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シリスティアの父親side

次の更新は21日です。

私が娘の為に選んだ侍女から小鳩便で連絡がきた。その内容にびっくりしたのだ。まさか私の娘が魔法が使えしかも治癒だとは信じられない気持ちで手紙を読んでいた。


「アスティ!大変だ!今小鳩便で知らせがきた。シリスティアが治癒術を使えるそれも神官以上に治せるそうだ。」


シリスティアに付けた侍女に小鳩便を使えるようにしていて良かった。


「父上それは本当ですか!」


アスティも驚いてるか、そうだな治癒を使える人物は神官以外では、数えるほどの人数しかこの国に存在しないからだな。その内の一人は王家に仕えているが高齢だ。他は自由人で誰にも仕えない数人の治癒術師がいるだけだからだ。治癒術師は人に仕え縛られるのを嫌がるため確保が難しいのだ。


「ああ、本当だ。大変な事になった。治癒を使える者を他国に出すことになるなんて、他の貴族どもが何て言い出すか。」


神殿の力に頼らないで治癒をおこなうには雇うしかないが、神官以外で治癒を使える治癒術師が少なく王家に一人居ればその力を示せると言われている。


「仕方ありませんよ父上、シリスティアがあの選択を選んだのですから、止める事など私達にはできませんよ。」


そうだ、あの子に可哀相な結婚生活を強いたは私だ。親友であるカインに頼まれたとは言え、浮気性である事など私は知っていたにも関わらず結婚させたのだ。一年立った頃から、パーティーにも夜会にもお茶会にさえ出ず、他の女性ばかりをパートナーに選び連れ歩くアルバートを見ていただけで何もしなかった。たまに訪れた公爵家で話す時も文句さえ言わず聞くたび「自由にさせて貰ってるから楽しいわ、旦那様は優しい人ですわ」と答えるシリスティアに何も言えずそのままにしていたのだ。


「私がアルバートに嫁がせたせいで、シリスティアはライナの元に行ってしまった。これ以上あの子に無理強いしたくはない!全力で守るぞ!」


そうだ!この国に戻れば、シリスティアを辱めた王女とアルバートがいる!あの直ぐ女を引っかけおまけに相手の権力を使い離婚を強要するような男のいるここに、戻らせる事などできるものか!陛下にも破棄できないはずだ。賢い娘に感謝だな。アリリス神に娘は誓約を立てていったのだからそれを盾に反対させてもらおう神に逆らう積もりなのかと。


「そうですね父上!幾ら治癒を使えようがこの国に戻っても、シリスティアは幸せにはなれませんから守らなければいけませんね。」


貴族議会でも隣国王女との結婚を選び、多くの者達がアルバートに離婚を勧めた奴らばかりだったのだ。今更治癒が使えようが戻らせる積りはない。自分達の言った事の責任をとってもらおうか。

だがしばらくするとまた新たな小鳩便が送られてきた。娘が魔法具を作れると言うのだ治癒の魔法具だ。性能も良く重傷患者も治せるようだ。それからも便利な魔法具を使い楽にファンディー国まで行けましたと、それに何故か娘は気付いてないらしいが、行く先々で男に言い寄られているらしい。それに身分の高い男達も含まれているのだが、娘の力目当ての者もいるようだし頭の痛い話になった。その内婚姻の申し込みに、頭を痛める日々が確実になる日も近そうだ。








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