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第十一話

無事出発出来ました。良かったですわ。途中まで、彼らが一緒なので嫌ですが

無視することに決めました。前みたいに乗ってる間中、話しかけられても

困りますので 、馬車にある窓を閉める事にしましたわ。


「シリスティア、今後の話しがしたいのですが、窓を開けてくれませんか?」


しつこいですね。前世で言う、ストーカーみたいだわ。


「お嬢様はなれない旅に、疲れております。静かにお願いします。」


リリーありがとう!助かるわ!これで静かに、クッションに埋れられる!幸せ。


「リリーありがとう!」


気遣いの出来る侍女がいるといいわね。


「お嬢様、ゆっくりなさってください。」


別れ道に到着したので、お礼を言いに馬車をおりると、騎獣からおりたフリード様がこちらに来ました。


「フリード様、お世話になりました。旅の無事を祈っております。」


「いや、私の方こそありがとう助かった。しかし、本当に護衛は要らないのかい。」


要りませんよ。さよなら出来るので自然と笑顔が浮かぶわ。


「ええ、優秀な護衛がいますので大丈夫です。お気付かいありがとうございます。」


満面の笑みを浮かべありがとうが言えたわ。ふふ


「…げ、元気で、旅の無事を祈っているよ。」


固まった?変なフリード様、どうしたのかしら?でも、もう会うことないから気にしないでいいわね。


「それでは、失礼いたします。」



やっと静かで穏やか旅が出来ます。今度大きな町に着いたら、散歩に行きたいですわ。邪魔な人がいないからゆっくり出来そうです。彼等がいなくなったので魔法具を発動させました。

認識阻害魔法具です。魔獣も、盗賊にも会いたくないですわ。


しばらく馬車を走らせると、騎獣が人を乗せないまま、走ってすれ違いました。こちらには騎獸は気付きません。魔法具が発動しているからでした。ようすが変だと感じた為、魔法具の発動をやめました。

少し行った所で数人の人達が倒れています。護衛のライが知らせて来ました。


「お嬢様!怪我をした人が倒れています。」


ライが騎獸に乗り大きな声で報告してくれました。


「馬車を止めて!助けるわ!」


怪我人を見捨てる事は出来ないわね。


「はい!お嬢様!」


馬車をとめて怪我人をみます。傷だらけです。この間とは違う魔法具の布を取り出し護衛のライ、ガイに怪我人をのせてもらいました。


「ライ、ガイ、この上にのせてくれるかしら。」


魔法具を展開させながら少しだけ魔力を流して書き換えました。一人用だったので複数の人達を対象に出来る物にしましたわ。

魔法具の魔法陣を幾つも浮かべさせコピーさせて文字を魔力で書きます。イメージをフルにして初めは赤い魔法陣が怪我人の身体を通り抜け、次に黄色の

魔法陣が通り、最後は青の魔法陣が身体を通り抜けます。綺麗な発光させた光が順番に通り抜けると治療が終わります。

急いで書き換えた為少し疲れましたわ。後は目を覚ましてくれると良いのですが。


「…う…私はどうした…!魔獣は!!」


目を覚ましたみたいだけど、こちらに気付いてないわ。


「え!!殿下!大丈夫ですか!!」


え!殿下?どこかの王族!関わりたくない人達がどうしていますの?


「…魔獣は!殿下!」


この人達も美形ね金髪の長髪に緑色の瞳、黒い長髪碧い瞳、黒い長髪緑色の瞳

皆んな鍛え抜いた身体の持ち主ね。


「お嬢様この人達大丈夫ですか?」


ライが呆れて彼等を見ている。


「気付いてないだけですわ」


本当に気付かず捨てて行きたい荷物に似てるわ。


「は!貴女達は誰だ!何をしている!」


暴言を吐いた彼に、ガイが怒っているわ。


「お嬢様、切っていいですか?この恩知らず達。」


ダメよ一応どこかの殿下らしいから面倒臭いですわ。


「お嬢様に恩知らずなこと言うなんてガイ切っていいわ!」


「そうよ!切っていいわよガイ!」


ふふ、リリーもララも怒ってくれます。皆んな主人思いな主従ね。


「ガイ、やめなさい。初めまして、怪我人を拾って治した者ですわ。」


挨拶したらやっと、こちらに気が付いたみたいね。


「そうだ!!怪我!治ってる!」


今気付きましたの?混乱してたのかしら。


「すみません!助けてくれてありがとうございます。」


やっと真面目に話したわ。お礼も言ってもらったから出発ね。


「良かったですね。私達はこれで失礼しますわ。」


これ以上関わると嫌な予感がするからこれまでね。


「待ってください!町まで乗せてください!」


そう必死な顔されても困るわ。


「え!嫌だわ!」


何驚いているの?当たり前よね。


「「「……」」」


「今まで断られた事なんてないのに何故だ?」


私達に聞こえないように小声で話しているのを聞いてしまいましたわ。


「お嬢様!殿方と一緒に馬車などいけませんわ!」



あんまり必死に頼むので、しょうがないから次の町まで、馬車の後ろの荷物置きに乗せて上げましたわ。








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