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第三十七話

次回更新は9月8日朝です。

何故か、お父様がくださった馬車に乗ってライアン王国に向かっています。叔母様や叔父様も、行った方が安心できると言われ出発しました。


「リリー、ライアン王国はどんな所かしら?」


リリーは、昔行った事があると聞いたわ。


「お嬢様、ライアン王国は発展している国ですよ。農産物から魔法具まで幅広く、金銀宝石になる物から魔法石の含まれる鉱山までなんでも持っている国ですよ。」


そんなに凄い国なのね。面白い物も見られるかも知れないわ。


「魔法石!素敵ね。見せてもらえるかしら。」


魔法石は見て見たいわ。カーディナル殿下は見せてくださるかな?


「お嬢様がカーディナル殿下に頼めば見せてもらえますよ。」


え!本当かしら?でも、リリーは嘘など付かないから見せてもらえるわね。


「ふふ、少しは楽しみができたわ。」


小さな魔法石でも買って新しい魔法具でも作りたいわ。


「もう少ししたら国境にに着くそうです。準備をさせて頂きますね。」


国境門を通ればファンディー国ともしばらくお別れね。


「そうね、お願いするわ。」


宰相閣下から、連絡が来てたようで早くファンディー国境審査が終わり、数キロ先にあるライアン王国国境門に向かいました。


「早く終わって良かったですけど、割り込みは他の方に気の毒な事しましたわ。」


沢山並んでましたわ。前に行って良かったの?


「お嬢様のせいではありませんわ。宰相様から連絡が来ていたからです。」


門から伝令が来て、手続きをしますので前にお進みくださいと言われましたけど


「そうです、お嬢様は気にする事ありませんわ。あの集団に居られる方が、余程迷惑だと思いますわ。」


リリーとララが言いますが、やはり前世日本人の私は何時も並んで順番を守ってましたので、割り込みはダメな事だと感じてしまいますね。


「前方でカーディナル殿下自ら護衛騎士達と、お嬢様の馬車を守っているのですから。」


カーディナル殿下が馬車にも乗らず、静かに私を守ってくれていますが、周りの人達はびっくりしているみたいですね。どうしてかしら?あの豪華な馬車は後ろに付いて走ってるけれど。


「あの様な集団に、後ろから見られていたらたまりませんわ。」


そんなに目立つのかしら?まあ、カーディナル殿下達は騎士の正装ですから見た目派手ですね。


「多分生きた心地がしないとおもいます。」


ララ、それは言い過ぎだと思うわ。睨まれたら怖いと思いますが。


「お嬢様、ライアン王国国境門が見えました。」


後方を守っていたライが報告に来たので、窓から前を見ましたわ。特別に、そのまま国境門を通りすぎ貴賓館前に来ました。


「本当ね、今日はここで一泊するのかしら?」


町の宿の方が楽しそうだけれどここに?本当なのかリリーに聞きました。


「はい、国境門砦にある貴賓館に泊まってくださいと、出発前カーディナル殿下がおっしゃいました。」


馬車が止まると、カーディナル殿下が馬車から降りる私に手を差し伸べてくれています。何時もは、リリーがしてくれましたが、久し振りに血縁者以外の男の人のからの仕草にドキドキしてしまったわ。

前を見ると国境砦貴賓館正面入り口ですが、物凄く豪華です。その上、出迎えの人達の輝く笑顔が不思議でしたわ。

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