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侍女リリーside

私は、侯爵様に選ばれララと共に、お嬢様であるシリスティア様に仕えております。お嬢様は、気の毒な方だと噂になっておりました。

夫である方が、浮気ばかりする方で結婚一年目当たりから、舞踏会にも夜会にも姿を見かけなくなりました。

侯爵家に来る前は母親と一緒に別の貴族の家に仕えおりました。そこには

沢山の令嬢 方が集まり色々な噂話に花が咲いていましたからお嬢様の事も

本人よりある意味では知っているのかもしれません。


「リリー良かったら私の娘に仕えてくれないか。」


「え?お嬢様とは嫁がれたシリスティア様でしょうか?」


「ああ、そうだシリスティアだ。今度ファンディー国に行く事になった。」


何故?ファンディー国にどうしてだろう?


「ファンディー国ですか?」


「叔母の所でシリスティアが暮らす事になったのだ。」


理由は分かりませんがこれもいい機会かもしれませんね。


「かしこまりました。私で良ければシリスティア様にお仕えします。」


私も恋人と別れて辛いから、ファンディー国行きは丁度いいわ。


「頼んだよ。」


そして私は同僚のララと一緒に、特別に作られた馬車に乗ってシリスティア様の嫁ぎ先の屋敷に向かいました。

旅を始めて分かったのですが、お嬢様は治癒が使えるのです。びっくりしました。普通は神殿に行き、神官にお金を寄進しないと見てもらえません。


「お嬢様!治癒術が使えるのですか!!」


「少しなら出来るようになったわ。」



お嬢様、簡単に言ってますけど凄いです。旦那様に報せなければ!

内緒で旦那様に小鳩便を送りました。


今度は魔法具です。毎回お嬢様に驚かされました。


「認識阻害魔法具、見えなくなーれ、よ」


こんな魔法具ないし聞いた事もありません。大発明ですよお嬢様!世間知らずも甚だしい!

旦那様もご存じないなんて、小鳩便はまだ出せないし後から連絡しないと!でも、元旦那様が知らなくて良かったです。お嬢様が変に利用されなくて助かったのですから。



次の宿で夕食を食べているとお嬢様ニコニコしながらお肉を食べて質問していると教えてくれた青年に軽くお嫁さんにならないかと言われ簡単にいいわ、と答えてます。

本気でお嬢様は言ってるみたいです。

元旦那様がいくら美しくても浮気者では、百年の恋も冷めるといいますから、イケメンより普通の人の方がいいと思うお嬢様を止められないです。しかし、話しはそらさせてもらいましたが。

護衛の皆さん冗談でもお嬢様に手は出させません!


お嬢様は優しい方です。また怪我人を治されました。イケメンの訳あり主従みたいでしたでも、お嬢様に手を出すことは許しません!かなりしつこい人達でしたがイケメン嫌いなお嬢様はスルーされてます。

お嬢様いけません!フリード様に笑顔をみせてわ!ああ!イヤー!フリード様が恋に落ちました。たとえ追いかけて来ても邪魔してあげます。


今度はお嬢様も学習されました。助けた人に何も言わず別れました。お嬢様が変な人達と知り合いにならず良かったです。




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