表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/136

第三十三話

次回更新は9月2日朝です。

厄介な人達から逃げて庭園のベンチに座り、星を見ながら静かな時をカーディナル殿下と過ごしましたわ。


「シリスティア嬢、大丈夫ですか?疲れていませんか?」


カーディナル殿下が心配しているみたいです。唯、凶悪顔なので分かりにくいですが。


「大丈夫ですわ。カーディナル殿下のお陰で、彼等に絡まれずにすみましたわ。ありがとうございます。」


あの人達と話すと何故か疲れますわ。どうして話しが通じない人がいるのかしら?


「お役に立てたのなら良かったです。しかし彼等の目的は何でしょうか?」


立ちましたわ、思わず盾にしてしまうほどに。どうして私に近寄ってくるのかしら?もっと綺麗な人が沢山いますのに。もしかして治癒かしら?


「あまりよく分かりませんが、フリード殿下の前で治癒術を使いましたわ。」


リリーとララ達が治癒に驚いてましたわ。


「治癒術!そうですか、貴女を利用しようとしたのですね。」


カーディナル殿下の顔が、一層怖くなりましたわ。もしかして怒っているのかしら?


「侍女達も言っていたのですが、そんなに珍しいですか?」


確か、神殿の神官しか使える人が余りいないと言ってましたわ。


「国に影響を与える事ができますね。神殿に対抗できますから悪くて幽閉されて、望まない婚姻をさせられるかですね。」


嘘!国に影響ですか?大変な事ではないかしら!幽閉などされるのは嫌ですわ!どうしたらいいの?


「え!そんなにですか?どうしましょう!」


本当にどうしたらいいのかしら?分からないですわ。


「シリスティア嬢、私に貴女を守らせてください。どんな事からでも、命がけで守ります!」


え!カーディナル殿下いいのですか?頼っても構いませんか?


「お願いしても構いませんか?助けてくださいますか?」


本当にいいですか?迷惑かけるかも知れませんわ。私は自由に、魔法に錬金術に魔法具作りをしていたいですわ。


「構いません!私に任せてください。貴女の望まない事を私はしません!信じてくださいますか?」


私の意思を尊重してくださるのですね、カーディナル殿下を信じますわ。


「はい、信じますわ。」


今まで見ていて、カーディナル殿下は信じられる方だと思えました。しばらくするとララから通信の声が聞こえてきました。


「お嬢様!無事ですか?ライナ様がお嬢様の姿が見えないと心配しておられました。」


きっと侍女長のキリが叔母様に頼まれてララに探すように言ったのですね。


「叔母様に心配をかけたのね。そちらに戻りますわ。ありがとう。」


これからの事を、叔母様にも相談しなくてはダメですわ。力強い味方のカーディナル殿下がいますから安心できますわね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ