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第三十九話

次回更新は9月11日朝です。昨日はメンテナンスが入ったのでびっくりしました。原稿が間に合うか?朝急いで打ちましたが指一本打ちなので、心配しましたが何とか間に合いました。

慌ただしく殿下達が出て行った後、またノックの音が聞こえます。今度は誰かしら?リリーが聞きに行きました。


「お嬢様、お食事を部屋に持って来たそうです。どうしますか?」


お腹も空きましたし食べますわ。でも、私の分だけ用意してありますの?


「そうねいただくわ。でも、私一人で食べるのは寂しいわ。」


一人で食べるのは好きではないわ。嫌な事を思い出すから。


「いいえ、私達も一緒に頂けるように、カーディナル殿下が用意してくださったみたいです。」


え?本当に?カーディナル殿下って気が利く人だわ。素敵な人ね。


「まあ!本当!嬉しいわ。流石ね、カーディナル殿下は気が利く人だわ。」


ふふ、皆と食べると楽しいのよね。それを分かってくれるのは嬉しいわ。貴族の令嬢らしくはないけど、私はこちらの方が好きだわ。


「お嬢様、用意しますのでお待ちください。」


応接室の方に食事の用意をしてくれてます。気楽に食べられるのはいいわね。狙われている身なので、部屋の中にはカーディナル殿下と殿下の護衛の数人、リリー達とライ達しか入る事が出来ないように通達していると初めに言われましたわ。


「お嬢様、用意ができましたわ。」


美味しそうだわ。アリリス神に祈りを捧げ頂きます。


「「「「「「アリリス神の加護がありますように。」」」」」」


皆で食べると美味しいわね。食が進むわ。そういえば、カーディナル殿下は大丈夫かしら?


「リリー食事が終わったら、カーディナル殿下の様子を聞いてきて欲しいわ、心配だから。」


治癒術使った途端倒れたのですもの、びっくりしたわ。


「はい、お嬢様聞いて参ります。ですが、多分カーディナル殿下は大丈夫だと思います。」


大丈夫だといいけど、治癒が失敗したのなら気の毒ですわ。待ってる間新しい魔法具でも考えて、作る準備でもしますわ。


「ララ、魔法具を作る準備を手伝って頂戴。お願いね。」


ララが準備を手伝ってくれます。何を作ろうかしら?この国は前世牛に似たウーシニがいてお乳でチーズ作りが盛んに行われているけど生クリームとか無いし、やっぱり前世みたいに冷蔵庫がないから無理なのね。


「そうだわ!バタークリームは作れるわね。搾りたてのお乳を上下に振る魔法具でも作ろうかしら。」


できたばかりのバターは美味しいのよね。パンに塗ってもいいわね。そんな事を考えていたらリリーが帰って来ました。


「お嬢様、カーディナル殿下は大丈夫だそうです。」


まあ、無事で良かったわ。でも原因は何なの?


「でも、原因は何かしら?」


そう、それは知りたいわ。治癒の失敗でないなら。私が不思議そうな顔をすると、リリーが答えてくれました。


「お嬢様、多分カーディナル殿下は女性に触れられるのに、慣れていないのだと思います。」


え!そんなあり得ないでしょう。仮にも皇太子ですものダンスも上手でしたし、自国の令嬢とも踊ってる筈だと思うわ。


「いいえ、お嬢様慣れているのなら倒れませんわ。お嬢様の手が額に触れて、恥ずかしさで倒れたのだと。」


リリーの言う通りなら、どれだけ免疫ないの!カーディナル殿下は!私より年上なのに前世で言うと中学生並?ううん、小学生かしら?


「女性のお友達はもしかして、私だけなの?」


あり得ないと思いますけど今度聞いてみたいわ。やっぱり凶悪顔で損をしているのね。気の毒に、あんなに優しく気が利く人なのに、カーディナル殿下、私はずっと友達は辞めませんわ。
















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