第二話
色々指摘されたので、誤字とか話しとか少し書き直しました。ごめんなさい。
久し振りに旦那様を見ました。綺麗な顔に、長い金髪水色の瞳。
沢山の、美女に熱烈に愛されている方です。
私が、そんなイケメンな人の妻になったのは、お互いの両親が仲が良かったからです。
両親に薦められて、何も考えなしに承諾したからでした。
歳も離れてましたし、まだデビュー前だった。
世間知らずな私は、彼に多数の女性との、大人な付き合いがあることを知らなかったのです。
婚約者になってからの毎日は、色んな嫌がらせと、グロい贈り物。
嫌味や侮蔑の視線。
いつも言われるのが「彼が可哀想だから別れなさい。貴女には勿体無いわ」なのには嫌になったわ。
それに、彼にばれないような悪戯されました。
例え、気が付いていても、知らない振りをされた時分かりました。
ああ、彼は結婚相手は誰でもいいのだと。
私などどうなっても気にならない。
自由にしたいのだと。
だって初夜に「君は、私のタイプじゃない。抱く気がしないから、別の部屋に行ってくれないか」だもの。
独り身を気にした、両親の為だけに結婚したんですのね。
煩く言われるのが嫌だ、と言うのもありましたが。
今日は、何をいわれるのかしら?ほっといてくれればいいのに。
「シリスティア、私と別れてくれないか?」ドアを開けて直ぐ旦那様が言います。
「急にどうしたのですか?訳を、聞かせて貰えますか」
凄いセリフ言われたわ。真剣な顔してるから本当なんだわ。
「帝国の王女に、結婚を申し込まれた。こちらから断る事が出来ない!」
こんな事言ってるけど、王女様に手を出したのかしら?大変ね。
「何故断れないのですか?」
一応、理由くらいは聞いておかないと不味いわね。
「帝国と、今度同盟を結ぶ条件に入れられた。正妻にするように言われたんだよ」
ああ!!あの有名な王女様ですね。
美女で、妖艶で、胸が大きく男を虜にしている。
でも、王女の方が旦那様に落とされたのかしら?
強引に妻になりたいなんて。
仕方ないわね。旦那様には未練はない訳だし。
国の為になるのなら合法的に別れられるから助かるわ。
ついでに、別の事に許しを貰えると良いんだけど。
「別れるのが国の為になるなら構いません。この国にいて、王女様には会いたくありませんので、ファンディー国に行きます」
「ファンディー国?」
不思議そうですね。 私に関心無い人でしたね。
叔母様がファンディー国にいる事も知らなかったのですね。
「ええ、嫁いだ叔母様の所に行こうと思います」
旦那様が、私の承諾書を持って、陛下の元にこのまま行くそうです。
離婚に関して私の条件を、呑んで貰えるように証明書を書いて貰う事にしました。 旦那様に、未練はないので条件が通ることを願っています。
登場人物紹介
主人公
シリスティア・プリウラス侯爵令嬢
旦那様
アルバート・ラウネス公爵子息
ネタバレは嫌と言う人がいますので最後に入れてみました。