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第二十二話

昨日は暴走して、リリーとララをちょぴり泣かせてしまいましたわ。後悔はしません!楽しいので。今日は叔母様にハーブの化粧水をもらいましたが、瓶が可愛くないので錬金術の練習に前世にあった可愛い形の瓶や模様付きの瓶を作ります。材料に普通の瓶を持ってきてもらいましたわ。


「お嬢様、瓶をお持ちしました。これでよろしいでしょうか?」


「ええ、ありがとう。それだけあれば大丈夫ですわ。」


一から錬成するよりも元の形を変える方が、簡単にできるから楽ですわ。後は前世知識の鉱物の成分を混ぜ色を出すと綺麗な瓶ができますわ。


「お嬢様、今度は何を作られるのですか?


目をキラキラさせララが私を見ています。そんなに興味深い顔をされると失敗できないわね。


「可愛い瓶にしようと思っているのよ。」


ふふ、魔法があって使えるのって本当に楽しいですわ。錬金術みたいな事もできますの。但し、しっかりイメージを固めないと失敗してしまいます。物質を変換させるのでイメージが中途半端だとぐちゃぐちゃになってしまうのですわ。

楽しく錬金していると、ノックの音と共に侍女長キリの声が聞こえました。叔母様に、何かを頼まれたのかしら?パーティーもお茶会も、行きたくはないのだけど。リリーとララが侍女長キリと一緒にこちらの部屋にやって来ました。


「お嬢様、奥様がお茶会に出ることを望んでいらしゃいます。」


何度か断わったのだけど、叔母様また変な事考えていらしゃるのかしら?そんな気は全然ないのに。


「ごめんなさい。しばらくお茶会には出たくないの。」


そう聞いた途端険しい顔をした侍女長キリが私の作った瓶を見て驚いています。


「お嬢様!これは何でしょうか?」


一体どうしたのかしら?凄く真剣に聞いてくるけど。


「え?瓶よ。叔母様に貰った化粧水を入れようと思っているの、可愛いでしょう。」


怖いわ、そんなに近付いて聞かれるとこちらが驚いてしまうわ。


「お嬢様!この瓶をお借りしても良いでしょうか?」


奪い取らんばかりに握り締め持っている。別に取らないのだけど。


「ええ、別に構わないですわ」


取らないから後ろに隠さなくてもいいわよ。


「それではこれで失礼いたします。」


逃げるように小走りで去って行ったわ。一体なんだったのかしら?諦めてくれるといいのだけど。魔法の方がお茶会より楽しですわ。



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