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第二十八話

次回更新は26日です。

今日は舞踏会の日になりました。朝から準備に追われています。何時もより綺麗にしますとリリーとララが張りきっていました。凄い意気込みと鼻息も荒くしながら、任せてくださいと言い、目をキラキラさせながら用意をしてくれています。


「お嬢様、綺麗にできましたわ。」


リリーが満足そうに私を見ています。うんうんと頷きながら笑顔です。


「お嬢様!綺麗です。素敵にできていますよ。」


ララも、褒めてくれました。顔は変わりませんが、御化粧の力は凄いとしか言うことしかできませんわ。


「そうだわ、これを皆に渡しておきますわね」


イヤリングタイプの魔法具よ前世通信機みたいな物ですね。これは周波数ではなく魔法による人物特定目標通信ですね。微量の魔法をもっている人なら登録するだけで相手に通じる通信機ですわ。


「お嬢様、これはなんでしょうか?」


見た目はただのイヤリングですものね不思議に思ってもしかたないわね。


「遠くにいる人と話せる魔法具なのよ。イヤリングタイプの魔法具なの。但しリリー達とライ達にしか通じないのだけれど、持っていてね。」


「お嬢様、どうすればライ達に通じますか?」


今度も台詞を短くしたわ。言い安いはずだと思うわ。


「簡単よ名前を言って「通じてお願い!」と唱えると通じますわ。」


「…か、簡単ですね。」


リリー何を戸惑っているの?短いから言い安いと思うわ。


「ライ達には渡していますから、言ってみたらいいわ。」


隣の部屋にリリーとララが荷物を運んでいる間に、ライ達が朝の挨拶をしに来たので、渡して説明してあるので大丈夫ですわ。


「お、御嬢様、今ですか?」


そうよ、試してみないと分からないわ。リリー。


「ええ、試してみないと分からないでしょう。」


そうそう、結果が知りたいのですわリリー。


「今度はララが試してみてくれない?」


リリーがララに言っています。この前の実験の時にリリーが試したので、今度はララの番になっていましたが、ダメよ二人共試さないと使えるか分からないわ。


「えー!リリーに任せるわ!」


拒否してもダメよ諦めてね。これも実験ですわ。


「二人ともやってくれないとダメよ。効果が分からないからお願いね。」


護衛のライ達の力がいる時に便利だからお願いね。


「「ライ!通じてお願い!」」


何故か赤い顔をして言っているけど何故かしら?恥ずかしい言葉は入ってないと思いますけど。


「リリー?ララ?…なのか?」


あ!通じたようね。嬉しいわこれで安心ですわ。いつでも助けてもらえるわね。


「「通じた!ライだわ!」」


ふふ、二人も驚いてるわね。成功ですわね。


「聞こえたよ!本当にお嬢様の魔法具は優秀だな。」


褒めてもらえて嬉しいわ。頼りになる護衛がいるのは運がいいわね。


「成功ですわ!これで大丈夫かしら。護衛をおねがいね。」


もうすぐ迎えの馬車がくる時間です。カーディナル殿下の迎えの馬車に乗って舞踏会に行きます。嫌な予感がしますが、欠席はできないので、大変な事がない事を願います。


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