第十話
まだまだ上手く書けませんが良かったら読んでください。
今日も、天気はいいみたい。彼らと道が違うと思うと嬉しくなるわ。
旅の間は、簡素なドレスで楽ね。
必要な物を買ったら、出発だと昨日リリーが言っていたわね。
「お嬢様、おはようございます。洗面用のお水をお持ちしました」
顔を洗った後、髪を結って貰います。
「おはよう!ララ、今日もお願いね」
ララに、髪を編んで貰います。上手なのよね。型くずれしないで長持ちするわ。
前世で言うなら、一流の美容師と同じ位の技を持っているわ。
「はい、お嬢様お任せください」
「ララの、編んだ髪は崩れないから一日中綺麗なままだわ」
「ありがとうございます。朝食は、どうなさいますか?」
「食堂でいただくわ」
本当は昨日も食堂で食べたかったのですけど、フリード様の顔など見たくなくて
部屋で食べたから美味しく感じなかったわ。
でも、叔母様の家でしばらくお世話になると、こんな楽しい気楽な食事は出来なくなるんですもの。
皆と、食べる貴重な時間はなくしたくないわね。
「お嬢様、出来ましたわ」
何時も早いわね。助かるわ。
「素敵ね。いきましょう」
ララと一緒に二階の階段をおりました。
食堂は割と綺麗で多くの人が朝食を食べています。
朝は、ゆっくり食べられるといいけど。
彼らと一緒だと無理かしら?
リリーが準備を整えてくれて、たべるだけの状態にしてくれています。
護衛の皆も私を笑顔で迎えてくれました。
「「「「おはようございます。お嬢様」」」」
「おはよう!今日もお願いね」
彼らと違って、お父様の選んだ人達の素晴らしいこと。
節度を心得ているわ。
「「「「「はい、お嬢様」」」」」
「お嬢様、朝食の準備出来ています」
「ありがとう、頂きましょうか」
「「「「「「アリリス神の、加護がありますように」」」」」」
「これも美味しいわね」
楽しいわ、ゆっくり食べるのは。
彼らが、現れないなら嬉しいけど。
「シリスティア!おはよう!」
来なくていいのに…溜息出そう。
でも、挨拶はしとかないと駄目ね。
「おはようございます。フリード様、ランド様、シャルマ様、ディー様、ジュラルド様」
「「「「おはようございます。シリスティア嬢」様」」」
「シリスティア、王都に行くのは後にして先に貴女を送りますよ」
恩返しはもういいから、早く何処かに行って欲しい。
「いいえ、結構ですわ。遠慮します」
笑顔で、爽やかに言われても無理なんです。
周りの、女性の視線が痛い。
「遠慮しなくて、いいですよ」
遠慮?そんなの一ミリだって思ってないわ。
こちらを見ている、彼女達からすると断る私は極悪人に見えるのかしら?
睨まれてるわ。は〜っ。
「ごめんなさい。フリード様、私達の事など気になさらないでください」
本当に、諦めてください。
眉間のしわが、酷くなりそうだわ。
嫌がっているのが分からない鈍感な人なの?
頭悪そうには見えない顔だけど。スカスカかしら?
「すまない、気分を害して、しまったようだな」
あ!ちょこっとは分かったの?気の毒そうに、言ってるけど、諦めてくれたのかしら?
「本当に気になさらず、王都に行ってください」
あの後も、五人で来られましたが、何とか説得出来ました。
本当に疲れます。イケメン耐性のある私には、笑顔も、魅惑ボイスも、すがるような目も、そんな誘惑には負けません!イケメンは不要です。
旦那様で懲りた私は、裏切られるのも、嫉妬や悪意ある視線に晒されるのも嫌です。
彼等がこれから先、私に関わってこない事を希望します。
叔母様の所に、来られても困るからトラップ魔法具でも領内限定で発動させるのもいいわね。
弾かれるものは、危険視されそうだから彼等限定で領内の屋敷には近寄れなくする物をつくるわ。
心の中で、前世Gを捕まえる粘着ハウスに放り込みたい気持ちになったのは悪くないわよね。