿下、いい考えですもの賛成してくれますよね。


「カーディナル殿下、私いい事を考えましたの。」


賛成してくださいね。カーディナル殿下の為ですから。


「シリスティア嬢、私にできる事なら何でも協力しますよ。」


本気で言ってくださるのね。ふふ、流石カーディナル殿下ね。


「まあ!本当ですか?では、私と練習しましよう。」


手を繋ぐからですが、できますかしら?


「何の練習ですか?」


不思議そうな顔してますわね。倒れない為の予防策ですわ。


「また倒れないように触れ合う練習ですわ。私と練習すれば倒れなくなりますわ。」


カーディナル殿下の凶悪顔が驚いてる。口が空いたまま閉じない殿下は、ちょこっと間抜け顏ですわね。


「え?えええええー!!シ、シ、シリスティア嬢!れ、練習ですか!」


動揺したみたいですわね。ますます練習した方がいいですわ。


「そうですわ、私が協力しますわ。二人で頑張りましょうね。」


にっこり笑って言いました。観念して私と頑張りましょうね。カーディナル殿下!


「は、はい、頑張ります。」


観念した、カーディナル殿下が頑張りますと言って頂けました。これでカーディナル殿下も倒れなくなりますね。だけど、ライ達が不憫だな殿下。可哀想だな殿下。涙を誘うぜ!と三人が言っているのが聞こえました。どうして涙が出ますの?

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