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第三十五話

次回更新は9月5日朝です。

叔母様の屋敷に帰る前に、お花摘みに来た私はファンディー国の貴族令嬢に囲まれるとは、夢にも思いませんでした。

「シリスティア様!フリード様に言い寄っているそうですわね!どうゆうつもりですの!」


え?何処からそんな勘違いな事を聞いてきましたの?


「そうですわ!幾ら侯爵夫人の姪御とはいえ離縁したばかりで、恥ずかしいとはおもいませんの!」


好きでもない人と別れられたので恥ずかしいより嬉しいですわ。


「フリード様に言い寄るなんて、はしたないとは思いませんか!」


嫌いな人に言い寄るなんてしませんわ。


「私、そんな事はしていませんが、勘違いしていませんか?」


死んでもしたくないですわ。ストーカーは嫌いですから。


「美しくもない貴女が、言いよったと聞いてますわ!間違いないですわ!」


美しくないのは本当ですが、貴女達に言われたくはないですわ。


「許せませんわ!私がフリード様の婚約者ですのよ。貴女ような悪女には罰が必要ですわね」


そうですの?喜んで熨斗を付けて差し上げますわ。でも、私悪女ではありませんわ。


「フリード様には、アリシア様の方が相応しいですわ。二度とフリード様の前に、出れないようになってくださらないと!」


お似合いですわ。二度と会いたくありませんから、しっかり捕まえていてください。


「皆さん、シリスティア様と遊んであげてください。」


結構です。私は遊びません!こんな時に前世の時代劇では悪い人達登場ですが出できますか?


「俺達と遊んでくださいお嬢さん。」


やっぱり出てきましたわ。遠慮いたしますわ。気持ち悪い人達と遊ぶつもりはありませんわ。


「そうそう、楽しみましょう。」


冗談は顔だけにしてください!いやらしい顔の人は好みではありませんわ。


「ごめんなさい!私急いでますの!失礼しますわ。」


私、帰りますの邪魔ですわ。道を開けてください。


「そう言わずに遊びましょう。」


手が湿ってますわ。触らないで気持ち悪いわ!そうよ助けを呼ばなくては!


「キャー触らないで!リリー通じてお願い!」


「お嬢様!大丈夫ですか!」


リリーの焦った声が聞こえました。


「リリー助けて!変な人達に囲まれてるの!正面入口の方にいるわ!」


早く来て!湿っぽいナメクジみたいな人がいますわ。


「すぐ行きます!結界を張って防いでおいてください!」


新しく作っていたのをすっかり忘れていましたわ。衝撃が大きかったのね。


「そうね!忘れていたわ結界ね!シールドバリアー弾いてね!」


張った途端バーンと飛ばされて行ったみたい。良かった。


「一体なんですの!そんな物の中に逃げるなんて!卑怯ですわ!」


そんな事言われても困りますわ。身を守るためですもの。


「そうですわ!早く出てきなさい!」


令嬢に囲まれながらバリアーの中にいました。前をみれば、向こう側にカーディナル殿下とリリー達が見えました。


「シリスティア嬢!大丈夫か!!」


リリー達に負けずにカーディナル殿下が走ってこちらに向かって来ました。


「「「「「お嬢様!!大丈夫ですか!」」」」」


リリー達にライ達も来てくれました。


「君達は何をしている!シリスティア嬢を傷付ける事は許さないぞ!」


凶悪化した顔で睨まれた令嬢達が、恐怖で固まってしまいましたわ。


「ひっ!化け物!」


酷いですわ!カーディナル殿下は優しい人ですのよ!


「違います!カーディナル殿下は優しい方ですわ!」


「シリスティア嬢!ありがとうございます!」


本当の事ですから気にする事ありませんわ。騒ぎを聞きつけた騎士達が集まって来ました。カーディナル殿下の顔を見た途端、全員が直立不動になりました。怖かったのですわね。失礼ですわ。


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