第十三話
区切り悪くなり短くなりました。ごめんなさい。
朝です。早出しましょうと昨日伝えていたので、出発の準備ができてます。
洗顔をすませると、ララが素早く髪を整えてくれましたわ。
「お嬢様、馬車にお乗りください」
「ええ、ありがとう」
「お嬢様、おはようございます。お急ぎと聞きましたので、今日は馬車をとばします」
皆の、仕事が早いから助かるわ。
大きい蝶に似せたリボン付きのカチューシャを、パナンの頭に付けて貰ったけど可愛いわ。
私の手作りよ。魔法陣を書き込んだ魔法具なのよ。
「おはよう、分かりましたわ、これ使ってくれないかしら?」
顔がひきつり気味になったわ、どうしてかしら?
「……お嬢様、何に使う物ですか?」
ガイもライも変ね。ピンクの可愛いリボン付きのカチューシャなのよ。
「騎獣よ、可愛いカチューシャでしょう。魔法具なのよ体力回復の魔法陣を書いてあるわ。」
え?何故?絶望した人みたいな顔して。似合うと思いますわ。
「つ、付けなければ駄目でしょうか?」
ダメよ、騎獸が可哀想だから付けてね。
「騎獣達、前の時は辛そうにしていたわ。」
え?なぜ?落ち込んでるの?でも、納得してくれたみたいね。助かるわ。
「分かりました、ありがとうございます。」
カチューシャ付けたら可愛いですわ。パナンも、似合っているから大丈夫。
「カチューシャ付けたら出発ね。」
騎獣達が、可愛いリボン付きカチューシャを付けて町の門を抜けました。
門番の人、何故笑ってましたの?可愛いですわ、って言うと笑い転げてた!
失礼ですわ!私の自信作ですのよ!