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第十六話

間違って消してしまいました。書き直してます。

叔母様がリイン王子の言葉に不思議に思ったようです。リリーが凄く怒っていますわ。


「通りすがりに馬車の後ろに乗せただけですわ。」


傷を治した事は内緒ですわ、変な事に巻き込まれたくないですから。


「薄情とは穏やかではないわね。」


何があったのか聞きたいみたいですわ。


「馬車の中に乗せなかったからかしら?」


顔の綺麗な人とは関わり合いになりたくないですわ。


「ライナ様、発言する事をお許しください。」


リリーが物凄く怒りを抑えながら許しを待っています。


「何か理由がありそうね。話しなさい。」


リリー、優しいのですね。私の為に怒ってくれる。


「お嬢様が、この屋敷に来る途中で倒れていた人達を助けたのです。名前も名乗らない無礼な人達をお嬢様と一緒の馬車に乗せるなんて許しません!」


それを聞いたキース殿下の顔が怒りに染まりました。リイン王子に詰め寄りました。


「リイン!お前はそんな事を根に持っているのか!馬鹿か!名も名乗らない人間を、女ばかりの馬車に乗せるわけが無いだろう!私の方が恥ずかしくて死にそうだ!」


キース殿下は分かってくださるのですね。良かったですわ。


「しかし叔父上、私は王子なのに…」


いいえ、名乗らない人が誰かは分かりませんよ、リイン王子。


「名も名乗らず王子と分かる訳が無い!これ以上シリスティア嬢に不快な思いをさせたくありませんから、リインを連れてこのまま帰ります。後からお詫びの文書を陛下から送らせて頂きます。」


そんな物いりませんわ。もうこれ以上関わりあいにならなければ構いませんわ。


「いいえ、気になさらないでください。」


身内に、こんな人がいますと苦労しますわね。お気の毒です。


「「「シリスティア様、リイン王子を止める事が出来ずにすみませんでした!」」」


殿下の侍従の方達が謝ってきます。お付きの人達も苦労していたみたいですわ。


「苦労していますのね。」


私には優秀な侍女と護衛が居ますから助かってますわ。


「お気づかいありがとうございます。」


気にしないでくださいね。もう二度とあわないと思いますから。


「それではライナ様、マイルド侯爵、シリスティア嬢失礼いたします。」


リイン王子を、猫の子を持つように首根っこを捕まえ連れて行きました。やっと静かになりましたわ。美味しいお茶でも飲んでゆっくりしたいですわ。








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